恋と2人と三年間。
#1
「櫻井!」
私はあの時気を失った。
目を覚ますと、国立医療研究病院の病室に居た。
「あ!櫻井さん起きたんですね!今先生呼んできますね。」
…先生?そもそも何でここに居るんだろう?
「…あ、あの!私何でここに居るんですか?」
「そうだ、説明してませんね。詳しくは先生から説明されると思いますが、櫻井さんは昨日の夕方にこの病院に救急搬送されたんです。」
救急搬送?なんで私が?
−先生が来て、私は診察を受けた。私が何故倒れたかはあまりわからないと言う。−
「…櫻井さんの神経に異常があると見られます。」
え…?私の神経には異常がある?
「「異常とはどんな…」」
お母さんも私も同じことを言った。
「神経が萎縮していると見られ、恐らく神経萎縮症候群です。」
「え…」
神経が萎縮…私、どうなるの?
「過去にこの症候群になった人は全員お亡くなりになられています。
このまま治療はしますが…」
「余命は三年程しか持たないと思います。」
私…死ぬの?…
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