二次創作
七不思議零番――『アリスの御茶会』
「[大文字]おっ、[大文字]追い掛けなきゃ![/大文字][/大文字]」
白ウサギはあっという間に校舎の中に入ろうとしてる。光くんも[漢字]はっ[/漢字][ふりがな][/ふりがな]となって私と一緒に白ウサギを追い始めた。
走りに走ってそろそろ限界になってきたころ、白ウサギは準備室―言わば物置に入って行った。
「…[大文字]じゃ、[/大文字]じゃあ、開けますね。」
光くんが恐る恐る教室のドアを開ける。そこには、金髪碧眼の超美少女が椅子に座っていた。
[右寄せ][漢字][明朝体]足、細イナー[/明朝体][/漢字][ふりがな]棒読み[/ふりがな][/右寄せ]
「[大文字]あら?[/大文字]白ウサギを追いかけてきたのかしら?」
鈴が転がるような、凛とした声で優しく話しかけられる。
「はっ[大文字][明朝体]ハイ![/明朝体][/大文字]」
思わず声が裏返って[打消し]顔が暑くなる[/打消し]。
「うふふ、そんなに緊張しなくてもいいわ。きっと、此処から出るまでには時間が掛かるわ。[下線]帰るまで[太字]御茶会[/太字]しましょ?[/下線]」
[明朝体]ハッ[/明朝体]となって後ろを振り返ると、さっきまであったドアは消えて、足元が数センチ程度水に浸っていることに気付く。
[太字]境界[/太字]…‼転ばないようにしないと…。
そう、私、八尋寧々は人魚の鱗を飲んでしまって、[下線]水に触れると魚になっちゃう[/下線]の!
「[下線]トランプ兵[/下線]たち、私含めて三人分の紅茶と御菓子を用意して頂戴。」
ハートのエース、スペードの3、クラブのジャック、ダイヤの9のトランプに、棒みたいな手足のついたトランプ兵たちが[太字]ティーポット[/太字]と、おいしそうなケーキがおかれている[太字]ケーキスタンド[/太字]を持って来て、白いシルクが被せられた長いテーブルに置かれる。
少女に手招きされて、私と光くんはそれぞれ席に座る。
「あんたが…[下線]七不思議零番、[大文字]『アリスの御茶会』[/大文字][/下線]か?」
「[大文字]えぇ[/大文字]、そうよ。私は[大文字]『アリス・レイザー』[/大文字]。しがない地縛霊よ。貴方たちは、噂を聞いてやって来たのかしら?」
光くんが向かい合わせになった少女―アリスに問いかける。アリスは自己紹介を済まして[明朝体]笑い掛けた[/明朝体]。
私は[明朝体]こくこく[/明朝体]と首を縦に振って答える。
「やっぱりね。[下線]最近[/下線]は御茶会に来てくれる子が多くて嬉しいわ。」
どうぞ、お好きに取ってーそう言われて、私は赤いイチゴが目立つショートケーキを口に入れる。
「[太字]美味しい[/太字]…‼[大文字]こんな美味しい紅茶も初めて![/大文字]」
「あら、そう?ありがとうね。私の前だと緊張しちゃって、感想が言えない子が多いから嬉しいわ。良かったわね、[漢字]お前たち[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]。」
アリスはそう言って後ろを振り返る。後ろにはトランプ兵、さっきの白ウサギ、ニヤニヤと笑う猫、大きな斧を持った女王みたいな人が立っていて、軽く会釈をしていた。
「御茶は楽しんで貰えたみたいね。[下線]私、お絵描きがしたいわ。[明朝体]チョォク[/明朝体]を持って来て頂戴。[/下線]でも、[大文字][明朝体]ハァト[/明朝体]のジャック[/大文字]には気を付けて――」
そう言われて、光くんと顔を見合わせる。葵の言ってた、[大文字]お使い…。[/大文字]
[明朝体]カタン[/明朝体]、友の音がして後ろを振り返ってみると、チョークを持ったハートのジャックが[明朝体]いそいそ[/明朝体]と逃げようとしていた。
[大文字]「追いかけましょう!」[/大文字]
光くんに続いて、ハートのジャックを追いかける。徐々に壁らしき方に追い詰められて、ハートのジャックは完全に逃げ場を失った。
「追い[小文字]詰めた[/小文字]…[大文字]わ[/大文字]よ…‼」
息が切れて、肩で息をしながらハートのジャックが持っているチョークを奪い取ろうとした。
[大文字][大文字]「先輩ッ‼」[/大文字][/大文字]
光くんに思いっきり後ろに引かれてしりもちをつく。
[大文字][大文字]急に何⁉[/大文字][/大文字]-そう言おうとしたとき、すぐに気付いた。[打消し]私の首があった位置に槍が振られていた。[/打消し]
白ウサギはあっという間に校舎の中に入ろうとしてる。光くんも[漢字]はっ[/漢字][ふりがな][/ふりがな]となって私と一緒に白ウサギを追い始めた。
走りに走ってそろそろ限界になってきたころ、白ウサギは準備室―言わば物置に入って行った。
「…[大文字]じゃ、[/大文字]じゃあ、開けますね。」
光くんが恐る恐る教室のドアを開ける。そこには、金髪碧眼の超美少女が椅子に座っていた。
[右寄せ][漢字][明朝体]足、細イナー[/明朝体][/漢字][ふりがな]棒読み[/ふりがな][/右寄せ]
「[大文字]あら?[/大文字]白ウサギを追いかけてきたのかしら?」
鈴が転がるような、凛とした声で優しく話しかけられる。
「はっ[大文字][明朝体]ハイ![/明朝体][/大文字]」
思わず声が裏返って[打消し]顔が暑くなる[/打消し]。
「うふふ、そんなに緊張しなくてもいいわ。きっと、此処から出るまでには時間が掛かるわ。[下線]帰るまで[太字]御茶会[/太字]しましょ?[/下線]」
[明朝体]ハッ[/明朝体]となって後ろを振り返ると、さっきまであったドアは消えて、足元が数センチ程度水に浸っていることに気付く。
[太字]境界[/太字]…‼転ばないようにしないと…。
そう、私、八尋寧々は人魚の鱗を飲んでしまって、[下線]水に触れると魚になっちゃう[/下線]の!
「[下線]トランプ兵[/下線]たち、私含めて三人分の紅茶と御菓子を用意して頂戴。」
ハートのエース、スペードの3、クラブのジャック、ダイヤの9のトランプに、棒みたいな手足のついたトランプ兵たちが[太字]ティーポット[/太字]と、おいしそうなケーキがおかれている[太字]ケーキスタンド[/太字]を持って来て、白いシルクが被せられた長いテーブルに置かれる。
少女に手招きされて、私と光くんはそれぞれ席に座る。
「あんたが…[下線]七不思議零番、[大文字]『アリスの御茶会』[/大文字][/下線]か?」
「[大文字]えぇ[/大文字]、そうよ。私は[大文字]『アリス・レイザー』[/大文字]。しがない地縛霊よ。貴方たちは、噂を聞いてやって来たのかしら?」
光くんが向かい合わせになった少女―アリスに問いかける。アリスは自己紹介を済まして[明朝体]笑い掛けた[/明朝体]。
私は[明朝体]こくこく[/明朝体]と首を縦に振って答える。
「やっぱりね。[下線]最近[/下線]は御茶会に来てくれる子が多くて嬉しいわ。」
どうぞ、お好きに取ってーそう言われて、私は赤いイチゴが目立つショートケーキを口に入れる。
「[太字]美味しい[/太字]…‼[大文字]こんな美味しい紅茶も初めて![/大文字]」
「あら、そう?ありがとうね。私の前だと緊張しちゃって、感想が言えない子が多いから嬉しいわ。良かったわね、[漢字]お前たち[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]。」
アリスはそう言って後ろを振り返る。後ろにはトランプ兵、さっきの白ウサギ、ニヤニヤと笑う猫、大きな斧を持った女王みたいな人が立っていて、軽く会釈をしていた。
「御茶は楽しんで貰えたみたいね。[下線]私、お絵描きがしたいわ。[明朝体]チョォク[/明朝体]を持って来て頂戴。[/下線]でも、[大文字][明朝体]ハァト[/明朝体]のジャック[/大文字]には気を付けて――」
そう言われて、光くんと顔を見合わせる。葵の言ってた、[大文字]お使い…。[/大文字]
[明朝体]カタン[/明朝体]、友の音がして後ろを振り返ってみると、チョークを持ったハートのジャックが[明朝体]いそいそ[/明朝体]と逃げようとしていた。
[大文字]「追いかけましょう!」[/大文字]
光くんに続いて、ハートのジャックを追いかける。徐々に壁らしき方に追い詰められて、ハートのジャックは完全に逃げ場を失った。
「追い[小文字]詰めた[/小文字]…[大文字]わ[/大文字]よ…‼」
息が切れて、肩で息をしながらハートのジャックが持っているチョークを奪い取ろうとした。
[大文字][大文字]「先輩ッ‼」[/大文字][/大文字]
光くんに思いっきり後ろに引かれてしりもちをつく。
[大文字][大文字]急に何⁉[/大文字][/大文字]-そう言おうとしたとき、すぐに気付いた。[打消し]私の首があった位置に槍が振られていた。[/打消し]