し に が み 料 理 店 *
一希「もういい!」
そう言って私は家を飛び出した。
何でも反対して私のことなんて考えてもいないんだろう。
そんな親と暮らしてたくない!
どこに向かっているかなんてわからない。
ただ走ってあの家から1mでも遠くに離れたかった。
はっと辺りを見回すと家から1kmくらい離れた小さな山まで来ていた。
子供の頃はよく遊んでいて、日中は太陽がいっぱいさすから
野良猫とかも遊びに来ていた。で、ここの直ぐ側にある小屋みたいな家には
おかきおじさんっていうかわいいおじいちゃんが住んでいて
子どもに手作りのおかきをくれる。大人にも大好評なの。
おかきじいさんはよくこの山にいるからこの山はおかき山って呼ばれてる。
でも夜中のおかき山は…なんていうかおどろおどろしい感じがする。
ぼうっとおかき山を見ていると突然目眩がした。
フラフラした足取りでベンチに向かおうとするが躓いた。
一瞬のことだった。
私が後ろから来た車に撥ねられたのは。
[水平線]
目が覚めると雲の上に居た。
自分でもおかしいことは分かってるけど、何故か平常心を保っていた。
………死んじゃった。
思うと自分の17年間の人生なんて平凡すぎていたと熟 思う。
とりあえず……、私は天国に行くのかな?
私は大して理由も分からず”天国”を目指し歩く。
すると目の前におしゃれな料理店があった。
看板には”しにがみ料理店”と書かれている。
しにがみ、って死神ってことだよね……?
すこし不気味な気がしたけど店の感じは綺麗だし、
庭には色んなお花や木が茂っている。
自然と私は”しにがみ料理店”に向かった。
[水平線]
カランカラン♪
??「いらっしゃい、さぁここに座って」
店には独特な服を着た女の人が居た。
これ…、ゴシックロリってやつだよね?
??「どうしたの?私の格好そんなに変かしら?」
一希「ぃ、いえいえ!まだ死にたてで頭が追いついてないだけで……!」
??「あら それならよかった。突然だけど、あなた お腹、空いてるでしょ?」
一希「はい、すこしだけ…っ、と、ところでお姉さんは誰ですか、?」
??「私は死神。でも、[漢字]氷華[/漢字][ふりがな]ひょうげ[/ふりがな]って呼んで!」
一希「……氷華……さん」
確かにその女の人はスノードロップという花柄の服を着ている。
と、氷華さんはカウンターの奥の本棚からぶあっつい本を取り出し
淡々と読み上げた。
氷華「葛西一希 17歳 女、夕陽市立獅子葉学園テニス部………」
一希「ってかなんでその本に私が載ってるの!?」
氷華「これは死者帳。あなたが死んだから、あなたの情報は全部載るのよ ほら。」
驚いた。びっしりと私の情報が隈なく書かれている。
身長、体重、家族構成にテストの平均点まで……。
そっか私死んだのか。
非現実的だけどこれなら可笑しくない。
きっと夢だ。
死んだあとは夢を見るんだ、きっと。
そう言って私は家を飛び出した。
何でも反対して私のことなんて考えてもいないんだろう。
そんな親と暮らしてたくない!
どこに向かっているかなんてわからない。
ただ走ってあの家から1mでも遠くに離れたかった。
はっと辺りを見回すと家から1kmくらい離れた小さな山まで来ていた。
子供の頃はよく遊んでいて、日中は太陽がいっぱいさすから
野良猫とかも遊びに来ていた。で、ここの直ぐ側にある小屋みたいな家には
おかきおじさんっていうかわいいおじいちゃんが住んでいて
子どもに手作りのおかきをくれる。大人にも大好評なの。
おかきじいさんはよくこの山にいるからこの山はおかき山って呼ばれてる。
でも夜中のおかき山は…なんていうかおどろおどろしい感じがする。
ぼうっとおかき山を見ていると突然目眩がした。
フラフラした足取りでベンチに向かおうとするが躓いた。
一瞬のことだった。
私が後ろから来た車に撥ねられたのは。
[水平線]
目が覚めると雲の上に居た。
自分でもおかしいことは分かってるけど、何故か平常心を保っていた。
………死んじゃった。
思うと自分の17年間の人生なんて平凡すぎていたと熟 思う。
とりあえず……、私は天国に行くのかな?
私は大して理由も分からず”天国”を目指し歩く。
すると目の前におしゃれな料理店があった。
看板には”しにがみ料理店”と書かれている。
しにがみ、って死神ってことだよね……?
すこし不気味な気がしたけど店の感じは綺麗だし、
庭には色んなお花や木が茂っている。
自然と私は”しにがみ料理店”に向かった。
[水平線]
カランカラン♪
??「いらっしゃい、さぁここに座って」
店には独特な服を着た女の人が居た。
これ…、ゴシックロリってやつだよね?
??「どうしたの?私の格好そんなに変かしら?」
一希「ぃ、いえいえ!まだ死にたてで頭が追いついてないだけで……!」
??「あら それならよかった。突然だけど、あなた お腹、空いてるでしょ?」
一希「はい、すこしだけ…っ、と、ところでお姉さんは誰ですか、?」
??「私は死神。でも、[漢字]氷華[/漢字][ふりがな]ひょうげ[/ふりがな]って呼んで!」
一希「……氷華……さん」
確かにその女の人はスノードロップという花柄の服を着ている。
と、氷華さんはカウンターの奥の本棚からぶあっつい本を取り出し
淡々と読み上げた。
氷華「葛西一希 17歳 女、夕陽市立獅子葉学園テニス部………」
一希「ってかなんでその本に私が載ってるの!?」
氷華「これは死者帳。あなたが死んだから、あなたの情報は全部載るのよ ほら。」
驚いた。びっしりと私の情報が隈なく書かれている。
身長、体重、家族構成にテストの平均点まで……。
そっか私死んだのか。
非現実的だけどこれなら可笑しくない。
きっと夢だ。
死んだあとは夢を見るんだ、きっと。