マッシュルに転生した奴らの話
第三者視点に戻ります。
●●が出口は左側にあると判断した理由はこうだった。
まず、右側の扉だけ不自然に汚れていなかったという事と、扉のない左側から人間の魔力を感じたという事だ。
ウィル「扉が汚れてないのはオレも見て分かったけど、人間の魔力って感じれるものなの?」
『目を瞑ってたら、なんか色が付いたゆらゆらした感じのが見えるでしょ?それだよ。』
ウィル「そんなHUNTE⚫︎×HUNTE⚫︎のオーラみたいな感じでいけるの?」
『えっ、』
ウィル「あっやべっ、」
●●は突然ウィリアムの口から前世読んだ漫画の名前が出て来て一瞬固まった。
対してウィリアムは魔法界の人間は絶対に知りようのない単語を出してしまってめっちゃ焦っていた。
ウィル「あー、いやHUNTE⚫︎×HUNTE⚫︎っていうのはウチの家に伝わる伝統的な御伽話っていうか物語っていうか、ええええっと、」
焦りまくって言い訳の為にHUNTE⚫︎×HUNTE⚫︎を家に伝わる伝統的な御伽話にしてしまった。
勿論、ウィリアムの実家であるボンド家には伝統的な御伽話なんてない。
さっきから
一言も喋らない●●を見てウィリアムは言い訳を重ねる。
ウィル「そそそその話に中にオーラっていう、『その漫画って冨⚫︎ 義博原作ですよね。』えっ、? 嘘、知ってるの?」
『はい、4年も休載してる漫画ですよね』
ウィル「そして急に原作者を名乗るアカウントが現れた漫画!」
『ごめんなさい、それは知らなかったです。ところで私と同じ転生者って事でいいですか?』
ウィル「知らないんかーい! うん、多分。」
同じ転生者というまさかの共通点を見つけた●●とウィリアム。
人見知りの●●が心の扉がちょっとだけ開いた記念すべき瞬間である。
のちに、2人はズッ友になる。
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