二次創作
短編集
「お前見てるとイライラするんだよ!!」
イライラするんだったら見ないでほしい。
そっちが勝手に見てきてさ、その言い方はないでしょ。
心の中では何でも言えるけど、口には出せない。
「黙ってないでなんか言えよ、ほんと人形だよな!」
僕はしゃべるのが苦手。しゃべろうすると、喉がつっかえる感じがする。
そんな僕につけられたあだ名は”お人形さん”
「・・・・やめ、て」
「あーー、しゃべった。かーえろ」
あいつらは僕がしゃべったら帰る、というルールを作っているらしい。
僕だってさっさとしゃべって帰ってもらいたい。
だけど、僕には簡単なことじゃない。
「っ、ううっ・・・」
「ほんと、声を押し殺して泣く人だなあ」
君が現れた。僕は君の前だけで普通に話せる。
つっかえていた物も綺麗に無くなって、リラックスできる。
「ごめんね。助けられなくて。もっと力があればよかったのに」
「・・・こうやって来てくれるだけで、嬉しいよ」
本当にそうだ。まわりで何食わぬ顔して僕を見てる奴らは全員嫌い。
「あいつらは卑怯だよね。暴力じゃなくて暴言だから」
あいつらは自分よりも下の人がいることで安心できる、不思議な生き物。
本当は人間に身分も上も下もないのに。
みんなが対等であるべきなのに。
「僕は味方がいるだけで十分だから、人間ってそんなもんだよ」
僕は思う。敵がいない人なんていないし、味方がいない人なんていない。
”みんなちがってみんないい”
なんて世間は口で言ってるだけで、本当は思ってない。
だけど、たった一人だけでも味方がいてくれたら頑張れる。
目標ができる。大切にしたい人もいる。
それだけで十分じゃないかな。
「帰ろっか」
「うん」
僕は今日も醜いこの世界で生きていく。
君と一緒に。
イライラするんだったら見ないでほしい。
そっちが勝手に見てきてさ、その言い方はないでしょ。
心の中では何でも言えるけど、口には出せない。
「黙ってないでなんか言えよ、ほんと人形だよな!」
僕はしゃべるのが苦手。しゃべろうすると、喉がつっかえる感じがする。
そんな僕につけられたあだ名は”お人形さん”
「・・・・やめ、て」
「あーー、しゃべった。かーえろ」
あいつらは僕がしゃべったら帰る、というルールを作っているらしい。
僕だってさっさとしゃべって帰ってもらいたい。
だけど、僕には簡単なことじゃない。
「っ、ううっ・・・」
「ほんと、声を押し殺して泣く人だなあ」
君が現れた。僕は君の前だけで普通に話せる。
つっかえていた物も綺麗に無くなって、リラックスできる。
「ごめんね。助けられなくて。もっと力があればよかったのに」
「・・・こうやって来てくれるだけで、嬉しいよ」
本当にそうだ。まわりで何食わぬ顔して僕を見てる奴らは全員嫌い。
「あいつらは卑怯だよね。暴力じゃなくて暴言だから」
あいつらは自分よりも下の人がいることで安心できる、不思議な生き物。
本当は人間に身分も上も下もないのに。
みんなが対等であるべきなのに。
「僕は味方がいるだけで十分だから、人間ってそんなもんだよ」
僕は思う。敵がいない人なんていないし、味方がいない人なんていない。
”みんなちがってみんないい”
なんて世間は口で言ってるだけで、本当は思ってない。
だけど、たった一人だけでも味方がいてくれたら頑張れる。
目標ができる。大切にしたい人もいる。
それだけで十分じゃないかな。
「帰ろっか」
「うん」
僕は今日も醜いこの世界で生きていく。
君と一緒に。