二次創作
我々だ短編(多分)集!
殺人容疑のかかっている男の牢へ向かう男がいた
男性「お、来たな」
シャ「お前はこれで何回目や」
男性「まぁまぁ、今回もいい値払ってやるから、頼んだわ」
シャ「今回は、前回の倍額請求すんで」
男性「げぇ…ま、それぐらいしないと無罪は得られないわな」
男性「にしても、この国の人はかっわいそうだね」
シャ「何でや」
男性「こんな銭ゲバが最高裁判官やってんだから」
男性「司法が金一つで汚されてるわけだ、かわいそうだろ?」
シャ「…俺が望んでんのが正義より金だっただけや」
[小文字]最高裁判官[/小文字]
シャ「それに、今までこの座を降ろされたこともない」
シャ「国民にも責任があるわ」
男性「ま、おかげで助かってるわけなんだけどな」
男性「地獄の沙汰も金次第とは、よく言うもんだ」
シャ「もういい、交渉は成立だ」
シャ「今回の件も無罪にしてやるわ」
男性「おう、あんがとさん」
男性「う、噂はほんとうだったんだ」
シャ「なんや、確証もなく交渉しに来てたん?」
男性「…はい」
シャ「まぁなんでもええわ、値段はーーーでどうや?」
男性「な…!高すぎます!そんなに払えな」
シャ「じゃあええわ、この話はなかったことに」
男性「分かりました!払います!でも、私はまだ20代なんです」
男性「今はそんなにお金を持っていないんです…」
シャ「すぐに払えへんのやったらあかんわ」
シャ「おれはな、容姿、年齢、人種、性別、全て関係なく請求すんで」
シャ「言い訳は要らん…じゃあな」
男性「ま…まって」
シャ「いやや」
シャ「ただいま〜」
ゾム「おかえり!おつかれさま!」
シャ「おうゾム〜大人しくしとったか?」
ゾム「あたりまえやん!」
彼の“息子”は、足が不自由だった
シャ[小文字]「…絶対に直したるからな」[/小文字]
ゾム「…?なんかいったん?」
シャ「いや、なんでもないわ」
[中央寄せ][大文字]大罪の器[/大文字][/中央寄せ]
7つが揃えば、どんな願いも叶えられると言われている
彼は、すでに3つ集めていた
[中央寄せ]暴食の器 グラス・オブ・コンチータ
強欲の器 マーロン・スプーン
傲慢の器 ルシフェニアの四枚鏡[/中央寄せ]
“息子“はそれを大罪の器とは知らずに、飾りとして毎日眺めていた
シャ(明日は、アイツらの判決を下すときか)
シャ「明日も忙しいわぁ…」
ゾム「だいじょうぶなん?もうねるん?」
シャ「おう…もう寝るか」
ゾム「わかった!おやすみ!」
シャ「ん、おやすみ」
今日もまた、疑惑の法廷が繰り広げられていた
シャ「主文、被告人を無罪とする」
観衆「おかしいだろ!」
観衆「どう考えても有罪、懲役をつけるべきだ!」
シャ「以上でこの裁判は結審となります」
男性「…あんがとよ」
シャ「主文、被告人を有罪、懲役50年とする」
男性「…え?」
観衆「これだけ無罪になる証拠があっても有罪なのかよ!?」
観衆「頭イカれてんのか!」
シャ「以上でこの裁判は結審となります」
男性「待ってください!おかしいです」
シャ「早く連れてけ」
シャ「まだ…まだ足りひん」
[中央寄せ]民衆殺しの悪辣将軍 判決はいかに[/中央寄せ]
[中央寄せ]死罪が当然 悪辣将軍 判決は明日公表[/中央寄せ]
将軍「よぉ、お前が噂の裁判官だな」
シャ「いくら払うつもりや?」
将軍「そうだなぁ…ーーーでどうだ?」
シャ「もう少しないと割に合わへんわ」
シャ「最低でもーーーくらいないと困るわ」
将軍「…払えなくはない、分かった」
シャ「ん、交渉成立や」
シャ「明日、無罪を言い渡してやるわ」
将軍「本当に金を払うだけでいいんだな」
シャ「…ほな、また明日」
将軍「おうよ、任せたぞ」
シャ「主文、被告人を無罪とする」
観衆「…は?」
観衆「おかしいだろ!」
観衆「どう考えても有罪、死罪にするべきだ!」
シャ「以上でこの裁判は結審となります」
観衆「待て!やり直せ!」
観衆「アイツに殺されて奴らが報われないだろ!」
観衆「ふざけるな!」
将軍「おいおい、俺は無罪なんだぞ?」
将軍「犯人が別にいるんじゃねぇの?」
観衆「そんなわけ無いだろ!」
観衆「これだけ…これだけ証拠があったのに…」
将軍「じゃあな!何も知らねぇアホな民衆ども!」
シャ「ただいま」
ゾム「おかえり!」
シャ「しばらく休みや〜!」
ゾム「やった!なにしてあそぶ?」
シャ「ん〜…今日は寝てもええ?」
ゾム「しょうがないな、ええで!」
シャ「あんがと、おやすみ」
ゾム「おん、おやすみ!」
[中央寄せ]ーー将軍 無罪判決 民衆の願い叶わず[/中央寄せ]
[中央寄せ]ーーーにて内戦が勃発 原因はーー将軍か[/中央寄せ]
[中央寄せ]ーー将軍 内戦にて殉職[/中央寄せ]
[中央寄せ]民衆の怒り ーー将軍へ刃を向けた[/中央寄せ]
シャ「…まずいかもしれん」
ゾム「…?」
ゾム「なにかあったん?」
シャ「いや、無罪にした男が殺されてん」
ゾム「…つまり?」
シャ「“戦争”が起こったんや」
ゾム「せんそう?」
シャ「怒りの矛先は俺の方へも向かうで、これは」
シャ「なにか…打つ手はないか…」
ゾム「…なぁなぁ」
シャ「ん?どうし」
ゾム「どうしてへやがもえてるんや?」
シャ「…燃やされたか」
シャ「ゾム、外に逃げ」
民衆「絶対に逃がすな!」
民衆「なにがなんでもここで殺せ!」
民衆「あんな悪徳裁判官を許すな!」
シャ「…逃げられへんみたいやな」
ゾム「なぁ、おれら…どうなってまうん?」
シャ「大丈夫や、二人一緒なら怖くないで」
ゾム「ほんまに?」
シャ「ほんまやで」
シャ「…ほら、もう怖くないやろ」
ゾム「…うん、こわくないわ!」
シャ「…せめて、ゾムだけでも逃がしてやりたかったな」
シャ(民衆共は、許さへんねやろなぁ…)
シャ「ごめんな、不甲斐ない父親で」
ゾム「そんなことないわ!」
ゾム「おれのためにいろいろやってくれたし、かんしゃしかないで!」
シャ「…そっか、良かった」
シャ「…燃え尽きた屋敷から見つかるやろな」
[中央寄せ][大文字]孤独な【親子】の亡骸が[/大文字][/中央寄せ]
シャ「……ここは?」
目の前には、巨大な扉が2つ
シャ「なるほどな、ここは冥界の門ってわかやな」
??「おい」
シャ「なんですか」
天国か地獄か、決めるのは“冥界の主”
冥主「…金さえ払えば天国に連れてってやるぞ」
シャ「…っはは、なんやそれ」
シャ(地獄の沙汰も金次第ってわけか)
シャ(なら、答えは一つや)
彼は微笑み、冥界の主にそっと耳打ちをした
[中央寄せ][大文字]俺の財産
貴様なんぞには
決して渡さない[/大文字][/中央寄せ]
冥主「なっ…!」
シャ「じゃあな!」
そのまま彼は、扉に飛び込み、地獄の底へ落ちていった
シャ「たとえ誰やろうと俺のこの罪、裁くことは認めへん!」
シャ(ゾム、お前はきっと天国に行けたんやろなぁ)
シャ「いつかまた、この手に集めてやる!」
シャ「大罪の器を!」
シャ「そん時はこの地獄を俺とゾムの」
ユートピア
[中央寄せ][大文字]理想郷に変えてやる![/大文字][/中央寄せ]
男性「お、来たな」
シャ「お前はこれで何回目や」
男性「まぁまぁ、今回もいい値払ってやるから、頼んだわ」
シャ「今回は、前回の倍額請求すんで」
男性「げぇ…ま、それぐらいしないと無罪は得られないわな」
男性「にしても、この国の人はかっわいそうだね」
シャ「何でや」
男性「こんな銭ゲバが最高裁判官やってんだから」
男性「司法が金一つで汚されてるわけだ、かわいそうだろ?」
シャ「…俺が望んでんのが正義より金だっただけや」
[小文字]最高裁判官[/小文字]
シャ「それに、今までこの座を降ろされたこともない」
シャ「国民にも責任があるわ」
男性「ま、おかげで助かってるわけなんだけどな」
男性「地獄の沙汰も金次第とは、よく言うもんだ」
シャ「もういい、交渉は成立だ」
シャ「今回の件も無罪にしてやるわ」
男性「おう、あんがとさん」
男性「う、噂はほんとうだったんだ」
シャ「なんや、確証もなく交渉しに来てたん?」
男性「…はい」
シャ「まぁなんでもええわ、値段はーーーでどうや?」
男性「な…!高すぎます!そんなに払えな」
シャ「じゃあええわ、この話はなかったことに」
男性「分かりました!払います!でも、私はまだ20代なんです」
男性「今はそんなにお金を持っていないんです…」
シャ「すぐに払えへんのやったらあかんわ」
シャ「おれはな、容姿、年齢、人種、性別、全て関係なく請求すんで」
シャ「言い訳は要らん…じゃあな」
男性「ま…まって」
シャ「いやや」
シャ「ただいま〜」
ゾム「おかえり!おつかれさま!」
シャ「おうゾム〜大人しくしとったか?」
ゾム「あたりまえやん!」
彼の“息子”は、足が不自由だった
シャ[小文字]「…絶対に直したるからな」[/小文字]
ゾム「…?なんかいったん?」
シャ「いや、なんでもないわ」
[中央寄せ][大文字]大罪の器[/大文字][/中央寄せ]
7つが揃えば、どんな願いも叶えられると言われている
彼は、すでに3つ集めていた
[中央寄せ]暴食の器 グラス・オブ・コンチータ
強欲の器 マーロン・スプーン
傲慢の器 ルシフェニアの四枚鏡[/中央寄せ]
“息子“はそれを大罪の器とは知らずに、飾りとして毎日眺めていた
シャ(明日は、アイツらの判決を下すときか)
シャ「明日も忙しいわぁ…」
ゾム「だいじょうぶなん?もうねるん?」
シャ「おう…もう寝るか」
ゾム「わかった!おやすみ!」
シャ「ん、おやすみ」
今日もまた、疑惑の法廷が繰り広げられていた
シャ「主文、被告人を無罪とする」
観衆「おかしいだろ!」
観衆「どう考えても有罪、懲役をつけるべきだ!」
シャ「以上でこの裁判は結審となります」
男性「…あんがとよ」
シャ「主文、被告人を有罪、懲役50年とする」
男性「…え?」
観衆「これだけ無罪になる証拠があっても有罪なのかよ!?」
観衆「頭イカれてんのか!」
シャ「以上でこの裁判は結審となります」
男性「待ってください!おかしいです」
シャ「早く連れてけ」
シャ「まだ…まだ足りひん」
[中央寄せ]民衆殺しの悪辣将軍 判決はいかに[/中央寄せ]
[中央寄せ]死罪が当然 悪辣将軍 判決は明日公表[/中央寄せ]
将軍「よぉ、お前が噂の裁判官だな」
シャ「いくら払うつもりや?」
将軍「そうだなぁ…ーーーでどうだ?」
シャ「もう少しないと割に合わへんわ」
シャ「最低でもーーーくらいないと困るわ」
将軍「…払えなくはない、分かった」
シャ「ん、交渉成立や」
シャ「明日、無罪を言い渡してやるわ」
将軍「本当に金を払うだけでいいんだな」
シャ「…ほな、また明日」
将軍「おうよ、任せたぞ」
シャ「主文、被告人を無罪とする」
観衆「…は?」
観衆「おかしいだろ!」
観衆「どう考えても有罪、死罪にするべきだ!」
シャ「以上でこの裁判は結審となります」
観衆「待て!やり直せ!」
観衆「アイツに殺されて奴らが報われないだろ!」
観衆「ふざけるな!」
将軍「おいおい、俺は無罪なんだぞ?」
将軍「犯人が別にいるんじゃねぇの?」
観衆「そんなわけ無いだろ!」
観衆「これだけ…これだけ証拠があったのに…」
将軍「じゃあな!何も知らねぇアホな民衆ども!」
シャ「ただいま」
ゾム「おかえり!」
シャ「しばらく休みや〜!」
ゾム「やった!なにしてあそぶ?」
シャ「ん〜…今日は寝てもええ?」
ゾム「しょうがないな、ええで!」
シャ「あんがと、おやすみ」
ゾム「おん、おやすみ!」
[中央寄せ]ーー将軍 無罪判決 民衆の願い叶わず[/中央寄せ]
[中央寄せ]ーーーにて内戦が勃発 原因はーー将軍か[/中央寄せ]
[中央寄せ]ーー将軍 内戦にて殉職[/中央寄せ]
[中央寄せ]民衆の怒り ーー将軍へ刃を向けた[/中央寄せ]
シャ「…まずいかもしれん」
ゾム「…?」
ゾム「なにかあったん?」
シャ「いや、無罪にした男が殺されてん」
ゾム「…つまり?」
シャ「“戦争”が起こったんや」
ゾム「せんそう?」
シャ「怒りの矛先は俺の方へも向かうで、これは」
シャ「なにか…打つ手はないか…」
ゾム「…なぁなぁ」
シャ「ん?どうし」
ゾム「どうしてへやがもえてるんや?」
シャ「…燃やされたか」
シャ「ゾム、外に逃げ」
民衆「絶対に逃がすな!」
民衆「なにがなんでもここで殺せ!」
民衆「あんな悪徳裁判官を許すな!」
シャ「…逃げられへんみたいやな」
ゾム「なぁ、おれら…どうなってまうん?」
シャ「大丈夫や、二人一緒なら怖くないで」
ゾム「ほんまに?」
シャ「ほんまやで」
シャ「…ほら、もう怖くないやろ」
ゾム「…うん、こわくないわ!」
シャ「…せめて、ゾムだけでも逃がしてやりたかったな」
シャ(民衆共は、許さへんねやろなぁ…)
シャ「ごめんな、不甲斐ない父親で」
ゾム「そんなことないわ!」
ゾム「おれのためにいろいろやってくれたし、かんしゃしかないで!」
シャ「…そっか、良かった」
シャ「…燃え尽きた屋敷から見つかるやろな」
[中央寄せ][大文字]孤独な【親子】の亡骸が[/大文字][/中央寄せ]
シャ「……ここは?」
目の前には、巨大な扉が2つ
シャ「なるほどな、ここは冥界の門ってわかやな」
??「おい」
シャ「なんですか」
天国か地獄か、決めるのは“冥界の主”
冥主「…金さえ払えば天国に連れてってやるぞ」
シャ「…っはは、なんやそれ」
シャ(地獄の沙汰も金次第ってわけか)
シャ(なら、答えは一つや)
彼は微笑み、冥界の主にそっと耳打ちをした
[中央寄せ][大文字]俺の財産
貴様なんぞには
決して渡さない[/大文字][/中央寄せ]
冥主「なっ…!」
シャ「じゃあな!」
そのまま彼は、扉に飛び込み、地獄の底へ落ちていった
シャ「たとえ誰やろうと俺のこの罪、裁くことは認めへん!」
シャ(ゾム、お前はきっと天国に行けたんやろなぁ)
シャ「いつかまた、この手に集めてやる!」
シャ「大罪の器を!」
シャ「そん時はこの地獄を俺とゾムの」
ユートピア
[中央寄せ][大文字]理想郷に変えてやる![/大文字][/中央寄せ]