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虐待については結構直接的な描写があります!
 エロっていうかなんて言うか…性的描写が言葉だけあります。直接的な描写は一切ないです。

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拾われ少年、愛されました。

#3

第一章第三話『此処は?』

[水平線]
「えぇ、はい。零歌とナギ君、ごめんなさい。あの子、[太字]男の子じゃなかった[/太字]です。」
 リビングでソファーで寝ころんでいた零歌が起き上がり、パソコンと向かい合っていた渚が振り向く。
[大文字]「え?どういう、[大文字]え?[/大文字]」[/大文字]
「あいつ、女だったんですか…。」
 霞は二人のそばに近寄って耳打ちをした。
[小文字]「内股に痣があったから多分…ナギ君の予想[明朝体]正解[/明朝体]みたい。」[/小文字]
「[小文字]ッチ…。[/小文字]医者、ソイツ目ェ覚めそうか?」
 当たってほしくない予想が当たり、心底機嫌が悪そうに霞に声を掛ける。
「うぅん…恐らく、数十分後程度には。点滴打ってるから、[漢字]吃驚[/漢字][ふりがな]びっくり[/ふりがな]させて抜かせないようにね~。」
「分かってる[大文字]つー[/大文字]の。」
 [明朝体]ひらひら[/明朝体]と手を振り、霞の自室兼、医務室に零歌は歩いて行った。
「じゃ、こっちでみんなに説明しよ~か~。ナギ君、本当にお人好しだねェ。」
「…親近感って奴ですよ。」
「そぉ~か~。」
[水平線]
(さっきから胸糞わりぃ…。だって、此奴と私の環境が…。)
 首をぶんぶんと振って、思考を振り払う。脳裏に浮かぶそれはノイズのかかった[明朝体]赤黒い記憶[/明朝体]だった。
(忘れちまわねぇと…こんなもん持ちながら此奴を救おうなんて…。)
 窓を見た。茜色に染まった空が黄昏に飲み込まれて行っているようで少し、[明朝体]嫌気がさした。[/明朝体]
(嗚呼、そういやぁアイツらも茜と黄昏か…。)
「ふっ…アイツらみてぇだなぁ…。」
 少し微笑んで、少年の頭を撫でた。すると同時に横向きになって寝ている少年の眉が[明朝体]ピクリ[/明朝体]と動いた。
[大文字]「うぇっ⁉」[/大文字]
[小文字][明朝体]「っぅ…?だ、れ…?」[/明朝体][/小文字]
 無理に体を起こそうとして、零歌に受け止められる。
「あ~え~っと~?」
[小文字][明朝体]「…?お客さん…?ここ、[打消し]ホテル[/打消し]…?」[/明朝体][/小文字]
[大文字]「[大文字]あ~!![/大文字]違う!違う!」[/大文字]
 大きな声に驚いたのか、体が震え始める。
[小文字][明朝体]「ぁ、ごめ、なさっい…。」[/明朝体][/小文字]
「[小文字]あ…[/小文字]ごめん、怖かったよね…。君をまあ、死にかけだったから保護したっていうのかな…?なんで玄関に居たの?」
[小文字][明朝体]「…おとぉさんがかえってくるきがしたから、いっぱい、いろんなことしたけど、まだかえってこない…。」[/明朝体][/小文字]
「そっか、私さ、お母さんが『[太字]いつか[/太字]帰ってくる』って言ったから家でずっと待ってたことがあったんだよね。」
 少女が顔をあげた。
[小文字][明朝体]「おねえさんも…?」[/明朝体][/小文字]
「うん、いっぱい待った。[明朝体]お腹空いた[/明朝体]し、[明朝体]水は飲めない[/明朝体]し、[明朝体]体が動かなく[/明朝体]なっちゃってさ。気付いたら少年くんみたいにベッドの上。お母さん、私を[打消し]捨てた[/打消し]んだって、私を置いてって、[打消し]勝手に楽になった[/打消し]んだって。」
[小文字][明朝体]「ぇ…?」[/明朝体][/小文字]
「ごめんね、直接には言えないし、そのままにするのもダメだと思ったからさ。この話は本当だよ。私が本当のこと知った時、[打消し]発狂[/打消し]しちゃってさ、数日は[太字][打消し]使い物にならなかった[/打消し][/太字]っけ…。ね、放置するよりかはマシでしょ?」
 自嘲気味に笑った。少女は目が潤んで、不安げに、縋るように零歌を見た。
「此れから如何するかは暫く考えときな。取り敢えず、元気になるまで此処に居よ?」
[小文字][明朝体]「…はい。」[/明朝体][/小文字]
「私のこと、怖い?怖かったなら、一回出ていくよ。」
 首を横に振った。ただ静かなのは[太字]絶望[/太字]と[打消し]情報[/打消し]に[明朝体]打ちひしがれている[/明朝体]からだろう。
「複数人に囲まれるのって…平気?」
[小文字][明朝体]「たぶん…?」[/明朝体][/小文字]
「立てそう?」
 首を横に振った。長い間動いていない体だ。[下線]動ける方がおかしい[/下線]だろう。
「点滴は…もう抜いちゃっていいか。[漢字]一寸[/漢字][ふりがな]ちょっと[/ふりがな]浮くからな~[漢字]吃驚[/漢字][ふりがな]びっくり[/ふりがな]して暴れるなよ~。」
 そういって少女を姫抱きする。少女は少し[下線][明朝体]赤面[/明朝体][/下線]して、零歌を見たが、何も言えずに目線を逸らした。
「そういやぁ、少年くんって名前なんだ?」
[小文字][明朝体]「ぼく…」[/明朝体][/小文字]

作者メッセージ

 結局量行かずに今日投稿になっちまったぜ☆まだネタ有るから暫くは頑張って投稿すっかな~
 コメントするなら全話のアンケヱトにも答えてね~

2025/01/15 07:06

鐘平瑠璃(無印の方でも活動中!) ID:≫ppwz.T7YqAxls
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