拾われ少年、愛されました。
[小文字][明朝体]「ぼく…わかんない。きいたこと、ある、けど…なんていってたかわからない…。」[/明朝体][/小文字]
(そりゃあそうだよな…[太字]私みてぇに[/太字]付けんのかなぁ…。)
そんなことを心の中で吐露していると、光が漏れるリビングにたどり着く。
「連れてきたぜ…って珍しいな、全員揃ってんのかよ。」
此の中でも小柄な方な二人の少年少女が答える。
「悪かったかしら?ウチとたっくんは一心同体なのよ。」
[小文字]「やめてよ…ボク、そんな…。」[/小文字]
いちゃついている二人は放っておいて、霞と渚が少女に近づく。
「へぇ、意外です。複数人平気なのですね。[太字]零歌とは[/太字]大違いです。」
「うん、可愛いじゃん。目の色とかさ~[斜体]very cute[/斜体]。目すら合わせてくれなかった[太字]零歌とは[/太字]大違いだねェ。」
少女は珍しい目の色をしていた。目に光が当たるたびに輝いて、まるで[明朝体]人形[/明朝体]のようだった。
[大文字]「[大文字]語尾で私をディスるんじゃねぇ‼[/大文字]複数人にリンチされたらそうなるっつーの!」[/大文字]
[明朝体]「…⁉」[/明朝体]
「あ~平気だよ。[大文字]今は[/大文字]ね。[打消し]PTSD[/打消し]みたいな…って分かんねぇよな。」
零歌がわしゃと少女の頭を撫でる。少女は撫でられたび、嬉しそうに目を細めた。
[小文字][小文字][明朝体]「…あいう」[/明朝体][/小文字][/小文字]
「え?何?アリス?」
少女が突如呟く。活舌があまり回っていないようだったが何とか言葉を拾い上げる。
[小文字][明朝体]「…うん。えっと、[下線]名前[/下線]、たぶん、これ…。」[/明朝体][/小文字]
「有ったじゃねェか、良かったな!」
[小文字][小文字][明朝体]「!…えへへ。」[/明朝体][/小文字][/小文字]
少女がはにかんだ。小さな笑いだったが、確かに零歌たちの耳には届いたようだった。
「うっわ…可愛いね、キミ。僕と心中しない?」
[漢字]蓬髪[/漢字][ふりがな]ほうはつ[/ふりがな]と赤眼が目立つ少年がアリスの手を取り、跪いた。アリスは困惑した表情で助けを求めるように零歌を見る。
[大文字]「[大文字]やめろ[漢字][太字]太宰[/太字][/漢字][ふりがな]だざい[/ふりがな]![/大文字]純粋を[/大文字][漢字][大文字]汚[/大文字][/漢字][ふりがな]けが[/ふりがな][大文字]すんじゃない!」
[/大文字] 太宰を読んでいた新聞を丸めて[大文字][明朝体]スパン![/明朝体][/大文字]と頭を紫目と金目の[漢字]虹彩異色症[/漢字][ふりがな]オッドアイ[/ふりがな]の少年が叩いた。
「酷いくないかい…⁉[漢字][大文字][太字]芥川[/太字][/大文字][/漢字][ふりがな]あくたがわ[/ふりがな][大文字][太字]くん![/太字][/大文字]」
芥川は新聞でぺちぺちと太宰を小突きながらアリスから遠ざける。
「嗚呼、[大文字]太宰は何でこんなに[大文字][打消し]死にたがる![/打消し][/大文字][/大文字]」
「[大文字]え~?[/大文字]普通に[太字]生きる意味がない[/太字]からと~我が先祖、[漢字][太字]太宰治[/太字][/漢字][ふりがな]だざいおさむ[/ふりがな]のように[大文字][打消し]心中[/打消し]したいからだ![/大文字]」
[大文字][大文字]「だからと言って人に迷惑をかけるなっ‼」[/大文字][/大文字]
芥川は太宰を[明朝体]レイプ目[/明朝体]で見て、[下線]もう一度[/下線]新聞で叩いた。
太宰は短い悲鳴を上げ、恨めしそうに芥川を[打消し]上目遣い[/打消し]で見る。芥川が[太字]もう一度[/太字]叩こうと振りかぶってくるのを見てアリスの後ろに隠れた。
[大文字]「卑怯…‼」[/大文字]
その後、しばらくの間太宰と芥川の[太字]おいかけっこ[/太字]が続いたよう―――
(そりゃあそうだよな…[太字]私みてぇに[/太字]付けんのかなぁ…。)
そんなことを心の中で吐露していると、光が漏れるリビングにたどり着く。
「連れてきたぜ…って珍しいな、全員揃ってんのかよ。」
此の中でも小柄な方な二人の少年少女が答える。
「悪かったかしら?ウチとたっくんは一心同体なのよ。」
[小文字]「やめてよ…ボク、そんな…。」[/小文字]
いちゃついている二人は放っておいて、霞と渚が少女に近づく。
「へぇ、意外です。複数人平気なのですね。[太字]零歌とは[/太字]大違いです。」
「うん、可愛いじゃん。目の色とかさ~[斜体]very cute[/斜体]。目すら合わせてくれなかった[太字]零歌とは[/太字]大違いだねェ。」
少女は珍しい目の色をしていた。目に光が当たるたびに輝いて、まるで[明朝体]人形[/明朝体]のようだった。
[大文字]「[大文字]語尾で私をディスるんじゃねぇ‼[/大文字]複数人にリンチされたらそうなるっつーの!」[/大文字]
[明朝体]「…⁉」[/明朝体]
「あ~平気だよ。[大文字]今は[/大文字]ね。[打消し]PTSD[/打消し]みたいな…って分かんねぇよな。」
零歌がわしゃと少女の頭を撫でる。少女は撫でられたび、嬉しそうに目を細めた。
[小文字][小文字][明朝体]「…あいう」[/明朝体][/小文字][/小文字]
「え?何?アリス?」
少女が突如呟く。活舌があまり回っていないようだったが何とか言葉を拾い上げる。
[小文字][明朝体]「…うん。えっと、[下線]名前[/下線]、たぶん、これ…。」[/明朝体][/小文字]
「有ったじゃねェか、良かったな!」
[小文字][小文字][明朝体]「!…えへへ。」[/明朝体][/小文字][/小文字]
少女がはにかんだ。小さな笑いだったが、確かに零歌たちの耳には届いたようだった。
「うっわ…可愛いね、キミ。僕と心中しない?」
[漢字]蓬髪[/漢字][ふりがな]ほうはつ[/ふりがな]と赤眼が目立つ少年がアリスの手を取り、跪いた。アリスは困惑した表情で助けを求めるように零歌を見る。
[大文字]「[大文字]やめろ[漢字][太字]太宰[/太字][/漢字][ふりがな]だざい[/ふりがな]![/大文字]純粋を[/大文字][漢字][大文字]汚[/大文字][/漢字][ふりがな]けが[/ふりがな][大文字]すんじゃない!」
[/大文字] 太宰を読んでいた新聞を丸めて[大文字][明朝体]スパン![/明朝体][/大文字]と頭を紫目と金目の[漢字]虹彩異色症[/漢字][ふりがな]オッドアイ[/ふりがな]の少年が叩いた。
「酷いくないかい…⁉[漢字][大文字][太字]芥川[/太字][/大文字][/漢字][ふりがな]あくたがわ[/ふりがな][大文字][太字]くん![/太字][/大文字]」
芥川は新聞でぺちぺちと太宰を小突きながらアリスから遠ざける。
「嗚呼、[大文字]太宰は何でこんなに[大文字][打消し]死にたがる![/打消し][/大文字][/大文字]」
「[大文字]え~?[/大文字]普通に[太字]生きる意味がない[/太字]からと~我が先祖、[漢字][太字]太宰治[/太字][/漢字][ふりがな]だざいおさむ[/ふりがな]のように[大文字][打消し]心中[/打消し]したいからだ![/大文字]」
[大文字][大文字]「だからと言って人に迷惑をかけるなっ‼」[/大文字][/大文字]
芥川は太宰を[明朝体]レイプ目[/明朝体]で見て、[下線]もう一度[/下線]新聞で叩いた。
太宰は短い悲鳴を上げ、恨めしそうに芥川を[打消し]上目遣い[/打消し]で見る。芥川が[太字]もう一度[/太字]叩こうと振りかぶってくるのを見てアリスの後ろに隠れた。
[大文字]「卑怯…‼」[/大文字]
その後、しばらくの間太宰と芥川の[太字]おいかけっこ[/太字]が続いたよう―――