人間ですが、獣人専用高校で結ばれました
こんにちは、歩美です。
今日は初めての文化祭。
何だかんだあって、カップルコンテストに出ることになりました。
「あー、緊張する」
香里がちょっとムッとしている。
「もう、動かないで。化粧めちゃくちゃになってもいいの?」
「す、すみません」
私は大人しくしておくことにした。
でもコンテストの内容も、そんなに難しくはない。
それぞれのカップルがそれぞれの衣装を着てランウェイを歩いた後、ちょっとしたポーズをとって終わりだ。
でも緊張するものはする。
「はい、終わり」
香里が目を開けていいと言ったので、目を開ける。
鏡があるかと思っていたのに、満足そうな香里の顔が目に入ってびっくりする。
そこに、匠が入ってきた。
髪の毛を結ってもらうからだ。
隼人は少し不満そうだったけど。
匠がブラシを手に取った瞬間だった。
部屋のドアが勢いよく開く。
鈴ちゃんが青い顔で飛び込んできた。
「た、大変です!衣装が...」
何と、衣装がボロッボロに引き裂かれていた。
これはもう着れないな...どうしよう。
着る服がないと出場できない。棄権かな...
「そうだ」
後ろで作業していた大和君が声をあげた。
大和君が何かを思いついたみたいだった。
「これをこうして、こっちがこうで...」
カップルコンテストのチラシの裏に、何かを書いていく。
鈴ちゃんがそれをのぞきこんで、目を輝かせる。
「大和さん、名案です!時間がありません、急ぎましょう!」
大和君と鈴ちゃん、それから香里が後ろでどたばたしている。
私は匠に髪の毛をいじられて、されるがままだった。
それから少し経って、鈴ちゃんが私に衣装を着せ始めた。
私は目を瞬かせる。
「これって...」
鈴ちゃんが私に着せたのは、真っ白いドレス...ウエディングドレスだったのだ。
どうやら余っていた白い布でなんとか作り上げてくれたみたい。
でも出来栄えはすごくいい。さすが手芸部。
隼人も白いタキシードを着ているらしいけど、時間がないから、隼人の姿を見られるのはステージの上らしい。
すごい歓声が、部屋の外から聞こえた。
窓から見えた景色に、私はびっくりした。
すっごい美男美女が腕を組んで、ランウェイを歩いていたのだ。
人間離れした(獣人なんだけど)美しさにもびっくりしたが、その二人は、私と隼人が着る予定だった衣装とそっくりのものを着ていたのだ。
隣で香里が憤慨している。
「衣装を台無しにしたのはあいつらね!信じられない!」
「まあまあ、そうとも限らないし...ね?」
私は香里をなだめる。
どうやらもう出番のようで、匠が呼びに来た。
香里がガッツポーズをした。
「私がメイクしたんだもん、優勝だよ」
「ありがとう、行ってくるね」
今日は初めての文化祭。
何だかんだあって、カップルコンテストに出ることになりました。
「あー、緊張する」
香里がちょっとムッとしている。
「もう、動かないで。化粧めちゃくちゃになってもいいの?」
「す、すみません」
私は大人しくしておくことにした。
でもコンテストの内容も、そんなに難しくはない。
それぞれのカップルがそれぞれの衣装を着てランウェイを歩いた後、ちょっとしたポーズをとって終わりだ。
でも緊張するものはする。
「はい、終わり」
香里が目を開けていいと言ったので、目を開ける。
鏡があるかと思っていたのに、満足そうな香里の顔が目に入ってびっくりする。
そこに、匠が入ってきた。
髪の毛を結ってもらうからだ。
隼人は少し不満そうだったけど。
匠がブラシを手に取った瞬間だった。
部屋のドアが勢いよく開く。
鈴ちゃんが青い顔で飛び込んできた。
「た、大変です!衣装が...」
何と、衣装がボロッボロに引き裂かれていた。
これはもう着れないな...どうしよう。
着る服がないと出場できない。棄権かな...
「そうだ」
後ろで作業していた大和君が声をあげた。
大和君が何かを思いついたみたいだった。
「これをこうして、こっちがこうで...」
カップルコンテストのチラシの裏に、何かを書いていく。
鈴ちゃんがそれをのぞきこんで、目を輝かせる。
「大和さん、名案です!時間がありません、急ぎましょう!」
大和君と鈴ちゃん、それから香里が後ろでどたばたしている。
私は匠に髪の毛をいじられて、されるがままだった。
それから少し経って、鈴ちゃんが私に衣装を着せ始めた。
私は目を瞬かせる。
「これって...」
鈴ちゃんが私に着せたのは、真っ白いドレス...ウエディングドレスだったのだ。
どうやら余っていた白い布でなんとか作り上げてくれたみたい。
でも出来栄えはすごくいい。さすが手芸部。
隼人も白いタキシードを着ているらしいけど、時間がないから、隼人の姿を見られるのはステージの上らしい。
すごい歓声が、部屋の外から聞こえた。
窓から見えた景色に、私はびっくりした。
すっごい美男美女が腕を組んで、ランウェイを歩いていたのだ。
人間離れした(獣人なんだけど)美しさにもびっくりしたが、その二人は、私と隼人が着る予定だった衣装とそっくりのものを着ていたのだ。
隣で香里が憤慨している。
「衣装を台無しにしたのはあいつらね!信じられない!」
「まあまあ、そうとも限らないし...ね?」
私は香里をなだめる。
どうやらもう出番のようで、匠が呼びに来た。
香里がガッツポーズをした。
「私がメイクしたんだもん、優勝だよ」
「ありがとう、行ってくるね」