- 閲覧前にご確認ください -

ただイチャイチャするだけ。
時系列·登場キャラクターはごちゃごちゃです。
設定もふんわり。

文字サイズ変更

人間ですが、獣人専用高校で結ばれました

#25

君の愛③

それから一週間、私は仕事を早退し続けた。
本当に、職場の皆さんには頭が上がらない。
隼人の体調が悪くなったときにすぐ気付けるように、私は隼人と同じ部屋で過ごした。
きっと大丈夫。何とか1日1日を乗り越えて、明日でやっと一週間。
待ちわびたその日を、やっと、やっと迎えてーーーー



「どういうことですか!?!?」
「落ち着いて!落ち着くんだ、歩美ちゃん」
「だって、そんな!そんなっ......」


そんなこと言われて、落ち着いてなんかいられない。
一週間後。薬が支給されると聞いたのに、まだ一週間かかるだなんて。
あまり表には出さないけれど、日に日に隼人は衰弱していっている。
あと一週間なんて、待てない。無理だ。


「何とかならないんですか!?」

辛いのは私だけじゃない。隼人だけじゃない。
他にもウイルスに感染した人はいるし、心配している人だっているし、もちろん蒼馬さんだって辛いはずだ。
でもそんなことを考えられないほど、私はパニックになっていた。

「...隣町」

ぽつりと蒼馬さんがこぼした声に、私は動きを止める。
もしかして、何か方法がある?
私を見下ろして、蒼馬さんは苦い顔をし、しぶしぶ口を開いた。

「隣町に、ウイルスに効く薬草が売っているそうだ」
「隣町......」
「本当に効果があるかは分からないよ」
「行きます」
「......ここから東の、人間差別が酷い獣人の町。歩美ちゃんが行くのは危険だ」
「行きます」

私がそう言うのが分かっていたのか、蒼馬さんは複雑そうな顔でうめいた。

「ぐうう。行かせたら絶対隼人に怒られる......」
「私が怒られますから大丈夫です。それに、怒られるもなにも、彼が元気じゃないと。心配なのは蒼馬さんも一緒でしょう?」

最後のダメ押し。結果は分かりきっている。
私の勝利だ。
蒼馬さんはため息をついた。やれやれと首を降られる。


「......はあ。分かったよ。僕のローブを貸してあげる。消防士用のちょっといいやつだ」
「蒼馬さん!ありがとうございます!」
「必要以上に喋らない。人と関わらない。駄目だと思ったらすぐに引き返すんだ。いいね?」
「分かりました」

もう今すぐにでも出発したい。
早く、隼人に届けないと。

町の少し手前で、タクシーを降りる。
隣町では、移動方法は徒歩がスタンダードだからだ。
必要以上に目立たない。
私の頭のなかの蒼馬さんが、満足そうにサムズアップをした。
歩く人に紛れて、道を歩く。

店はどこだって言っていたっけ。
きょろきょろと頭を動かしたいけれど、下手なことはできない。
控えめに、目だけを動かして周囲を伺う。

あ、路地だ。
そぐ隣に発見した、暗い場所に、びくりと心臓が跳ねた。
少しでも危険から離れないと。
私は道の反対側に移動しようとして、何者かに腕を捕まれた。





しまった.........!

作者メッセージ

長い!!
隼人ver.も書きたいのに......。
あと少し先になりそうです。

2025/08/15 22:49

まっちゃん ID:≫ 9tLeB9AxJiZq2
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 25

コメント
[2]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL