短編集
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[明朝体]君[/明朝体]が亡くなって一年経った。
毎日喪失感に襲われる慣れない日々。
ずっと隣にある当たり前の存在だった。
それも今では“当たり前”ではない。
悲しい、辛い、悔しい、そんな言葉で片付けたくない。
また[明朝体]君[/明朝体]に会えますか?
目が覚めるといつもと何も変わらない光景。
カーテンを開け、陽の光を浴びる。
顔を洗い、歯磨きをする。そして、朝食を食べる。
そんな変哲もない いつものルーティーン。
それが、今現在進行形で“いつも”ではなくなった。
眼前に居るのは、紛れもなく亡くなった[明朝体]君[/明朝体]。
「不法侵入...?」
『失礼な!』
『久しぶりに出会った恋人にかける第一声がそれ!?』
「警察呼ぶ?」
『おいっ!』
「ふふっ笑」
初めは、夢を見ている、幻覚を見ていると思っていた。
だけど、夢なら幻覚なら逆に好都合だ。
また[明朝体]君[/明朝体]と話せるのだから。
夢でも幻覚でも構わない。だから終わらないで...
「で、何しに来たの?」
『え~、理由も無しに来たら駄目?』
「いや、別に。」
『もう照れちゃってぇ~笑』
『内心めちゃくちゃ嬉しいでしょ!』
「...ぅん//(小声」
『素直だね~(手』
そう言って[明朝体]君[/明朝体]は頭を撫でようとした。
生前はいつもこうやって頭を撫でてくれていたなと、
思い出す。
そんな思い出とは裏腹に、[明朝体]君[/明朝体]の手は俺の体をすり抜けた。
『あ、僕幽霊だから、触られないわ笑』
『ごめんね、折角会えたのに...』
「まぁ。良くないけど、」
『良くないんかい!』
たわいもない話を沢山した。
一緒に外にも出かけた。
触れる事は出来ないけれど、楽しく過ごした。
[明朝体]君[/明朝体]との時間はあっという間だった。
そうこうしている間に、時刻は零時前となっていた。
「ねぇ、消えないよね?」
『さぁ~?明日には消えてるかもね笑』
その言葉を聞いて、自然と俯いてしまう。
こんな日が永遠に続いてほしいと願っている自分が居る。
消えてほしくないと、想う。
『何ゞ、もしかして消えるの悲しいw?』
「・・・」
『お~い、、』
「悲しい、泣きたい、辛い、嫌だ...(ポロポロ」
俺の口から出た言葉はそれだった。
それと同時に涙が溢れてきた。
嘘偽りもない俺の本心で、隠しようもない本音。
『本当は言う筈じゃなかったけど、そう言われたらね〜』
「?(ポロポロ」
『明日、僕は消えてるよ』
『僕がそう願ったから。今まさに。』
「そんなに俺と居たくない?」
『まさか、ずっと一緒に居たいよ。』
そう言って、俺を抱きしめてきた。
触れれないはずなのに。
最後にくれた奇跡なのだろうか。
『僕は死んでいて、君は生きている。』
『だから、直ぐにでも消えないと、別れが悲しいでしょ?』
『それに、もう零時を回りそうだね。』
『そろそろ消えるかなぁ~』
ただただ泣く事しかできない自分。
それを慰める[明朝体]君[/明朝体]に違和感を覚えた。
それよりも、消えてしまうという事実に動揺している。
永遠に一緒に居たい、そう願うばかり。
『ほら、こっち見て!』
「ぅうん(泣」
『無理しなくて良い、君の裁量で良い。』
『だから最後にお願い聞いて?』
[明朝体]君[/明朝体]は初めからこれをお願いしにきたのではないか、と思う。
悲しさを増してまで会いにきた理由はこれではないか。
『僕が今からする事を全て許して下さい。』
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
目が覚めるといつもと何も変わらない光景。
とはいかなかった。
今いる場所には壁など存在せず、何処までも行けそうな果てしなく広がっている空間だった。
それに加えて、
目の前には、大好きな[明朝体]君[/明朝体]が立っている。
『これでずぅっといっしょだね』
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
[明朝体]君[/明朝体]が亡くなって一年経った。
毎日喪失感に襲われる慣れない日々。
ずっと隣にある当たり前の存在だった。
それも今では“当たり前”ではない。
悲しい、辛い、悔しい、そんな言葉で片付けたくない。
また[明朝体]君[/明朝体]に会えますか?
目が覚めるといつもと何も変わらない光景。
カーテンを開け、陽の光を浴びる。
顔を洗い、歯磨きをする。そして、朝食を食べる。
そんな変哲もない いつものルーティーン。
それが、今現在進行形で“いつも”ではなくなった。
眼前に居るのは、紛れもなく亡くなった[明朝体]君[/明朝体]。
「不法侵入...?」
『失礼な!』
『久しぶりに出会った恋人にかける第一声がそれ!?』
「警察呼ぶ?」
『おいっ!』
「ふふっ笑」
初めは、夢を見ている、幻覚を見ていると思っていた。
だけど、夢なら幻覚なら逆に好都合だ。
また[明朝体]君[/明朝体]と話せるのだから。
夢でも幻覚でも構わない。だから終わらないで...
「で、何しに来たの?」
『え~、理由も無しに来たら駄目?』
「いや、別に。」
『もう照れちゃってぇ~笑』
『内心めちゃくちゃ嬉しいでしょ!』
「...ぅん//(小声」
『素直だね~(手』
そう言って[明朝体]君[/明朝体]は頭を撫でようとした。
生前はいつもこうやって頭を撫でてくれていたなと、
思い出す。
そんな思い出とは裏腹に、[明朝体]君[/明朝体]の手は俺の体をすり抜けた。
『あ、僕幽霊だから、触られないわ笑』
『ごめんね、折角会えたのに...』
「まぁ。良くないけど、」
『良くないんかい!』
たわいもない話を沢山した。
一緒に外にも出かけた。
触れる事は出来ないけれど、楽しく過ごした。
[明朝体]君[/明朝体]との時間はあっという間だった。
そうこうしている間に、時刻は零時前となっていた。
「ねぇ、消えないよね?」
『さぁ~?明日には消えてるかもね笑』
その言葉を聞いて、自然と俯いてしまう。
こんな日が永遠に続いてほしいと願っている自分が居る。
消えてほしくないと、想う。
『何ゞ、もしかして消えるの悲しいw?』
「・・・」
『お~い、、』
「悲しい、泣きたい、辛い、嫌だ...(ポロポロ」
俺の口から出た言葉はそれだった。
それと同時に涙が溢れてきた。
嘘偽りもない俺の本心で、隠しようもない本音。
『本当は言う筈じゃなかったけど、そう言われたらね〜』
「?(ポロポロ」
『明日、僕は消えてるよ』
『僕がそう願ったから。今まさに。』
「そんなに俺と居たくない?」
『まさか、ずっと一緒に居たいよ。』
そう言って、俺を抱きしめてきた。
触れれないはずなのに。
最後にくれた奇跡なのだろうか。
『僕は死んでいて、君は生きている。』
『だから、直ぐにでも消えないと、別れが悲しいでしょ?』
『それに、もう零時を回りそうだね。』
『そろそろ消えるかなぁ~』
ただただ泣く事しかできない自分。
それを慰める[明朝体]君[/明朝体]に違和感を覚えた。
それよりも、消えてしまうという事実に動揺している。
永遠に一緒に居たい、そう願うばかり。
『ほら、こっち見て!』
「ぅうん(泣」
『無理しなくて良い、君の裁量で良い。』
『だから最後にお願い聞いて?』
[明朝体]君[/明朝体]は初めからこれをお願いしにきたのではないか、と思う。
悲しさを増してまで会いにきた理由はこれではないか。
『僕が今からする事を全て許して下さい。』
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
目が覚めるといつもと何も変わらない光景。
とはいかなかった。
今いる場所には壁など存在せず、何処までも行けそうな果てしなく広がっている空間だった。
それに加えて、
目の前には、大好きな[明朝体]君[/明朝体]が立っている。
『これでずぅっといっしょだね』
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]