マッシュルに転生した奴らの話
今までの最高時速ので箒をぶっ飛ばし続けること約束1時間…………、
●●は、何故か世紀末すぎる人に追いかけ回せれていた!
世紀末1「ヒャッッッッハァァァ!!」
世紀末2「おいおい待ちなよそこの嬢ちゃんよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!ヒャッッッッハァァァ!!」
世紀末3「ヒャッッッッハァァァ!!」
世紀末4「ヒャッッッッハァァァ!!」
絶対作者途中でセリフ考えるの飽きただろ!! ヒャッッッッハァァァばっかじゃん!なんていうメタな心境は置いといて、
取り敢えず●●は逃げる事だけを考えた。
●●と世紀末な4人はそれぞれ箒に乗っている。
箒のスピードは●●の方が早いが、世紀末たちも負けじと喰らい付いてくる。
どうやってこの世紀末から逃げるのか、常人なら諦めそうになる状況だって●●は絶対に諦めない。
***
●●視点
何故[漢字]アイツら[/漢字][ふりがな]世紀末[/ふりがな]は自分を追いかけるのかは然程重要じゃない。
重要なのは世紀末が自分に害を為す存在かどうかだ。
今まで世紀末が私に行った行為から冷静に判断しよう。
・箒の煽り運転。
・箒で飛んでいる私に炎系の魔法で攻撃。(間一髪で避けた)
・逃げる私に4人でさらに炎系の魔法で攻撃。(急降下で避けた)
なるほどど、コレはもう私に害を為す存在に確定なので逃げよう。
じゃあ逃げる為には?
世紀末は全員1本線なのでやろうとと思えば[漢字]魔力[/漢字][ふりがな]パワー[/ふりがな]に物を言わして箒で逃げる事も出来るが、もし。
万が一に、私が世紀末に捕まってしまったら魔法を使えるまでの魔力を回復させるのは時間がかかる。
それまでの間に何されたらたまったモンじゃない。
その「もしも」が私の魔力を出し惜しみさせる。
『(ええい! やったれ、●●・コムストック!!)』
魔力を体へ、体から手へ、手から箒へ。
魔法が流れるように全身を廻るのをイメージして順番に、冷静に、
[漢字]疾く[/漢字][ふりがな]はやく[/ふりがな]!!!
[中央寄せ]パチンッ[/中央寄せ]
その瞬間、頭の中で何か弾ける音がして気がついたら周りの景色がなくなっていた。
足元の森も、薄い雲が浮かぶ空も、全部。
全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、全部、
ぜぇぇぇぇぇんぶ、
無くなった。
でも無くなったっている筈なのに、森も空もそこに有るし、存在するって分かっている。
だけど無い。
体の感覚全てが研ぎ澄まされてる。
前世でとっくに忘れた万能感が湧いて、溢れてくる。
何故だかそれが無傷に楽しくて、ずっとこの状態で居たい。
でも、それが長くは続かないと私は理解していた。
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