マッシュルに転生した奴らの話
『あはは』
ウィル「ウフフ」
って感じで微笑みあえるくらい●●とウィリアムが転生だと発覚して2人の距離は縮まった。
●●は敬語なしで話してるし、ウィリアムも若干緩く喋っている。それに2人とも愛称で呼び合っている。
そして2人の会話は若干脱線したが、また魔力の話に戻っていった。
ウィル「それでそんな簡単に魔力って感じれるモンなの?」
『いけるいける。教えるからやってみてよ。』
ウィル「じゃあ、やっちゃおー」
突如として始まった●●によるウィリアムのための魔力を感じる講座。
お前らココが鉄格子の中で[漢字]世紀末[/漢字][ふりがな]ヒャッッッッハァァァ[/ふりがな]な集団に捕まってるって分かってんの?と言いたくなるような雰囲気だが、話しかける人も止めに入る人もいない。
ちゃんと見張りしろよ世紀末たち。
『えーっと、まず目を瞑ります。』
ウィル「はい。」
『次に自分のアザの形、アザが有る場所ある場合を感じます。』
〜5分後〜
ウィル「あっ、待って、魔力見えて来たかもしんない!」
『じゃあ集中して。ただ一心に魔力を意識したらだんだん色がついてくるよ。』
〜更に10分後〜
ウィル「○○ちゃんが、緑色のゆらゆらしたオーラを纏ってる………。』
『オーラじゃなくて魔力だってば。いつまでHUNTE⚫︎×HUNTE⚫︎の話引きずってんの。』
ウィル「いやだって見れば見るほどオーラじゃん。」
こんなアホな会話をしているが、魔力を見るというか感じるというのはドチャクソ難しい。
修練を詰んだ魔法使いがやっと僅かに感じる事ができるレベルだ。ましてやこんな状況で習得するものではない。
まあ、ハッキリ言うと●●とウィリアムは魔法の天才である。
***
ウィル「今更なんだけど、オレらってなんで[漢字]世紀末[/漢字][ふりがな]ヒャッッッッハァァァ[/ふりがな]たちにつかまってんの?」
『今更だけど確かに。』
全く持って今更である。
『私は急に[漢字]世紀末[/漢字][ふりがな]ヒャッッッッハァァァ[/ふりがな]に炎系魔法ぶつけられてお酒飲んで(*ただの魔力切れ)酔っ払ったらここにいたんだけど、ウィルは?』
ウィル「えっ、○○ちゃん酒飲んだの?」
『うん、多分。だってなんか目覚めたら頭痛いし、ふらふらするし、気持ち悪くて吐きそうなんだよね。』
ウィル「それ魔力切れじゃない? ここ来るまでに魔法を連発とかした?」
『魔法は連発してないけど、』
ウィル「けど?」
『箒を爆速でぶっ飛ばした、
気がする。』
ウィル「それじゃん。」
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