妖怪*コメディ
「お母さん!お母さーん…何処にいるの〜っ!」
希空(のあ)は枯れそうな声を張り上げた。
瞬きする毎にどんどん視界が狭くなっていく。
頭が痛い。
足が痛い。
腕が痛い。
でも、探さなかったら、おしまいなんだ…。
(おしまい?)
自分でも意味が分からないけれど、足を止めてはならないという思いだけを原動力にからだを突き動かしていく。
でも、ついに希空は倒れ伏した。
「お母…さ…ん…」
意識が急速に薄くなっていく。そんな中、希空は見た。
自分の母が、何かに喰われていくのを。
青白い指がぴくぴくと動きながら鮮血を吹き出す。
(やだよ…お母さん、やだよ…!)
うるさい音が聞こえる。辺りが騒がしくなっていく。
(せめて、お母さんと一緒に…)
「…た!い…ぞ!」
腕を引っ張られながら、希空は自分の身体が違うモノに組み変わって行くのを感じていた。
希空(のあ)は枯れそうな声を張り上げた。
瞬きする毎にどんどん視界が狭くなっていく。
頭が痛い。
足が痛い。
腕が痛い。
でも、探さなかったら、おしまいなんだ…。
(おしまい?)
自分でも意味が分からないけれど、足を止めてはならないという思いだけを原動力にからだを突き動かしていく。
でも、ついに希空は倒れ伏した。
「お母…さ…ん…」
意識が急速に薄くなっていく。そんな中、希空は見た。
自分の母が、何かに喰われていくのを。
青白い指がぴくぴくと動きながら鮮血を吹き出す。
(やだよ…お母さん、やだよ…!)
うるさい音が聞こえる。辺りが騒がしくなっていく。
(せめて、お母さんと一緒に…)
「…た!い…ぞ!」
腕を引っ張られながら、希空は自分の身体が違うモノに組み変わって行くのを感じていた。