人間ですが、獣人専用高校で結ばれました
俺は今、香里とデート中だ。
街中を歩いていると、香里がいる右側と逆の左側から、誰かが顔を出した。
「あっ、やっぱり慧じゃん!久しぶり〜!」
「…?」
誰だ?
怪訝な顔をしていると、女は唇を尖らせた。
「忘れたとでも言うつもり?私よ、小学校一緒だった菜々」
「ああ…」
何となく覚えているようないないような。
女…菜々は俺の左腕に抱きついてきた。
背筋がぞわりとした。
香里と繋いでいる右手がぎゅっと握られる。
俺ははっとして菜々を振りほどこうとする。
「や、やめてください」
「何よ、照れてるの?今更じゃない」
何だと?誤解させるようなことを言うな!
香里により強く握られた手を握り返す。
「すみませんが、覚えていませんから」
「ええ?これも?」
そしてあろうことか、菜々は俺の頬にキスをしてきた。
俺は慌てて頬を拭った。
香里と繋いでいた手が離される。
「へえ、その子が今のオンナ?まあまあだね」
「香里!!」
香里は走り去っていってしまった。
俺は菜々を睨んでから追いかける。
「香里…」
香里を見つけた時には、もう日が落ちかけていた。
香里の目は赤かった。
「もう来ないかと思った」
「そんなことするわけないでしょう!」
「…私が初めての彼女だって嘘だったの?」
「香里」
「ファーストキスだって言って笑いあったのも?」
「香里」
「私だけだったの?」
「香里!!」
びくっとした香里を抱きしめる。
「やっとこっちを見た」
「…」
「不安にさせてすみません。…全部、嘘です」
「それって」
「香里が初めてです。さっきの女は知りません」
「……」
「香里だけです」
うつむいている顔を無理やり上げてキスをする。
「…それで許すと思ってんの?」
「ご飯奢ります」
「……」
「毎朝教室に送っていきます」
「……」
「キスもします」
「……」
「大好きですよ」
「…私も」
その後、ご飯を奢ると言ってしまった自分を少し呪った。
街中を歩いていると、香里がいる右側と逆の左側から、誰かが顔を出した。
「あっ、やっぱり慧じゃん!久しぶり〜!」
「…?」
誰だ?
怪訝な顔をしていると、女は唇を尖らせた。
「忘れたとでも言うつもり?私よ、小学校一緒だった菜々」
「ああ…」
何となく覚えているようないないような。
女…菜々は俺の左腕に抱きついてきた。
背筋がぞわりとした。
香里と繋いでいる右手がぎゅっと握られる。
俺ははっとして菜々を振りほどこうとする。
「や、やめてください」
「何よ、照れてるの?今更じゃない」
何だと?誤解させるようなことを言うな!
香里により強く握られた手を握り返す。
「すみませんが、覚えていませんから」
「ええ?これも?」
そしてあろうことか、菜々は俺の頬にキスをしてきた。
俺は慌てて頬を拭った。
香里と繋いでいた手が離される。
「へえ、その子が今のオンナ?まあまあだね」
「香里!!」
香里は走り去っていってしまった。
俺は菜々を睨んでから追いかける。
「香里…」
香里を見つけた時には、もう日が落ちかけていた。
香里の目は赤かった。
「もう来ないかと思った」
「そんなことするわけないでしょう!」
「…私が初めての彼女だって嘘だったの?」
「香里」
「ファーストキスだって言って笑いあったのも?」
「香里」
「私だけだったの?」
「香里!!」
びくっとした香里を抱きしめる。
「やっとこっちを見た」
「…」
「不安にさせてすみません。…全部、嘘です」
「それって」
「香里が初めてです。さっきの女は知りません」
「……」
「香里だけです」
うつむいている顔を無理やり上げてキスをする。
「…それで許すと思ってんの?」
「ご飯奢ります」
「……」
「毎朝教室に送っていきます」
「……」
「キスもします」
「……」
「大好きですよ」
「…私も」
その後、ご飯を奢ると言ってしまった自分を少し呪った。