人間ですが、獣人専用高校で結ばれました
慧視点。
今日は俺の家に香里が来ることになった。
でも少し心配だ。
その元凶は...
「おい、慧!楽しみだな!」
俺の兄、凪...コイツだ。
美人に目がなくて、チャラくて、馬鹿で、顔はいい。
ムカつく...あと異様にモテる。
香里がコイツになびくことはないと分かっていても、何かあったら...と考えてしまう。
もうすぐ約束の2時だ。
インターホンが鳴った。
俺が出ようと思ったら、凪がすごいスピードで玄関へ向かった。
慌てて俺も追いかける。
香里が玄関に立っていた。
笑顔で手を振ってくる。
かわいい...じゃなくて。
俺は洗面所に香里を押し込んだ。
それから凪を睨み付ける。
「もし香里に何かしたら...許しませんよ」
「はは、ずいぶんご執心だな。心配すんなよ」
信用できない。コイツは何か企んでいる。
香里が洗面所から出てきた。
凪がすかさず声をかける。
「初めまして。慧の兄の凪だよ。立ったままもあれだし、こっち来て」
とびっきりの笑顔を浮かべて、香里をダイニングに連れて行こうとしている。
俺は凪が香里の手をとろうとしたのを見逃さなかった。
先手必勝だ。俺は香里の手を握った。ついでに指を絡める。
香里は少しびっくりしているようだったが、何も言わない。
凪の視線が一気に冷たくなった。
何が心配すんなよ、だ。思いっきり狙ってるじゃないか。
凪の笑顔を見ると、誰もが魅了されるらしい。
確かに顔はいいが...
俺は思わず香里の手を握りしめる。
香里も握り返してくれた。ほっとする。
凪は香里を舐め回すように見ている。気持ち悪い。
...香里も、俺なんかより凪の方がいいのだろうか。
やっぱり家に呼ばなきゃよかった。
しばらく話した後、お茶を取りにいくため、俺は席を外した。
もちろんわざとだ。
扉の影で、二人の様子を伺う。
ドサッという音がした。
凪が香里を押し倒している。
香里は抵抗している様子だった。
胸が痛い。
...でも、もし。もし、香里が凪の方がいいと言ったら。
それが香里のためになるのなら...
声が聞こえてくる。
「香里ちゃん、めっちゃ可愛くてびっくりしちゃった」
「...は、離してください」
「香里ちゃんだって、あんな奴よりも俺の方がいいだろ?俺の顔を見てよ」
「そんなことない、やめて...!」
いつもの香里らしくない。
本当に怖がっているのか?
...分からない。
「既成事実作るか...」
「やだ、やだ、助けて!慧っ...!」
俺の体は勝手に動いていた。
躊躇なく凪を蹴飛ばし、香里に駆け寄る。
凪はうずくまっている。やりすぎたかもしれないが...いや、そんなことはない。
涙目で震えている香里を見て、自分を馬鹿だと思った。
香里が抱きついてくる。
「け、慧...」
「すみません。私が馬鹿でした」
「それってどういう意味...」
香里にキスをする。
「香里、あなたは...私のことが好きですか」
「なんでそんなこと聞くの?分かってるくせに...」
上目使いで睨んでくる。
俺は、言って、言ってとねだるように頬にキスを繰りかえす。
香里は俺の服の襟を掴んで引き寄せる。
それから耳元で囁いてきた。
「大好きだよ」
俺の理性は飛んでいった。
香里を抱き抱えて、自分の部屋に向かう。
凪がどうなったかは知らない。
...というか、頭から消えていた。
後日、香里に話をしたら怒られた。
「私の慧への愛が、その程度だって言いたいの!?」
「いや、そんなことは...私は香里に幸せになってほしくて」
「...あなたが、幸せにしてよ」
「え...」
「慧が、私を、幸せにして」
分かった?と念押しをされる。
「.....分かった」
俺たちは笑いあった。
今日は俺の家に香里が来ることになった。
でも少し心配だ。
その元凶は...
「おい、慧!楽しみだな!」
俺の兄、凪...コイツだ。
美人に目がなくて、チャラくて、馬鹿で、顔はいい。
ムカつく...あと異様にモテる。
香里がコイツになびくことはないと分かっていても、何かあったら...と考えてしまう。
もうすぐ約束の2時だ。
インターホンが鳴った。
俺が出ようと思ったら、凪がすごいスピードで玄関へ向かった。
慌てて俺も追いかける。
香里が玄関に立っていた。
笑顔で手を振ってくる。
かわいい...じゃなくて。
俺は洗面所に香里を押し込んだ。
それから凪を睨み付ける。
「もし香里に何かしたら...許しませんよ」
「はは、ずいぶんご執心だな。心配すんなよ」
信用できない。コイツは何か企んでいる。
香里が洗面所から出てきた。
凪がすかさず声をかける。
「初めまして。慧の兄の凪だよ。立ったままもあれだし、こっち来て」
とびっきりの笑顔を浮かべて、香里をダイニングに連れて行こうとしている。
俺は凪が香里の手をとろうとしたのを見逃さなかった。
先手必勝だ。俺は香里の手を握った。ついでに指を絡める。
香里は少しびっくりしているようだったが、何も言わない。
凪の視線が一気に冷たくなった。
何が心配すんなよ、だ。思いっきり狙ってるじゃないか。
凪の笑顔を見ると、誰もが魅了されるらしい。
確かに顔はいいが...
俺は思わず香里の手を握りしめる。
香里も握り返してくれた。ほっとする。
凪は香里を舐め回すように見ている。気持ち悪い。
...香里も、俺なんかより凪の方がいいのだろうか。
やっぱり家に呼ばなきゃよかった。
しばらく話した後、お茶を取りにいくため、俺は席を外した。
もちろんわざとだ。
扉の影で、二人の様子を伺う。
ドサッという音がした。
凪が香里を押し倒している。
香里は抵抗している様子だった。
胸が痛い。
...でも、もし。もし、香里が凪の方がいいと言ったら。
それが香里のためになるのなら...
声が聞こえてくる。
「香里ちゃん、めっちゃ可愛くてびっくりしちゃった」
「...は、離してください」
「香里ちゃんだって、あんな奴よりも俺の方がいいだろ?俺の顔を見てよ」
「そんなことない、やめて...!」
いつもの香里らしくない。
本当に怖がっているのか?
...分からない。
「既成事実作るか...」
「やだ、やだ、助けて!慧っ...!」
俺の体は勝手に動いていた。
躊躇なく凪を蹴飛ばし、香里に駆け寄る。
凪はうずくまっている。やりすぎたかもしれないが...いや、そんなことはない。
涙目で震えている香里を見て、自分を馬鹿だと思った。
香里が抱きついてくる。
「け、慧...」
「すみません。私が馬鹿でした」
「それってどういう意味...」
香里にキスをする。
「香里、あなたは...私のことが好きですか」
「なんでそんなこと聞くの?分かってるくせに...」
上目使いで睨んでくる。
俺は、言って、言ってとねだるように頬にキスを繰りかえす。
香里は俺の服の襟を掴んで引き寄せる。
それから耳元で囁いてきた。
「大好きだよ」
俺の理性は飛んでいった。
香里を抱き抱えて、自分の部屋に向かう。
凪がどうなったかは知らない。
...というか、頭から消えていた。
後日、香里に話をしたら怒られた。
「私の慧への愛が、その程度だって言いたいの!?」
「いや、そんなことは...私は香里に幸せになってほしくて」
「...あなたが、幸せにしてよ」
「え...」
「慧が、私を、幸せにして」
分かった?と念押しをされる。
「.....分かった」
俺たちは笑いあった。