短編集
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
今日は彼と付き合って3年目。
そして、結婚して1年経った記念日。
節目の時だから、思い出でも探そうかしら。
私は適当な思い出を見つけ、覗いてみる事にした。
[中央寄せ]〜〜〜[/中央寄せ]
『本当にごめん!』
「だから!大丈夫だって!!」
彼が謝っている場面から始まった。
何をそんなに謝っているのだろう。
『付き合って2年の記念日にレストランとかいけなくて...』
「いやいや。家もゆったり過ごされて良いよ!」
「だ~か~ら!気にしないで!」
どうしても外せない仕事が入ってしまった彼。
その為、お家で過ごす事になったのだ。
彼はそれに罪悪感があったらしい。
『ありがとう笑』
「いえいえ。さっ、冷めない内にご飯食べよ!」
そうして私達は晩御飯を食べ始めた。
いつも通り和気藹々と過ごす微笑ましい幸せな時間。
そして、この後プロポーズされ永遠を誓った。
本当に最高の記念日だと思う。
[中央寄せ]〜〜〜[/中央寄せ]
私は2周年の思い出をミて満足する。
データにカーソルを合わせ、《削除》を選択する。
パソコンで言うならばこのような感じなのだろう。
そして、その行為を何回か繰り返した。
私は一通りの思い出をミ終える。
だが、最後に不可解な思い出が一つ残った。
それはこんなものだった。
私と彼が喧嘩をしている、というもの。
いつもの痴話喧嘩ではなくかなり本気のもの。
この思い出では私達がかなり険悪そうだ。
いつのものかは分からない。
しかし、その彼は今私の隣に静かに座っている。
先程、ネムッてしまったようだ。
彼の指元が赤々と光っている事に気がついた。
よく見てみると、私とお揃いの結婚指輪を付けている。
こんなに仲が良く愛し合っているのにこんな筈ない。
多分、この思い出は何か違うものだろう。
そう思い、先程と同じように《削除》を選択する。
が、何度繰り返してみても消えない。
そうこうしていると、誤ってもう一度ミる羽目になった。
それは途中からサイセイされた。
私が台所から包丁を持ってきて、彼に刺すというもの。
こんな思い出が存在する筈ない。
何かが可笑しい。だってこんな事...
そう思い、彼の方に目を向けた。
そして気付いた。
いや、初めから気付いていたのかもしれない。
見て見ぬふりをして。
隣に居る彼は血まみれだった。
そして私の手も赤色に染まっている___
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
今日は彼と付き合って3年目。
そして、結婚して1年経った記念日。
節目の時だから、思い出でも探そうかしら。
私は適当な思い出を見つけ、覗いてみる事にした。
[中央寄せ]〜〜〜[/中央寄せ]
『本当にごめん!』
「だから!大丈夫だって!!」
彼が謝っている場面から始まった。
何をそんなに謝っているのだろう。
『付き合って2年の記念日にレストランとかいけなくて...』
「いやいや。家もゆったり過ごされて良いよ!」
「だ~か~ら!気にしないで!」
どうしても外せない仕事が入ってしまった彼。
その為、お家で過ごす事になったのだ。
彼はそれに罪悪感があったらしい。
『ありがとう笑』
「いえいえ。さっ、冷めない内にご飯食べよ!」
そうして私達は晩御飯を食べ始めた。
いつも通り和気藹々と過ごす微笑ましい幸せな時間。
そして、この後プロポーズされ永遠を誓った。
本当に最高の記念日だと思う。
[中央寄せ]〜〜〜[/中央寄せ]
私は2周年の思い出をミて満足する。
データにカーソルを合わせ、《削除》を選択する。
パソコンで言うならばこのような感じなのだろう。
そして、その行為を何回か繰り返した。
私は一通りの思い出をミ終える。
だが、最後に不可解な思い出が一つ残った。
それはこんなものだった。
私と彼が喧嘩をしている、というもの。
いつもの痴話喧嘩ではなくかなり本気のもの。
この思い出では私達がかなり険悪そうだ。
いつのものかは分からない。
しかし、その彼は今私の隣に静かに座っている。
先程、ネムッてしまったようだ。
彼の指元が赤々と光っている事に気がついた。
よく見てみると、私とお揃いの結婚指輪を付けている。
こんなに仲が良く愛し合っているのにこんな筈ない。
多分、この思い出は何か違うものだろう。
そう思い、先程と同じように《削除》を選択する。
が、何度繰り返してみても消えない。
そうこうしていると、誤ってもう一度ミる羽目になった。
それは途中からサイセイされた。
私が台所から包丁を持ってきて、彼に刺すというもの。
こんな思い出が存在する筈ない。
何かが可笑しい。だってこんな事...
そう思い、彼の方に目を向けた。
そして気付いた。
いや、初めから気付いていたのかもしれない。
見て見ぬふりをして。
隣に居る彼は血まみれだった。
そして私の手も赤色に染まっている___
[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]