色がない世界で
____数年後…
今日は瑞希の命日の11月23日。
冷たい冬だった。
俺は花束を持って、お墓に向かった。
そのお墓には深影、瑞希、麗香と並んでいる。
湊「久しぶり、瑞希。一年ぶりだね。」
早速持ってきた花を墓に添える。
湊「最近全然これなくてごめんね。警察の仕事が忙しくてさ。」
湊「…ちゃんと、深影と麗香の墓参りにも来てるよ。」
彼らが亡くなった後も警察の仕事を続けている。
それと同時にボランティアのカウンセラーとしても活動している。
彼らのような境遇の人たちを救いたいから、という一心で動いている。
湊「カウンセラーのボランティア、結構評判いいんだ。」
そしておまけのお菓子も添えた。
湊「ごめん、こんなのしか添えれなくて。」
湊「俺も”あっち側”に逝ったらその時はもうちょっといい物あげるからさ笑」
なけなしのお菓子も添え、きれいな青色の花も添えた。
青色の花の種類は薔薇。
青色の薔薇は元々作ることができなかったから、不可能、という花言葉だったが
現在では作れることができるため、奇跡、夢かなうという花言葉に変わったのだ。
湊「ねぇ、瑞希。青色の薔薇の花ことば知ってる?」
湊「元々は不可能とかっていう意味だったんだけど、今は奇跡、夢かなうっていう花言葉に変わったんだってよ。」
湊「…もう、この世界で君に会うのは不可能かもしれない。」
湊「でも…青色の薔薇が作れるようになったみたいに、俺たちもまたどこかで会うことができたら…そういう奇跡が起きたらって夢を抱いているよ。」
湊「何年かかるかはわからないけど…絶対に会いに行くよ。」
湊「だから気長に待ってて。」
湊「そして…手紙のあの言葉。」
湊「大好きって言葉さ。」
湊「瑞希がどんな意味で言ったのかはわからないけどさ…。」
湊「俺も大好きだよ。」
湊「…ばいばい。また来るから。」
なんとなく自分で顔が赤くなっていくのがわかったから
ここらで帰ろうと思った。
帰るときに、背後に誰かの声が聞こえたような気がした。
[太字]「ばーか。」[/太字]
って。
今日は瑞希の命日の11月23日。
冷たい冬だった。
俺は花束を持って、お墓に向かった。
そのお墓には深影、瑞希、麗香と並んでいる。
湊「久しぶり、瑞希。一年ぶりだね。」
早速持ってきた花を墓に添える。
湊「最近全然これなくてごめんね。警察の仕事が忙しくてさ。」
湊「…ちゃんと、深影と麗香の墓参りにも来てるよ。」
彼らが亡くなった後も警察の仕事を続けている。
それと同時にボランティアのカウンセラーとしても活動している。
彼らのような境遇の人たちを救いたいから、という一心で動いている。
湊「カウンセラーのボランティア、結構評判いいんだ。」
そしておまけのお菓子も添えた。
湊「ごめん、こんなのしか添えれなくて。」
湊「俺も”あっち側”に逝ったらその時はもうちょっといい物あげるからさ笑」
なけなしのお菓子も添え、きれいな青色の花も添えた。
青色の花の種類は薔薇。
青色の薔薇は元々作ることができなかったから、不可能、という花言葉だったが
現在では作れることができるため、奇跡、夢かなうという花言葉に変わったのだ。
湊「ねぇ、瑞希。青色の薔薇の花ことば知ってる?」
湊「元々は不可能とかっていう意味だったんだけど、今は奇跡、夢かなうっていう花言葉に変わったんだってよ。」
湊「…もう、この世界で君に会うのは不可能かもしれない。」
湊「でも…青色の薔薇が作れるようになったみたいに、俺たちもまたどこかで会うことができたら…そういう奇跡が起きたらって夢を抱いているよ。」
湊「何年かかるかはわからないけど…絶対に会いに行くよ。」
湊「だから気長に待ってて。」
湊「そして…手紙のあの言葉。」
湊「大好きって言葉さ。」
湊「瑞希がどんな意味で言ったのかはわからないけどさ…。」
湊「俺も大好きだよ。」
湊「…ばいばい。また来るから。」
なんとなく自分で顔が赤くなっていくのがわかったから
ここらで帰ろうと思った。
帰るときに、背後に誰かの声が聞こえたような気がした。
[太字]「ばーか。」[/太字]
って。
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