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短編集

#2

歌に光を

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
『あんた、歌下手ね笑』
そんな、何気ない一言からだった。

「あなたの笑顔が咲く日 私は恋に落ちた~♪」
私は歌う事が大好きな小学2年生!
周りからもよく歌上手だね、と言ってもらえる。
好きな事をしているだけで褒められる!
こんな事他にある!?
なーんて、思っていた小学生時代。
学年が上がるにつれて、“大きな声で歌う”という事が恥ずかしくなってきた。
中学生に入ってからは上手く声が出なくなった。
そのせいで、歌う事に抵抗感が芽生えた。

そんな閉じこもっている時に言われた言葉。
『あんた、歌下手ね笑』と、
母も悪気があって言ったのではなく、冗談だったと思う。
しかし、苦しんでいる時に言われたその言葉は、
私を暗闇へと突き落としていった。

そんなある日の事。
学校の合唱祭が近づいてきた。
私にとってはトラウマを蒸し返させる行事。
そこそこ歌わなければ注意されてしまう。しかし、歌えばまた下手だね、と言われるかもしれない。
葛藤の中出した答えは、、、

「この広い空に 跳んでゆけ~♩」
屋上で1人コソ練をする、惨めに感じるが仕方ない。
正直なところ、上手くなっているのかは不明。

       [明朝体]パチパチパチパチ[/明朝体]
『すごい...すごく上手!』
「...えっと、?」
『あぁ ごめん!』
『上から目線で言った訳ではなくて、本当に感動して!』
「あ、ありがとうございます、」
『もう少し聞いてみたいです!』
「少しだけなら、、、」

その後、私は何曲か歌った。
彼は真剣に私の歌に耳を傾けてくれていた。
久しぶりに誰かに聴いてもらえた気がして、その日帰ってからもその出来事が頭から離れなかった。
本当なら断っていたと思う。
断らなかったのは、自然とまた歌いたい、という気持ちが芽生えていたからなのかもしれない。
私にとって知る由もなかった。

無事、合唱祭は事なきことを終えた。
私のクラスは金賞を獲った。
一応歌ってはいたが邪魔になっていなかっただろうか、という不安が残る一方だった。

『あ、あの!!』
「あ!あの時の!」
私を呼んだのは、屋上で歌を聴いてくれた彼だった。
『金賞おめでとうございます!』
「クラスメイトのお陰ですよ。」
『いや!すごい貴方の歌声聞こえました!』
『聴いていて心地よかったです!』
「それは...ありがとうございます、」

それから私達は仲良くなった。
お互いよく会うようになって
話すようになって、仲良くなって。
今では、心を許せる大親友となった。
そして、歌う事がまた大好きになった。
私の人生に光を差してくれた君。

『ニコニコしてどうしたの?』
「ふふっ、なんでもないよ!」
『なにそれ〜笑』
「えへへ」

私は今日も歌を歌います___

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]

作者メッセージ

よく分かりません。

2025/03/09 13:15

せな⚡️ ID:≫ 80Ap5RDPRIhlQ
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