し に が み 料 理 店 *
氷華「で?お腹すいてるでしょ?天国行く前に何食べたい?」
一希「え……とメニューって…?」
氷華「メニュー?そんなもの無いわよ?」
一希「わぁ!ママ、今日はカルボナーラ!?」
母親「よく分かったわね〜、一希はカルボナーラ好きなの?」
一希「うん、好き!でも胡椒はかけないでね?」
母親「はいはい分かってるわよ、ふふ。いつか胡椒の美味しさがわかるわ」
一希「わかるわけないよ〜」
幼い頃の温かい思い出が蘇った。
私は母の特製カルボナーラが好きだった。
でも死んじゃったからもう食べられないんだ…。
幼い頃は本当に母が好きだった。
でも今は…………。
嫌い。
死ぬ前までだったらそう言うけど…………。
そうだ、本当は母が好きなんだ。
なんだかんだ口煩いけど好きだったんだ。
氷華「ふぅん、母娘喧嘩で家出したってところかしら」
一希「え、っ……?」
氷華「いいのよ、気にしないで。」
そう言うと氷華さんはドレスのポケットから
小指ぐらいの小さな小さな小瓶を取り出した。
氷華「さ、この瓶を握ってみて」
一希「はい…。」
氷華「……………大丈夫よ、仲直りして成仏しましょうね………」
一希「でも、っ …私 死ん、じゃったっ…!」
私は泣いていた。
瓶を握る私の手に氷華さんが更に手を重ねる。
温かかった。あのカルボナーラみたいに。
瓶に涙が垂れ、瓶の中にオレンジ色の光の玉が現れた。
氷華「大丈夫、大丈夫。私が一度、下界に連れて行ってあげるから……」
一希「そんなこと、っ、できるの…!?」
氷華「いい?目を閉じて、深呼吸よ」
[水平線]
一希「え……とメニューって…?」
氷華「メニュー?そんなもの無いわよ?」
一希「わぁ!ママ、今日はカルボナーラ!?」
母親「よく分かったわね〜、一希はカルボナーラ好きなの?」
一希「うん、好き!でも胡椒はかけないでね?」
母親「はいはい分かってるわよ、ふふ。いつか胡椒の美味しさがわかるわ」
一希「わかるわけないよ〜」
幼い頃の温かい思い出が蘇った。
私は母の特製カルボナーラが好きだった。
でも死んじゃったからもう食べられないんだ…。
幼い頃は本当に母が好きだった。
でも今は…………。
嫌い。
死ぬ前までだったらそう言うけど…………。
そうだ、本当は母が好きなんだ。
なんだかんだ口煩いけど好きだったんだ。
氷華「ふぅん、母娘喧嘩で家出したってところかしら」
一希「え、っ……?」
氷華「いいのよ、気にしないで。」
そう言うと氷華さんはドレスのポケットから
小指ぐらいの小さな小さな小瓶を取り出した。
氷華「さ、この瓶を握ってみて」
一希「はい…。」
氷華「……………大丈夫よ、仲直りして成仏しましょうね………」
一希「でも、っ …私 死ん、じゃったっ…!」
私は泣いていた。
瓶を握る私の手に氷華さんが更に手を重ねる。
温かかった。あのカルボナーラみたいに。
瓶に涙が垂れ、瓶の中にオレンジ色の光の玉が現れた。
氷華「大丈夫、大丈夫。私が一度、下界に連れて行ってあげるから……」
一希「そんなこと、っ、できるの…!?」
氷華「いい?目を閉じて、深呼吸よ」
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