二次創作
「アウラ、自害しろ」をマッシュルの世界でもやってみた
●●Side
フィンさんたちには攻撃しているように見えていたが、私は一切攻撃をしていなかった。
あくまでも足止めで―――
そう、足止め。
フリーレンがアウラと二度目の対峙をした時、その80年前とは違い、攻撃をしなかった。
―――なぜなら、不死の軍勢たちは全員人間だからだ。
攻撃をしてくる兵士たちの首元を見ると、中には見知った懐かしい紋章があった。
それに気づいたフリーレンは二度目の対峙の時、攻撃をしなかったのである。
無論、私も攻撃をしない。
その代わり、杖に触り、服従魔法の解除魔法を自分の周囲にいる兵士たちにかける。
とたんに、その魔法は波紋のように広がっていき、兵士たちは脱力し、床に倒れた。
この解除魔法は私が知っている魔法の中でも魔力の消費量が高い魔法の一つだ。
「なかなかやるじゃない。魔力量がとても少ないのによくこんな魔法を使えるのね。」
[太字]「――もしかしてフリーレンの入れ知恵かしら?」[/太字]
「ちがうよ。そっちこそ、なんでそんなに自信満々なの?またフリーレンと同じやられ方をするかもしれないのに?」
「それは絶対ないわ。だってさっきの人間と同じ魔力量だもの。覚醒なんぞしても、わたしには到底勝てないわ。」
「わたしは[漢字]あの後から500年以上、この世界で生きてきた[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・[/ふりがな]のよ?」
…アウラの周囲には闘技場の⅓を覆うほどの白い靄がある。
――魔力量を示す靄だ。
「[太字]流石は大魔族。500年以上生きてきて、この世界でもさらに500年以上生きてきただけあるね。[/太字]」
「でしょう?だから魔力制御して魔力を開放しようが、勝てないのよ。」
「フリーレンと同じやられ方をしないように、かな?[太字]魔族は魔力を包み隠そうとしないし、包み隠せない。[/太字]」
それでこそ、“[漢字]クソみたいな煽りと油断で死んだ魔族[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]”のように。
なぜこんなにも魔族には煽り性能が高い奴らが少なくいるんだろう。
「…だから魔力そのものを上げたのか。」
「[太字]単純だね。けど哀れだ。魔力から出てくる情報がたくさん教えてくれる。[/太字]」
「教えてくれようが関係ないわ。…飽きたわ。とっと終わらせましょう。〈[漢字]服従させる魔法[/漢字][ふりがな]アゼリューゼ[/ふりがな]〉」
ホワン、ホワンと先程と同じ人霊のようなものが私とアウラの頭から出てきて、くるくると回り、カチャと静かにのった。
「服従魔法…両者の魂を天秤にのせ、魔力量が高い方に服従する魔法。」
「魔力量は鍛錬をやる年を重ねるごとに増えていく…。今の魔力だとフリーレンが解放した時と同じくらいだね。」
この言葉を聞き、会場は先刻の生徒がやられた理由が分かり大きくどよめいた。
アウラは笑顔を絶やさず、ゆっくりと重そうな剣を引きずってこちらに歩いてくる。
後ろには不死の軍勢とさっきの生徒が。
全くあの時と同じすぎて笑いそうになるのをグッと堪える。
「――あの時と同じだね、アウラ。どうせ、どっちかがやられるんだから今のうちに一つ聞いてもいい?」
「ふふっ。いいわ。答えられる範囲なら。」
私は意を決して口を開いた。
「あの人――――[太字]魔王[/太字]は今、どこにいる?」
「!………ここからさらに北上したところ、あの世界でいう“エンデ”のところに人知れず城を構えているわ。それがどうしたのかしら?」
そうか。やっぱりそうなるか。
私はあまりに予想通りすぎてその解答が腑に落ちた気がした。
「ただの気まぐれだよ。この世界を攻める気はある?」
「さぁね。言えないわ。まぁ●●に言ったとしても無駄……、?」
ちらりとアウラは天秤を見た。
カチカチチ……と少し私の魂がのっている天秤皿に傾いていた。
フィンさんたちには攻撃しているように見えていたが、私は一切攻撃をしていなかった。
あくまでも足止めで―――
そう、足止め。
フリーレンがアウラと二度目の対峙をした時、その80年前とは違い、攻撃をしなかった。
―――なぜなら、不死の軍勢たちは全員人間だからだ。
攻撃をしてくる兵士たちの首元を見ると、中には見知った懐かしい紋章があった。
それに気づいたフリーレンは二度目の対峙の時、攻撃をしなかったのである。
無論、私も攻撃をしない。
その代わり、杖に触り、服従魔法の解除魔法を自分の周囲にいる兵士たちにかける。
とたんに、その魔法は波紋のように広がっていき、兵士たちは脱力し、床に倒れた。
この解除魔法は私が知っている魔法の中でも魔力の消費量が高い魔法の一つだ。
「なかなかやるじゃない。魔力量がとても少ないのによくこんな魔法を使えるのね。」
[太字]「――もしかしてフリーレンの入れ知恵かしら?」[/太字]
「ちがうよ。そっちこそ、なんでそんなに自信満々なの?またフリーレンと同じやられ方をするかもしれないのに?」
「それは絶対ないわ。だってさっきの人間と同じ魔力量だもの。覚醒なんぞしても、わたしには到底勝てないわ。」
「わたしは[漢字]あの後から500年以上、この世界で生きてきた[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・[/ふりがな]のよ?」
…アウラの周囲には闘技場の⅓を覆うほどの白い靄がある。
――魔力量を示す靄だ。
「[太字]流石は大魔族。500年以上生きてきて、この世界でもさらに500年以上生きてきただけあるね。[/太字]」
「でしょう?だから魔力制御して魔力を開放しようが、勝てないのよ。」
「フリーレンと同じやられ方をしないように、かな?[太字]魔族は魔力を包み隠そうとしないし、包み隠せない。[/太字]」
それでこそ、“[漢字]クソみたいな煽りと油断で死んだ魔族[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・・・・・・・・[/ふりがな]”のように。
なぜこんなにも魔族には煽り性能が高い奴らが少なくいるんだろう。
「…だから魔力そのものを上げたのか。」
「[太字]単純だね。けど哀れだ。魔力から出てくる情報がたくさん教えてくれる。[/太字]」
「教えてくれようが関係ないわ。…飽きたわ。とっと終わらせましょう。〈[漢字]服従させる魔法[/漢字][ふりがな]アゼリューゼ[/ふりがな]〉」
ホワン、ホワンと先程と同じ人霊のようなものが私とアウラの頭から出てきて、くるくると回り、カチャと静かにのった。
「服従魔法…両者の魂を天秤にのせ、魔力量が高い方に服従する魔法。」
「魔力量は鍛錬をやる年を重ねるごとに増えていく…。今の魔力だとフリーレンが解放した時と同じくらいだね。」
この言葉を聞き、会場は先刻の生徒がやられた理由が分かり大きくどよめいた。
アウラは笑顔を絶やさず、ゆっくりと重そうな剣を引きずってこちらに歩いてくる。
後ろには不死の軍勢とさっきの生徒が。
全くあの時と同じすぎて笑いそうになるのをグッと堪える。
「――あの時と同じだね、アウラ。どうせ、どっちかがやられるんだから今のうちに一つ聞いてもいい?」
「ふふっ。いいわ。答えられる範囲なら。」
私は意を決して口を開いた。
「あの人――――[太字]魔王[/太字]は今、どこにいる?」
「!………ここからさらに北上したところ、あの世界でいう“エンデ”のところに人知れず城を構えているわ。それがどうしたのかしら?」
そうか。やっぱりそうなるか。
私はあまりに予想通りすぎてその解答が腑に落ちた気がした。
「ただの気まぐれだよ。この世界を攻める気はある?」
「さぁね。言えないわ。まぁ●●に言ったとしても無駄……、?」
ちらりとアウラは天秤を見た。
カチカチチ……と少し私の魂がのっている天秤皿に傾いていた。