マッシュルに転生した奴らの話
前回の復習
ウィリアムの指摘により●●の二日酔いの原因が魔力切れだと判明。
というか元々酒を飲んでないので二日酔いもクソもない。
***
ウィル「ああああ、暇だ。」
『助けが来るまでがんばれ。』
●●による講座が終わった事によってウィリアムはとてつもなく暇をしていた。
だってココは鉄格子のなか。
(見た目年齢)5歳のお子様であるウィリアムが楽しめるオモチャなんぞ存在しない。
別にちょっとの魔法の知識と前世の知識を合わせれば簡単に鉄格子を抜け出して外に出れないこともないが、誘拐された時には誘拐犯を刺激しない事が大切なので2人は大人しく助けを求める事にした。
自分で選択した行動なので不満はない。が、暇は暇である。
ウィル「あー、ひま、ひま、暇暇暇蟬暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇暇蟬暇暇」
『なんか2匹ぐらい違うの混じってない?』
ウィル「うん、暇だ。○○ちゃーん、話し相手になってー」
『まあ、別にいいけど』
暇に限界が来たウィリアムは●●を話し相手にすることにした。
ちなみに●●も暇だったので話しかけられることに文句はない。
ウィル「オレがなんでスカート履いてるかを話します。」
『おー』
ウィル「まず、スカート履いてる理由のオレの趣味が原点です。」
『その言い方は女装が趣味みたいに聞こえるよ。』
ウィル「あっ、確かに。オレの趣味はね、なんでもバラバラにするのが趣味なんだよ。」
『わぁ、結構コアな趣味だね。でも私もよくシャーペンとか解体してた。』
●●とウィルの間にふんわりとした雰囲気が広がる。何度もいうが、この二人は[漢字]世紀末[/漢字][ふりがな]ヒャッッッッハァァァ[/ふりがな]なひとたちに捕まって鉄格子の中にいる。
***
今世の父ちゃんが素材ハンター的な職業をしててさ、時々オレを狩りに連れて行くんだ。
多分ちょうど一年くらい前かな? 狩りの途中でブラックドラゴンにあったんだよ。
ブラックドラゴンっていったら「会ったら終わり[漢字] Death[/漢字][ふりがな]です[/ふりがな]」って言われるぐらい危険で凶暴なんだけど、オレがあったブラックドラゴンは別にこっちをチラッて見ただけ何もしてこなかったんだよね。
いや、何でって言われてもオレはブラックドラゴンじゃないんだから知らないよ。
でも、オレはあのブラックドラゴンを見て思ったんだよ。
[中央寄せ]「[漢字]解剖[/漢字][ふりがな]バラ[/ふりがな]したいなぁ、って」[/中央寄せ]
そう思った途端に気になるもの全てを解剖したくなったんだよね!
だから一年くらい前から気になるものを何時でも解剖出来るようにメスとかハサミとかピンセットとか、色々持ち歩くようになったんだけどここで一つ問題が浮かびあがったんだ。
そう、道具が素早く取り出せないんだよ。
あっおい○○ちゃん、そんな「別にどうでもよくね?」みたいな顔しないでよ!
オレの人生にぉいて[漢字]解剖[/漢字][ふりがな]バラ[/ふりがな]すことは重要なんだからな!
話戻すけど、オレは道具を素早く取り出すために足に全部括りつける事にしたんだ。
そしたら手ぶらで外に出れるからいいじゃんって思ってたら、父ちゃんが「刃物を剥き出しの状態で足にくくりつけて外に出るな」って言うんだよね。
仕方ないからオレの[漢字]解剖用の道具[/漢字][ふりがな]かわい子ちゃん[/ふりがな]をスカートで隠す事にしたんだ。
コレがオレがスカート履いてる理由だよ。
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