人間ですが、獣人専用高校で結ばれました
「ピクニック?」
「そうだ。いい場所を知っているから」
「いいね!行こう!」
隼人に誘われて、私たちはピクニックに行くことにした。
リクエストされたおにぎりを作って、うきうきで待ち合わせ場所に向かう。
待ち合わせ場所に立っている隼人は、爽やかにシャツを着こなしている。
「かっこいい...」
「ああ、歩美」
思わず本音が漏れてしまったが、隼人には聞こえていなさそうでほっとした。
が、次の瞬間、おでこに軽くキスをされる。
「えっ」
「歩美もかわいい」
「な...!//」
しっかり聞こえていた。
地獄耳、と呟きそうになってやめる。
危ない...。
「お弁当とおにぎり、ちゃんと作ってきたよ!」
「ありがとう。楽しみだな」
「えへへ。隼人が持ってるのはバスケットボールだよね?」
「そうだ。歩美も運動できるのか?」
「まあまあかなぁ」
これは嘘。
隼人とバスケをするために必死で体力づくりもしたし、練習もした。
まあ隼人には敵わないだろうけど。
バスケットボールをした後、隼人が花を摘み始めた。
私がきょとんとしていると、あっという間に隼人は花かんむりを作ってしまった。
「ほら、やる」
「えっ、私に?」
「ん」
隼人は私の頭に花かんむりを乗せた。
ぽす、という音がして、頭にほんの少し重みが増した。
私も一本花を摘んで隼人の髪に挿す。
少しムッとした顔をされる。
「俺に渡して何になるんだ」
「ええ?似合ってるよ」
「......そうか」
小さなバンダナを敷いて、そこに二人で座る。
おにぎりを食べてからしばらく原っぱを見つめていた。
隼人の肩がときどき当たって、また離れていく。
ためらいがちに隼人が口を開いた。
「歩美」
「どうしたの?」
「眠い...んだが、その」
目を合わせてくれない。
ぼそぼそと言う声で何かを言われる。
これを聞き逃したらもう言ってくれない気がして、耳を澄ませる。
「膝まくらを...」
「!」
何だ、そんなこと?
笑いそうになったけど堪えた。
「いいよ」
私はもぞもぞと座り直した。
でも一向に隼人が頭をのせる気配がない。
ははあ、恥ずかしいんだな。
無理やり隼人の頭を掴んで膝に乗せる。
隼人は大人しくそれに従った。
...が、膝が全く重くない。
もう、いつまで遠慮してるの?
「隼人、眠いんでしょ?ちゃんと頭を乗せないと寝られないよ」
「...眠いのは嘘だ」
そう言いながら、隼人は頭を動かした。
髪の毛が当たってくすぐったい。
「髪の毛、触ってもいい?」
「ああ」
許可を得て、ゆっくりと隼人の髪に手を伸ばす。
隼人の髪はサラサラで、すぐに手から流れ落ちていく。
銀色が太陽の光に照らされてちょっと眩しい。
しばらくそうしていると、隼人から寝息が聞こえてきた。
何だ、寝ちゃったんだ。
隼人の綺麗な顔はいつまでも見ていられる。
白くてすべすべな肌にそっと触れて、頬を撫でた。
ぴくりと隼人のまぶたが動いたけど、起きる気配はない。
こっそりおでこにキスをしてみた。ほんの一瞬だけど。
朝の仕返しだ。
存分に寝させてあげた後、寮に帰った。
うーん、楽しかった!
隼人「ぐぅ...可愛かった...何だよあのキス...ああ、風呂に入りたくない」
匠 「いや風呂は入れよ」
隼人「顔は洗わなくてもいいか?」
匠 「不潔だと歩美ちゃんに嫌われるぞ」
隼人「入る」
「そうだ。いい場所を知っているから」
「いいね!行こう!」
隼人に誘われて、私たちはピクニックに行くことにした。
リクエストされたおにぎりを作って、うきうきで待ち合わせ場所に向かう。
待ち合わせ場所に立っている隼人は、爽やかにシャツを着こなしている。
「かっこいい...」
「ああ、歩美」
思わず本音が漏れてしまったが、隼人には聞こえていなさそうでほっとした。
が、次の瞬間、おでこに軽くキスをされる。
「えっ」
「歩美もかわいい」
「な...!//」
しっかり聞こえていた。
地獄耳、と呟きそうになってやめる。
危ない...。
「お弁当とおにぎり、ちゃんと作ってきたよ!」
「ありがとう。楽しみだな」
「えへへ。隼人が持ってるのはバスケットボールだよね?」
「そうだ。歩美も運動できるのか?」
「まあまあかなぁ」
これは嘘。
隼人とバスケをするために必死で体力づくりもしたし、練習もした。
まあ隼人には敵わないだろうけど。
バスケットボールをした後、隼人が花を摘み始めた。
私がきょとんとしていると、あっという間に隼人は花かんむりを作ってしまった。
「ほら、やる」
「えっ、私に?」
「ん」
隼人は私の頭に花かんむりを乗せた。
ぽす、という音がして、頭にほんの少し重みが増した。
私も一本花を摘んで隼人の髪に挿す。
少しムッとした顔をされる。
「俺に渡して何になるんだ」
「ええ?似合ってるよ」
「......そうか」
小さなバンダナを敷いて、そこに二人で座る。
おにぎりを食べてからしばらく原っぱを見つめていた。
隼人の肩がときどき当たって、また離れていく。
ためらいがちに隼人が口を開いた。
「歩美」
「どうしたの?」
「眠い...んだが、その」
目を合わせてくれない。
ぼそぼそと言う声で何かを言われる。
これを聞き逃したらもう言ってくれない気がして、耳を澄ませる。
「膝まくらを...」
「!」
何だ、そんなこと?
笑いそうになったけど堪えた。
「いいよ」
私はもぞもぞと座り直した。
でも一向に隼人が頭をのせる気配がない。
ははあ、恥ずかしいんだな。
無理やり隼人の頭を掴んで膝に乗せる。
隼人は大人しくそれに従った。
...が、膝が全く重くない。
もう、いつまで遠慮してるの?
「隼人、眠いんでしょ?ちゃんと頭を乗せないと寝られないよ」
「...眠いのは嘘だ」
そう言いながら、隼人は頭を動かした。
髪の毛が当たってくすぐったい。
「髪の毛、触ってもいい?」
「ああ」
許可を得て、ゆっくりと隼人の髪に手を伸ばす。
隼人の髪はサラサラで、すぐに手から流れ落ちていく。
銀色が太陽の光に照らされてちょっと眩しい。
しばらくそうしていると、隼人から寝息が聞こえてきた。
何だ、寝ちゃったんだ。
隼人の綺麗な顔はいつまでも見ていられる。
白くてすべすべな肌にそっと触れて、頬を撫でた。
ぴくりと隼人のまぶたが動いたけど、起きる気配はない。
こっそりおでこにキスをしてみた。ほんの一瞬だけど。
朝の仕返しだ。
存分に寝させてあげた後、寮に帰った。
うーん、楽しかった!
隼人「ぐぅ...可愛かった...何だよあのキス...ああ、風呂に入りたくない」
匠 「いや風呂は入れよ」
隼人「顔は洗わなくてもいいか?」
匠 「不潔だと歩美ちゃんに嫌われるぞ」
隼人「入る」