二次創作
夢見た少女の扉の鍵
「っと.....!●●!?」
「ちょ.....!●●さん!」
2人の手首を掴んで私の出せる、最高の速さで走る
急に引っ張られた2人は驚きながらも、さすがは現役バスケ部。足が速い。私が逆に置いていかれそうな勢いだ
『君達!後ろの化け物に見覚えは無いかな!?』
こんな状況でも私は案外冷静なようだ。仮面を被る余裕がある
前を向きながら後ろの2人へ、耳へ通るよう、大きな声で問う
2人が後ろに少し視線をやる。その後直ぐに、2つの冷や汗が伝る
「見覚えしかないっすねっ.......!」
「マジかよ.....」
2人とも顔を歪め、焦った表情になり、前を向いて足を動かす
了解、君達を襲った化け物と同じな訳だ。種類が同じとも考えられるけど........
兎も角、避難場所として一番いい場所は.........
『.....体育館だな?』
体育館へ向かう足を限界までに速める
心臓が嫌に速い。もし、体育館が安全地では無かったら?
あーもーっ!考えてる暇なんてねーのかよ!
後ろから聞こえる足音に、"最悪"を考えてしまい、焦燥感が絶えない
「●●さん!どこ行ってるんすか!コレ!」
『体育館!多分っ.....安全だから!』
ずっと止まらない、後ろから聞こえる嫌な音に寒気がする
早く、早く、早く
マジ、脚もげるんじゃ........!迫ってくる化け物をチラリと横見する
やっと見えた体育館の扉に少し安堵する
後5センチの体育館の扉を手に掛けた
扉を思い切り開けて、2人の腕を引っ張り、先に中に入れ、扉を閉める
「ちょっ..ま...!」
「....っは、」
驚いた顔をした2人を置いて、2メートルもない距離に居る化け物に対面する
その場でくるりと周り、勢いをつける
化け物が「範囲」に瞬間、頭を蹴り飛ばす
頭が蹴った方向へと飛んでいき、化け物の体はまるで砂のように、サラサラと消滅していく
『........当たり』
マシになった鼓動を抑えて、化け物から背を向け、扉に手を掛け直した
(行く先は、危なき)