僕は博多人形が目に映り、何かを思い出した。
バミューダトライアングルだ。
なぜ、このようなことを思い出したのかは…知らない。
ただ、いつもこのようなことを思い出すのは、何かこれからこれに関係する出来事が起こるということ。
僕は体を起こし、七海を起こさないように、静かにドアから出ようとした。
その時だった。
「何？茂。またどっかに行こうとしてたの」
妹の七海だった。
僕はため息をついて一緒に出ようとした。
すると、僕の目には異様なほど廊下に貼られているお札が映った。
「これは…」
僕は口を開いた。