文字サイズ変更

短編集

#1

生きて消えて

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]
「これでみんなが怯える事なく過ごせる!」
『13年間...長かったね、』

そう。
俺らはこの世界を悪で支配する“魔王”を倒した。
これで、世界が今よりもっと幸せへと向かう。
俺らも13年間の討伐とおさらば出来る。
信頼たる仲間と達成できた、喜ばしいこと。
俺は、改めて仲間向き直った。

「、、、え?」
『・・・』

俺の目に映ったのは、申し訳なさそうな悲しい笑顔を浮かべている仲間の姿だった。

「なん、で?」
『ごめん。俺、もうダメみたい笑』

何を隠そう、仲間の体が消えかけていた。
だんだんと透明になっていく。

『俺、もともと長く生きれる体じゃないんだよね。』
『聞いた事あるでしょ?』
『大人になる前に体が透けていって、消えてしまう病気』
「なんで、なんで!早く言ってくれなかったの!?」
『言ったら、絶対一緒に居させてくれないでしょ?』

その言葉で俺は理解した。
俺が仲間を苦しめていた、と。
俺は魔王討伐の為、ずっと戦ってきた。
それにずっとついて来ていたのは今目の前に居る仲間だ。
やっと、幸せになれたと思えたのに。

「ごめんッ、ごめんなさい。俺のせいでッ...(泣」
『君のせいじゃないよ。俺の我儘だから(ニコ』

そう言って優しく抱きしめてくれた君。
その体からはもう、体温が感じられなかった。
こんなに近くにいるのに。
生きているのに、もう消えているみたい。

『そろそろ、もう消える__かな...』
「ウグッ..グスン(泣」
『ほら__、泣__iで!』

既に、君の声すら途切れゞになってきた。
本当にお別れが近い事を告げているように。

『今m__ありがとう!』
『13年_、最高だ__っ__!』
『幸せな人生を[明朝体]ありがとう[/明朝体]』
「、、、!」
「こちらこそッ!、ありがとう!!」
『またね(ニコ』

『またね』という事がまたあるのか。
そんな言葉と疑問と感謝を残して、君は去っていった。
俺はこの日をどれだけ喜んだだろう。
そして、どれだけ悔やんだだろう。

君の『またね』を今でも待ち続けている。

[中央寄せ]・・・[/中央寄せ]

作者メッセージ

記念すべき第一号

2025/03/08 07:35

せな⚡️ ID:≫ 80Ap5RDPRIhlQ
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 16

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL