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？）俺が七不思議 七番目「屋上の幽霊さん」
　　きみの願いを何でも“一つ”叶えてあげる。
そう言って現れたのは紛れもなく幽霊だった。

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玲）え〜と...つかぬことをお伺いしますが、
　　誰ですか？
？）だ･か･ら！「屋上の幽霊さん」だって！！
玲）いや、全く説明になってないんですけど。
？）兎に角！願いとか何かないの？
玲）急だな笑

そんな事言われても本当に叶えたい事とかないし。
どうしよう、困ったな。

？）もしかして本当に何もないの？
玲）うん、
？）じゃあ何で俺呼んだの？
玲）いや、罰ゲームでして...
？）度胸あるね〜

度胸とは？
本人に罰ゲームで呼んだなんて言うのも失礼だったか。
今更ながら思ったが時すでに遅し。しょうがない。

？）一度俺を呼んだら何か叶えてあげるまで、執着しつ続けるよ？
玲）は、まじ？
？）まじ、まじ。
　　それに一年以内に言わないと呪うよ？
玲）え、それって不可抗力？
？）どうにも出来ない事実だね☆

“呪う”とは実際どういうものなのだろうか。
それに一年以内という条件付き。
俺は危ない事に足を踏み入れてしまったらしい。

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玲）ふぁ〜...眠い。
凛）玲！おはよう〜。眠たそうだね笑
玲）まぁな。

今話しかけてきたのは友達の凛。
同じクラスになって以来、仲良くしている。

凛）てか、七不思議の件どうなった！？
玲）あ〜、あれ。何も無かったよ。
凛）え〜...何もなかったんか。
玲）そうそう。やっぱ噂なだけでしょ。
凛）そうみたいだねー。ありがとう！
玲）いえいえ笑

あの幽霊からは、この件は黙ってと口止めされている。
それより、何が『ありがとう』だ。
こちとら呪われるかもしれない状況に陥ってるだぞ。
何も嬉しくないわ...泣

馬場先生）授業始まるぞ〜
凛）あ！じゃあね！
玲）ん。

馬場先生という事は数学の授業か。憂鬱(((
給食前の数学は軽く拷問だろ。

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？）ねぇ〜ねぇ〜、授業集中してるぅ？
玲）...(ｲﾗｲﾗ

さっきから、あの幽霊が話しかけてきて集中できない。
授業中まで話しかけてくるなよ、という感じもする。
それに昨日会っての今日、なのでほぼ初対面。
よくそんなネチネチできるな、関心するわ。

玲）暇なの？(小声)
？）いや、忙しい！
玲）ならどっか行け。(小声)
？）扱い酷っ！辛辣！

こんなのが続くかと思うと気が遠くなりそうだ。
テキトーな願いを言ってさっさと終わらせようとした。
しかし、一度出会った時に言えなかったのでもっと“心の底から”的なやつではないといけないらしい。
なんだそのルール、とツッコミたくなるのは山々。

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