- 閲覧前にご確認ください -

ただイチャイチャするだけ。
時系列·登場キャラクターはごちゃごちゃです。
設定もふんわり。

文字サイズ変更

人間ですが、獣人専用高校で結ばれました

#1

バレンタイン

こんにちは、歩美です。
さて、今日は2月の7日。一体何の日でしょうか!
答えは...ダララララ、ダン!
バレンタインデーまで一週間DAYでした~!
恋する乙女にとっては、バレンタインデーは一大イベントだ。
どうしよう、何を作ろうかな?
...うーん、でも、犬とかってチョコレート食べられないんだっけ?
はて、そもそも獣人のみんなにバレンタインデーという概念はあるのか?

...困ったときは香里に頼ろう!

☆★☆★☆★☆★☆
「バレンタイン?ああ、もう来週だね。」

あっ、バレンタインあるんだ...。
お昼のパンを美味しそうに頬張る香里を横目に、私もおにぎりをもぐもぐする。
人間界との境目が分からないなぁ。これから少しずつ学んでいこうっと。
それにしても、バレンタインというイベントが通じたことが嬉しくて、笑顔になる。
うきうきと香里に話しかけた。

「香里は慧さんにあげるでしょ?一緒に作らない?」

二人で作業すれば、きっと楽しいよね!
実はそういうの憧れたんだ。友達とお菓子作り。
すると、わくわくしている私の言葉に、香里は目を見開く。

「作る?そんなことしてんの?」

今度は私がきょとんとする番だ。
あれれ?何がおかしかったのかな?

「えっ...作らないの?じゃあ何をあげるの?」
「う~ん...板チョコとかかなぁ。私は、去年はケーキショップのパイをあげたはず。」

手作りじゃないんだね。なるほど。
でも私はせっかくだから作りたいな。
...しょうがないから1人でやろう。
しょんぼりとした私の気持ちを嗅ぎとったのか、香里が慌てて言った。

「違う!びっくりしただけだから!作ろう、一緒に!」

--------------------------------------------------------------------------------------------------------------

そんなわけで、私と香里は二人でキッチンの前に立っている。
私たちの前に鎮座しているのは、一緒に頑張って作ったガトーショコラ。
思ったよりもずっと大変だった...けどなんとか完成してよかった。

早速味見をしてみることにする。
まずは香里がガトーショコラの切れ端を口に運んだ。
私は緊張しながら、それを見守る。
美味しくできてるかな...?どきどき。

ぱくり。
次の瞬間、ガトーショコラを食べた香里の瞳がきらめく。

「!...美味しい!!」

ほっと胸を撫で下ろす。
よかった、獣人の口にも合うんだ。
私は安心してガトーショコラを口に運んだ。
うん、美味しい。我ながら上手くできたんじゃないの?

満足げに頷きながら、二人で味見を終える。
ラッピングも丁寧にして、私たちは一息ついた。

「ふう...やっと完成!」
「ふふ、驚くかな?喜んでくれるかな?」
「喜ばなかったら怒る」
「それはそう」

作りはじめて2時間と少しが経っていた。
思ったよりも苦戦しちゃったよ...。でもその分、達成感もひとしおだ。
隼人が驚く顔を想像してみる。
うん、楽しみ。早く渡したいな!

14日。バレンタインデー当日のその日、私は隼人を中庭に呼んだ。
ああ、何だか緊張する。
隼人が来た。緊張のあまり、目線をぱっと離してしまう。
うつむいて手元にあるラッピングを眺めた。
だ、大丈夫。頑張ったもん。きっと美味しいもん。

彼が近付いてきて、すぐそばに寄ってきてくれたことが分かった。
しばらく沈黙の時間が流れて、それから先に口を開いてくれたのは、隼人だった。

「歩美?急に呼び出すなんて、何かあったのか?」
「は、隼人」
「?」
「これ、ば、バレンタイン!」

そうっとラッピングを彼に差し出す。
隼人は私の手元を見て首をかしげ、不思議そうな顔をした。

「バレンタイン?嬉しいけれど...チョコレートじゃないのか?」
「チョコだよ。手作りなの。」

私の言葉に、隼人は面食らった顔をして黙っている。
急に焦りが襲いかかってきた。
しまった、手作りは嫌だったかな。
慌てて弱虫な私は言った。

「あの、やっぱり、自分で食べるね。ごめん、呼び出したりして。」

すると、隼人はばっと私を抱き締めた。
...え?
暖かい。胸がとくとくと音をたてる。
彼は絞り出すように声を上げた。

「違う、嬉しい。すごく嬉しい。ありがとう。」
「う...、うん。よかった。どういたしまして。」

ほっ。よかった、喜んでくれたんだよね?
大事そうに、隼人はチョコを受け取ってくれた。
それからちょっと困ったように笑う。

「...歩美が黙ってうつむいているから、別れ話かと思った」
「もう!」


私と隼人は手を繋いで歩いた。

作者メッセージ

もうバレンタインデーは終わりましたけど。
チョコをあげる勇気がなくてあっさり終わったバレンタイン...
虚しい。

2025/02/26 21:12

まっちゃん ID:≫ 7tcdpCk/fMi.Q
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 19

コメント
[2]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL