人間ですが、獣人専用高校で結ばれました
大和視点↓
匠はかっこいい。
女の子にめちゃくちゃモテてるのも知ってるし。
何で俺なんだろうと思う。
別に男しか好きになれないわけでもないらしいし。
不安だ。
冷たい風が吹いている。
俺は目を細めた。
今は匠を待っているところ。そう、デートだ。
同じ寮に住んでいるんだから一緒に行けばいいだろと言ったら、待ち合わせがロマンだと熱弁された。
少しそわそわしてしまう。
「大和!」
俺を呼ぶ声がした。
匠が駆け寄ってくる。
「お待たせ」
「ううん、今来たとこだよ」
「そっか」
にやにやしている匠を横目で見る。
こういうのがしたかったらしい。
ゲーセンに行って、ファーストフード店で飯を食べて。
普通の友達とあんまり変わらない。
変わるのは、ときどき匠が手を繋いでくることくらい。
楽しい時間はあっという間っていうのは本当だった。
いつの間にか空は暗い。
匠がトイレに行くって言うから、俺もそうすることにした。
俺がトイレから出ると、匠はもう外に出ていた。
話しかけようとして、様子がおかしいことに気がつく。
背の高い男2人組に絡まれている。なかなかのイケメンだ。
それから、匠が立っているのは...ゲイバーってやつの前だ。
嫌な予感がする。
おそるおそる、匠の方へ近づいていく。
会話が聞こえてきた。
「お兄さん、こんなとこで一人でうろちょろするなんて...不用心だね」
「ほら、こっちにおいでよ」
「いや、結構です。連れがいますから」
やっぱり。
助けに行かないと。でも、どうやって?
戦っても負けるのは目に見えているから...逃げるしかないか。
アイツらの気をそらせれば...
「いや、嘘でしょ。笑」
「大人しくついてきなよ。いいことしてあげるし」
やばい。段々物騒になってきた。
俺は焦って、そのまま匠と男たちの間に割り込んだ。
「ちょ、ちょっと待ってください」
「大和!」
何で来たんだ、とでも言うような声色だ。
心外だな。俺だってやるときはやるさ。
「ん?友達か?」
「コイツは...まあ中の下ってとこだな」
「じゃあ君も来ていいから。ちょっと急いでくれる?」
中の下だと?くそ、言い返せない...
ムッとして、つい言ってしまった。
「違います、友達じゃありません」
「お?じゃあ何だ?恋人ってか?」
「そうです、恋人です」
言ってからハッとする。
うわ、つい...
「あっはっは!そうか、兄ちゃんも仲間だったのか」
「それなら余計話が早いな。な、茶色い髪の兄ちゃん。そこのひょろいブスよりも俺らの方がいいだろ?」
ガーン。そんなにハッキリ言わなくても...
悔しくてしょうがない。匠は俺にメロメロなんだからな。
「すみません。俺の彼女は俺にメロメロなんです」
にっこりしながらそう言い放ってやった。ふん。
呆気にとられている二人を睨んでから、匠の腕を握って歩き始める。
匠は何も言わなかった。
どこかの公園まで来たとき、いきなりベンチに押し倒される。
「どうした?ごめん、怒ってる?」
慌てて匠の顔色を伺う。
「うーん...怒ってるのか?難しい感情だな」
確かに何とも表現できない表情をしている。
口角が上がっている気がするのはきっと気のせいだ。
「そうだな、うん。俺はお前の恋人だ」
「...?」
「お前の『彼女』はお前にメロメロだからな」
そう言って乱暴に口付けられる。
もしかしなくても怒ってるよね?
匠は自分の口の端を舐めた。
「どうだ?『彼女』に押し倒される気分は」
今や俺は匠に馬乗りになられている。
人が来たらどうするんだ。
「恥ずかしいから...退いてくれ」
俺が勇気を振り絞って言ったのに、匠はどこ吹く風だ。
「それだけじゃないだろ、どうなんだ?ん?」
いちいち色っぽい!!やめてくれ!!!
やけくそになって声を上げる。
「恥ずかしいけどかっこよくて幸せで嬉しいです!!!」
「そうだよな、こんなことされて喜んで顔とろけさせてる奴は端から見たら彼女にしか見えないよな?」
怒ってるのはそれが原因か!!
俺は観念した。
「そうです...俺が彼女で匠が彼氏です!!!」
「俺って格好いい?」
「格好よすぎる...」
これは本当。匠はようやく満足したようだ。
はあ...疲れた。
しばらく手を繋ぐのもキスするのも禁止にした。
匠はかっこいい。
女の子にめちゃくちゃモテてるのも知ってるし。
何で俺なんだろうと思う。
別に男しか好きになれないわけでもないらしいし。
不安だ。
冷たい風が吹いている。
俺は目を細めた。
今は匠を待っているところ。そう、デートだ。
同じ寮に住んでいるんだから一緒に行けばいいだろと言ったら、待ち合わせがロマンだと熱弁された。
少しそわそわしてしまう。
「大和!」
俺を呼ぶ声がした。
匠が駆け寄ってくる。
「お待たせ」
「ううん、今来たとこだよ」
「そっか」
にやにやしている匠を横目で見る。
こういうのがしたかったらしい。
ゲーセンに行って、ファーストフード店で飯を食べて。
普通の友達とあんまり変わらない。
変わるのは、ときどき匠が手を繋いでくることくらい。
楽しい時間はあっという間っていうのは本当だった。
いつの間にか空は暗い。
匠がトイレに行くって言うから、俺もそうすることにした。
俺がトイレから出ると、匠はもう外に出ていた。
話しかけようとして、様子がおかしいことに気がつく。
背の高い男2人組に絡まれている。なかなかのイケメンだ。
それから、匠が立っているのは...ゲイバーってやつの前だ。
嫌な予感がする。
おそるおそる、匠の方へ近づいていく。
会話が聞こえてきた。
「お兄さん、こんなとこで一人でうろちょろするなんて...不用心だね」
「ほら、こっちにおいでよ」
「いや、結構です。連れがいますから」
やっぱり。
助けに行かないと。でも、どうやって?
戦っても負けるのは目に見えているから...逃げるしかないか。
アイツらの気をそらせれば...
「いや、嘘でしょ。笑」
「大人しくついてきなよ。いいことしてあげるし」
やばい。段々物騒になってきた。
俺は焦って、そのまま匠と男たちの間に割り込んだ。
「ちょ、ちょっと待ってください」
「大和!」
何で来たんだ、とでも言うような声色だ。
心外だな。俺だってやるときはやるさ。
「ん?友達か?」
「コイツは...まあ中の下ってとこだな」
「じゃあ君も来ていいから。ちょっと急いでくれる?」
中の下だと?くそ、言い返せない...
ムッとして、つい言ってしまった。
「違います、友達じゃありません」
「お?じゃあ何だ?恋人ってか?」
「そうです、恋人です」
言ってからハッとする。
うわ、つい...
「あっはっは!そうか、兄ちゃんも仲間だったのか」
「それなら余計話が早いな。な、茶色い髪の兄ちゃん。そこのひょろいブスよりも俺らの方がいいだろ?」
ガーン。そんなにハッキリ言わなくても...
悔しくてしょうがない。匠は俺にメロメロなんだからな。
「すみません。俺の彼女は俺にメロメロなんです」
にっこりしながらそう言い放ってやった。ふん。
呆気にとられている二人を睨んでから、匠の腕を握って歩き始める。
匠は何も言わなかった。
どこかの公園まで来たとき、いきなりベンチに押し倒される。
「どうした?ごめん、怒ってる?」
慌てて匠の顔色を伺う。
「うーん...怒ってるのか?難しい感情だな」
確かに何とも表現できない表情をしている。
口角が上がっている気がするのはきっと気のせいだ。
「そうだな、うん。俺はお前の恋人だ」
「...?」
「お前の『彼女』はお前にメロメロだからな」
そう言って乱暴に口付けられる。
もしかしなくても怒ってるよね?
匠は自分の口の端を舐めた。
「どうだ?『彼女』に押し倒される気分は」
今や俺は匠に馬乗りになられている。
人が来たらどうするんだ。
「恥ずかしいから...退いてくれ」
俺が勇気を振り絞って言ったのに、匠はどこ吹く風だ。
「それだけじゃないだろ、どうなんだ?ん?」
いちいち色っぽい!!やめてくれ!!!
やけくそになって声を上げる。
「恥ずかしいけどかっこよくて幸せで嬉しいです!!!」
「そうだよな、こんなことされて喜んで顔とろけさせてる奴は端から見たら彼女にしか見えないよな?」
怒ってるのはそれが原因か!!
俺は観念した。
「そうです...俺が彼女で匠が彼氏です!!!」
「俺って格好いい?」
「格好よすぎる...」
これは本当。匠はようやく満足したようだ。
はあ...疲れた。
しばらく手を繋ぐのもキスするのも禁止にした。