文字サイズ変更

し に が み 料 理 店 *

#5

05:氷華と閻魔大王

一希が天国へ行った数週間後__

氷華「はーぁ、っ……」

大きくため息を吐いた。店の外にある、氷華の宝である庭で。
その庭にはガーデンチェアとテーブルがあり、
ご自慢の庭を眺めながら午後の優雅なティータイムをしていた。
氷華は死神の中でも上級の死神であり、実は閻魔大王の実の娘である。
そんな氷華でも死んだ人間全員の未練を晴らせるわけではなく、
魔力を使うことで体力が落ちてしまうので、たまに
他の死神たちに任せてしまうこともある。
そんな中、氷華に休日が訪れた。
しかし、厳密に言えば、”休暇”である。

[水平線]

ある日氷華は、神たちの住む街である
黄昏街 に行った。閻魔大王に呼ばれているからである。

天使「わぁ〜っ!お久しぶりですぅ、氷華さんっ!」
氷華「えぇ、久しぶりね。どう?仕事は順調かしら」
天使「はいっ!最近は下界を見に行きたいっていう死人は少ないのでっ!」

天国や黄昏街にいる天使たちは、たまに天国に行って、
死後の人間を下界に連れて行くサービスをしている。下界で言う、幽霊として。
だから怨念が残っていると取り憑いちゃったりするのよね……。
それを防ぐために私が負の感情を浄化してあげてるけど。

氷華「そうなの?どうしてかしらね……?」
天使「閻魔様も仰っていましたけど、スマホの普及化で家族よりも”楽しさ”を求めてるんですよ」
氷華「………はぁ、これだから人間は……」
天使「氷華さんこそお仕事どうなんですかぁ?」
氷華「そうねぇ……あ、でもこの前、すごく家族を大切に想っている[漢字]お客様[/漢字][ふりがな]死者[/ふりがな]が来たわよ。」
天使「じゃあ、そろそろ天国に来るかな……、あ!名前なんていうんですか?」
氷華「…… 葛西 一希 っていうの。」

私は杖を取り出し地面を突いた。
目の前に死者帳が現れ、” 葛西 一希 ”のページを開く。

氷華「はい、この子よ。」
天使「うわ〜、家族喧嘩で家出かぁ〜、…ん?」
氷華「どうしたの?」
天使「[漢字]相手側[/漢字][ふりがな]トラック[/ふりがな]が悪いとは言え、家出した彼女がなぜ通常天国行き認定されてるんでしょうか……?」
氷華「ふふふ。こっちに来てから彼女はしっかり反省して謝りに行ったのよ。」
天使「ま、まさか氷華さんの力を使って、!?」
氷華「ええ。それを閻魔大王に報告したら『天国行きでいいよ〜』ってね。」
天使「あ、あぁ…、そうなんですかぁ……」
氷華「………そろそろ時間だわ。じゃあね、私 閻魔大王 に呼ばれているの、楽しかったわ」
天使「また今度会いましょう!」
氷華「ええ、一希さんによろしく。」

私は 閻魔大王 の住処に急いだ。

[水平線]

目の前には物々しい雰囲気の和城。
ここが私の生家、閻魔城。

作者メッセージ

天使ちゃんと氷華さんは同じ幼稚園で育った設定です(笑

2025/01/15 10:53

琉 鈴 . ID:≫gmihWxdNkmYz6
続きを執筆
小説を編集

パスワードをおぼえている場合はご自分で小説を削除してください。(削除方法
自分で削除するのは面倒くさい、忍びない、自分の責任にしたくない、などの理由で削除を依頼するのは絶対におやめください。

→本当に小説のパスワードを忘れてしまった
▼小説の削除を依頼する

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

なぜこの小説の削除を依頼したいですか

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 5

コメント
[2]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL