人間ですが、獣人専用高校で結ばれました
...ある日、皆の心の声...いや、隼人限定の心の声が聞こえるようになった。
それに気づいたのは今日の朝のこと。
隼人が声をかけてきたときだった。
「歩美、おはよう。」
「おはよう、隼人。」
今日も今日とて爽やかな笑顔を振り撒く彼に、挨拶を返す。
...と、隼人の声がした。
(ああ、歩美は今日も可愛すぎる。ん?今日は髪の毛を巻いているのか。)
「えっ、よく分かったね。鈴ちゃんが巻いてたから私も巻いてみたんだ。」
変化に気付いてくれたことが嬉しくて、にこにこしながら返事をする。
それを聞いた隼人は不思議そうな顔をした。
「あれ、口に出していたのか」
(おかしいな。今日は疲れているのか?というか歩美の唇が綺麗だ...キスしたい。)
...!?...あれ!?
何かがおかしい。絶対におかしい。
もしかしてもしかすると、隼人の心の声が聞こえてる?
混乱している私の脳内に、またもや心の声が流れ込んできた。
(急に難しい顔で黙ってどうしたんだ?悩み事でもあるのか?...いや、たぶん違うな。そんなものと無縁そうな顔してるし。)
どんな顔よ!私はちょっとむっとした。
...そんなに気にしてないんだけれど。
というか隼人、心の中ではおしゃべりだったのね。
隼人に悪い気もするけれど、ちょっと楽しい。
(この上目遣いがたまんないんだよ。ハグしたい。今すぐしたい)
(時々見える太腿がちょうどいい細さなんだよな)
(またあんな笑顔を振り撒いて...。可愛すぎるんだから駄目だ。)
最初はびっくりしつつもわくわくしていたけれど、しばらくすると疲れてきた。
というか恥ずかしい。
...隼人っていつもこんなことを考えている訳?
そんなことないよね。うん、たまたまだよね。きっと。たぶん。
(体育のときはポニーテールにしているから嬉しいな。...うなじ...エッロ。)
「......!?!?」
耐えられなくなった私は思わずポニーテールのゴムをほどいた。
急な私の行動に驚いた香里がこちらを見る。
「どうしたの、突然。大丈夫?」
「う、うん。ちょっと寒くて...あはは...。」
「変なの。まあいいけど。」
どうやら納得してくれたようだ。
それからこっそりと隼人の様子を伺うと、やはり心の声が聞こえた。
(...何だか今日の歩美はおかしい。まさかとは思うが...心の声が漏れていたり...。流石にないよな。)
そっと胸を撫で下ろす。
ほっ。バレてないみたい。
もう心の声は満足したから終わってくれていいんだけど...。
(あっ、歩美の後ろに何かの影が。お化けか?)
「きゃーーーーっ!!!!!」
お化け!?!?お化けですって!?!?
突然一人で悲鳴をあげたものだから、周りの人が怪訝そうにこちらを見ている。
そして隼人はというと、呆れ顔でこちらに来て、私を引きずっていく。
「ちょ、ちょっと。何するの。今から体育...。」
「別に1日くらいサボっても平気だ。」
「もう、隼人ってば...!」
精一杯の抵抗をしてみたが、今の隼人の前には無力だったようだ。
それから私たちは、皆がグラウンドに行ったせいで誰もいない教室に戻って来た。
(身長差が悩みどころだな...キスしにくい。)
まただ。また心の声。
今からキスしますとでもいうのか。隼人は少しかがんだ。
私は思わず目をつぶるが、しばらく経っても唇には何も触れてこない。
くっくっくという隼人の笑い声が聞こえて、私は慌てて目を開けた。
「やっぱりお前、今日、俺の心の声が聞こえてたんだな。」
つん、と人差し指でおでこをつつかれる。
私が何も言えないでいると、また声が聞こえた。
心の声なのか、実際に隼人が発した声なのかが分からなくなってくる。
「誰もお前にキスするなんて言ってないのに、目までつぶっちゃって。期待してたのか?」
「なっ...!」
顔が一気に熱くなる。きっと今の私の顔は真っ赤だろう。
隼人はまた笑った。
「焦らそうと思ってたけど、可愛すぎてやっぱ無理。」
そう言って隼人は私の唇に口付けた。
...そういえばもう心の声が聞こえない気がする。
あんなややこしいもの、無くなってよかった。
それから、私が隼人が離れたのを少し名残惜しく思っていると、隼人は少し顔を赤くする。
ん?まさか...。
「正解。」
隼人はまるで私の心の声が聞こえるかのように言った。
それに気づいたのは今日の朝のこと。
隼人が声をかけてきたときだった。
「歩美、おはよう。」
「おはよう、隼人。」
今日も今日とて爽やかな笑顔を振り撒く彼に、挨拶を返す。
...と、隼人の声がした。
(ああ、歩美は今日も可愛すぎる。ん?今日は髪の毛を巻いているのか。)
「えっ、よく分かったね。鈴ちゃんが巻いてたから私も巻いてみたんだ。」
変化に気付いてくれたことが嬉しくて、にこにこしながら返事をする。
それを聞いた隼人は不思議そうな顔をした。
「あれ、口に出していたのか」
(おかしいな。今日は疲れているのか?というか歩美の唇が綺麗だ...キスしたい。)
...!?...あれ!?
何かがおかしい。絶対におかしい。
もしかしてもしかすると、隼人の心の声が聞こえてる?
混乱している私の脳内に、またもや心の声が流れ込んできた。
(急に難しい顔で黙ってどうしたんだ?悩み事でもあるのか?...いや、たぶん違うな。そんなものと無縁そうな顔してるし。)
どんな顔よ!私はちょっとむっとした。
...そんなに気にしてないんだけれど。
というか隼人、心の中ではおしゃべりだったのね。
隼人に悪い気もするけれど、ちょっと楽しい。
(この上目遣いがたまんないんだよ。ハグしたい。今すぐしたい)
(時々見える太腿がちょうどいい細さなんだよな)
(またあんな笑顔を振り撒いて...。可愛すぎるんだから駄目だ。)
最初はびっくりしつつもわくわくしていたけれど、しばらくすると疲れてきた。
というか恥ずかしい。
...隼人っていつもこんなことを考えている訳?
そんなことないよね。うん、たまたまだよね。きっと。たぶん。
(体育のときはポニーテールにしているから嬉しいな。...うなじ...エッロ。)
「......!?!?」
耐えられなくなった私は思わずポニーテールのゴムをほどいた。
急な私の行動に驚いた香里がこちらを見る。
「どうしたの、突然。大丈夫?」
「う、うん。ちょっと寒くて...あはは...。」
「変なの。まあいいけど。」
どうやら納得してくれたようだ。
それからこっそりと隼人の様子を伺うと、やはり心の声が聞こえた。
(...何だか今日の歩美はおかしい。まさかとは思うが...心の声が漏れていたり...。流石にないよな。)
そっと胸を撫で下ろす。
ほっ。バレてないみたい。
もう心の声は満足したから終わってくれていいんだけど...。
(あっ、歩美の後ろに何かの影が。お化けか?)
「きゃーーーーっ!!!!!」
お化け!?!?お化けですって!?!?
突然一人で悲鳴をあげたものだから、周りの人が怪訝そうにこちらを見ている。
そして隼人はというと、呆れ顔でこちらに来て、私を引きずっていく。
「ちょ、ちょっと。何するの。今から体育...。」
「別に1日くらいサボっても平気だ。」
「もう、隼人ってば...!」
精一杯の抵抗をしてみたが、今の隼人の前には無力だったようだ。
それから私たちは、皆がグラウンドに行ったせいで誰もいない教室に戻って来た。
(身長差が悩みどころだな...キスしにくい。)
まただ。また心の声。
今からキスしますとでもいうのか。隼人は少しかがんだ。
私は思わず目をつぶるが、しばらく経っても唇には何も触れてこない。
くっくっくという隼人の笑い声が聞こえて、私は慌てて目を開けた。
「やっぱりお前、今日、俺の心の声が聞こえてたんだな。」
つん、と人差し指でおでこをつつかれる。
私が何も言えないでいると、また声が聞こえた。
心の声なのか、実際に隼人が発した声なのかが分からなくなってくる。
「誰もお前にキスするなんて言ってないのに、目までつぶっちゃって。期待してたのか?」
「なっ...!」
顔が一気に熱くなる。きっと今の私の顔は真っ赤だろう。
隼人はまた笑った。
「焦らそうと思ってたけど、可愛すぎてやっぱ無理。」
そう言って隼人は私の唇に口付けた。
...そういえばもう心の声が聞こえない気がする。
あんなややこしいもの、無くなってよかった。
それから、私が隼人が離れたのを少し名残惜しく思っていると、隼人は少し顔を赤くする。
ん?まさか...。
「正解。」
隼人はまるで私の心の声が聞こえるかのように言った。