拾われ少年、愛されました。
芥川に言われ、[漢字]早速[/漢字][ふりがな]さっそく[/ふりがな]零歌はスマホを取り出し、文字盤に指を添えた。
「今すぐ[小文字]っ[/小文字]つー訳じゃねェけど、後で、[下線]別の人[/下線]に会うんだけど、[大文字]大丈夫か?[/大文字]」
[小文字][明朝体]「…おねぇちゃんといっしょ、なら…。」[/明朝体][/小文字]
「[大文字]‼[/大文字]嗚呼、一緒に居る。…ん~、明日にっすっか。アリスも疲れてんだろ?」
少し[下線]首を傾げた[/下線]。そういった事を聞かれたことが[太字]無い[/太字]という事だろう。
「うーん…[大文字]ま[/大文字]、あっちの方行くか。」
アリスの手を引いて、ソファーから[漢字]台所[/漢字][ふりがな]キッチン[/ふりがな]の方へと連れて行く。
[水平線]
「霞…[漢字]摘[/漢字][ふりがな]つま[/ふりがな]み食いしないで下さい。[大文字]全く[/大文字]…子供じゃないんですから。」
「[大文字]え~?[/大文字]まだ[漢字]17歳[/漢字][ふりがな]子供[/ふりがな]じゃ~ん。」
そう言いながら[漢字]肉じゃが[/漢字][ふりがな]夕飯[/ふりがな]に手を出そうとする。それを叩き落としジト目で霞を見た。
「[大文字]じゃ[/大文字]、医者は[太字]ガキ[/太字]だな。」
「うぐぐ…零歌って最近[漢字]ナギ君に似てきた[/漢字][ふりがな]冷たくなってきた[/ふりがな]よねェ…。」
赤くなった手の甲を優しくなでながら[下線]恨めしそう[/下線]に零歌を見たが、アリスが顔をのぞかせた瞬間[下線][明朝体]にこやか[/明朝体]な笑み[/下線]を浮かべた。
渚が[下線]追い打ちをかけるよう[/下線]にアリスの目を隠しながら霞に[太字][打消し]腹パンを決めた[/打消し][/太字]。
「[大文字]ぐふっ⁉[/大文字]…ちょ、え…ひどくない?」
[小文字]「?…???」[/小文字]
「分かんねェで居てくれ…。アリス風呂に入れて来るんで、飯までにパパッとやってきます。」
アリスを優しくなでる。[下線]『風呂』[/下線]という単語を聞いた途端、体が[明朝体]ビクン[/明朝体]と跳ねた。
[明朝体]「ごめ[大文字]んな[/大文字]さいっ、い、[大文字]や、[/大文字]ごめん[大文字]なさっ[/大文字]あれだ[大文字]けはっっ[/大文字]」[/明朝体]
「[大文字]落ち着いて[/大文字]、息、吸えるかな?」
息を荒げて必死に訴えるように[下線]叫んだ[/下線]。今まで聞いた来た声よりもずっとはるかに大きい声だ。突然のことに零歌は[明朝体]一歩も動けない[/明朝体]。
「[明朝体]吸って…吐いて…吸って…吐いて…。[/明朝体]上手上手、いい子だね。[明朝体]大丈夫[/明朝体]、やなことしないよ。」
徐々に息が落ち着く。[下線]零歌の服の裾[/下線]を強く握って離そうとしない。
(何やってんだよ…。私みたいにならねぇようにするって決めたのに、[大文字][大文字]何もできてねェ[/大文字]じゃねェかよ‼[/大文字])
アリスの頭を撫でながら零歌の頭を小突いた。
「[大文字]こーら[/大文字]。零歌、この子はキミを[漢字]信頼[/漢字][ふりがな]■■[/ふりがな]している。精神状態っていうのは、周りの人間によっても変化するからね。」
「[大文字]っ‼[/大文字]…スンマセンした。」
「じゃ、ご飯だけ食べて寝よっか。[小文字]湯舟には疲らせてないけどちゃんと洗ったは洗ったからね?[/小文字]」
アリスはやっと[下線][太字]零歌[/太字]の服[/下線]の裾を握る力を弱めた。
「もう一回リビングの方に行ってれば?ついでに[下線]ルーちゃん[/下線]に連絡すればいいし。」
[漢字]頷[/漢字][ふりがな]うなず[/ふりがな]いて、アリスの手を引く。ポケットからスマホを取り出し、途中まで打ち込んでいたメールの続きを打ち込んだ。
[明朝体]《[漢字]先生[/漢字][ふりがな]センセイ[/ふりがな]、先輩たちが連絡した子の[下線]カウンセリング[/下線]を明日お願いできますか?》[/明朝体]
ソファーにアリスを座らせて送信ボタンを押す。アリスの方を向こうとした矢先にスマホから[下線]軽快な音色[/下線]が飛び出した。
[明朝体]《[漢字]了解[/漢字][ふりがな]り[/ふりがな]。その子の状態教えて。》[/明朝体]
[大文字][大文字]「はやっ⁉」[/大文字][/大文字]
慌てて文字盤を指でなぞる。
[明朝体]《だいたいは私と同じ感じでしたけど、[打消し]花売り[/打消し]やってたり、風呂って云う単語に過剰に怯えていました。》[/明朝体]
スマホから目を逸らした瞬間握っていたスマホが振動する。
[小文字]「…もう[太字]ツッコまねェ[/太字]。」[/小文字]
[明朝体]《大体分かった。明日[漢字]何時[/漢字][ふりがな]いつ[/ふりがな]でも良ーよ♬お腹空いたな~|д゚)チラッ》[/明朝体]
「文面の[下線]テンションたけェ[/下線]……[大文字][大文字]せんぱ~い![/大文字]瑠奈先生腹減ったって‼[/大文字]」
「了解です。後10分[漢字]位[/漢字][ふりがな]ぐらい[/ふりがな]で出来るので少々お待ちください。」
アリスの頭を撫でながら、明日と今後を頭に思い浮かべる。[明朝体][打消し]脳裏に焼き付いた記憶[/打消し][/明朝体]を振り払って、アリスを見た。
口角がかすかに上がり、目を細めている少女を[太字]守りたい[/太字]―そう願った。
「今すぐ[小文字]っ[/小文字]つー訳じゃねェけど、後で、[下線]別の人[/下線]に会うんだけど、[大文字]大丈夫か?[/大文字]」
[小文字][明朝体]「…おねぇちゃんといっしょ、なら…。」[/明朝体][/小文字]
「[大文字]‼[/大文字]嗚呼、一緒に居る。…ん~、明日にっすっか。アリスも疲れてんだろ?」
少し[下線]首を傾げた[/下線]。そういった事を聞かれたことが[太字]無い[/太字]という事だろう。
「うーん…[大文字]ま[/大文字]、あっちの方行くか。」
アリスの手を引いて、ソファーから[漢字]台所[/漢字][ふりがな]キッチン[/ふりがな]の方へと連れて行く。
[水平線]
「霞…[漢字]摘[/漢字][ふりがな]つま[/ふりがな]み食いしないで下さい。[大文字]全く[/大文字]…子供じゃないんですから。」
「[大文字]え~?[/大文字]まだ[漢字]17歳[/漢字][ふりがな]子供[/ふりがな]じゃ~ん。」
そう言いながら[漢字]肉じゃが[/漢字][ふりがな]夕飯[/ふりがな]に手を出そうとする。それを叩き落としジト目で霞を見た。
「[大文字]じゃ[/大文字]、医者は[太字]ガキ[/太字]だな。」
「うぐぐ…零歌って最近[漢字]ナギ君に似てきた[/漢字][ふりがな]冷たくなってきた[/ふりがな]よねェ…。」
赤くなった手の甲を優しくなでながら[下線]恨めしそう[/下線]に零歌を見たが、アリスが顔をのぞかせた瞬間[下線][明朝体]にこやか[/明朝体]な笑み[/下線]を浮かべた。
渚が[下線]追い打ちをかけるよう[/下線]にアリスの目を隠しながら霞に[太字][打消し]腹パンを決めた[/打消し][/太字]。
「[大文字]ぐふっ⁉[/大文字]…ちょ、え…ひどくない?」
[小文字]「?…???」[/小文字]
「分かんねェで居てくれ…。アリス風呂に入れて来るんで、飯までにパパッとやってきます。」
アリスを優しくなでる。[下線]『風呂』[/下線]という単語を聞いた途端、体が[明朝体]ビクン[/明朝体]と跳ねた。
[明朝体]「ごめ[大文字]んな[/大文字]さいっ、い、[大文字]や、[/大文字]ごめん[大文字]なさっ[/大文字]あれだ[大文字]けはっっ[/大文字]」[/明朝体]
「[大文字]落ち着いて[/大文字]、息、吸えるかな?」
息を荒げて必死に訴えるように[下線]叫んだ[/下線]。今まで聞いた来た声よりもずっとはるかに大きい声だ。突然のことに零歌は[明朝体]一歩も動けない[/明朝体]。
「[明朝体]吸って…吐いて…吸って…吐いて…。[/明朝体]上手上手、いい子だね。[明朝体]大丈夫[/明朝体]、やなことしないよ。」
徐々に息が落ち着く。[下線]零歌の服の裾[/下線]を強く握って離そうとしない。
(何やってんだよ…。私みたいにならねぇようにするって決めたのに、[大文字][大文字]何もできてねェ[/大文字]じゃねェかよ‼[/大文字])
アリスの頭を撫でながら零歌の頭を小突いた。
「[大文字]こーら[/大文字]。零歌、この子はキミを[漢字]信頼[/漢字][ふりがな]■■[/ふりがな]している。精神状態っていうのは、周りの人間によっても変化するからね。」
「[大文字]っ‼[/大文字]…スンマセンした。」
「じゃ、ご飯だけ食べて寝よっか。[小文字]湯舟には疲らせてないけどちゃんと洗ったは洗ったからね?[/小文字]」
アリスはやっと[下線][太字]零歌[/太字]の服[/下線]の裾を握る力を弱めた。
「もう一回リビングの方に行ってれば?ついでに[下線]ルーちゃん[/下線]に連絡すればいいし。」
[漢字]頷[/漢字][ふりがな]うなず[/ふりがな]いて、アリスの手を引く。ポケットからスマホを取り出し、途中まで打ち込んでいたメールの続きを打ち込んだ。
[明朝体]《[漢字]先生[/漢字][ふりがな]センセイ[/ふりがな]、先輩たちが連絡した子の[下線]カウンセリング[/下線]を明日お願いできますか?》[/明朝体]
ソファーにアリスを座らせて送信ボタンを押す。アリスの方を向こうとした矢先にスマホから[下線]軽快な音色[/下線]が飛び出した。
[明朝体]《[漢字]了解[/漢字][ふりがな]り[/ふりがな]。その子の状態教えて。》[/明朝体]
[大文字][大文字]「はやっ⁉」[/大文字][/大文字]
慌てて文字盤を指でなぞる。
[明朝体]《だいたいは私と同じ感じでしたけど、[打消し]花売り[/打消し]やってたり、風呂って云う単語に過剰に怯えていました。》[/明朝体]
スマホから目を逸らした瞬間握っていたスマホが振動する。
[小文字]「…もう[太字]ツッコまねェ[/太字]。」[/小文字]
[明朝体]《大体分かった。明日[漢字]何時[/漢字][ふりがな]いつ[/ふりがな]でも良ーよ♬お腹空いたな~|д゚)チラッ》[/明朝体]
「文面の[下線]テンションたけェ[/下線]……[大文字][大文字]せんぱ~い![/大文字]瑠奈先生腹減ったって‼[/大文字]」
「了解です。後10分[漢字]位[/漢字][ふりがな]ぐらい[/ふりがな]で出来るので少々お待ちください。」
アリスの頭を撫でながら、明日と今後を頭に思い浮かべる。[明朝体][打消し]脳裏に焼き付いた記憶[/打消し][/明朝体]を振り払って、アリスを見た。
口角がかすかに上がり、目を細めている少女を[太字]守りたい[/太字]―そう願った。