マッシュルに転生した奴らの話
モブ1「あっ、アレは雄鶏の体にドラゴンの翼と足、蛇の尻尾を持つ特定険魔法生物のコカトリス!」
モブ2「即効性の毒を吐いて攻撃してくる上にうっかり見つめ合うと死んじまう邪悪な魔法生物だ!」
モブ3「だが、邪悪な故に神聖なものや毒を浄化したりする魔法に弱い!光魔法や回復魔法などで倒す事が出来るぞ!!」
モブ1「しかし、俺たちカイーセツズは光魔法も回復魔法も使えないのでコイツとは戦えないぜ!」
モブ2「だから俺たちに出来るのは頑張って遠くまで逃げながらより多くの人に危険を伝える事!」
モブ3「そう、つまり叫びながら走る事………」
モブ1、2、3「「「コカトリスが出たぞぉぉぉぉぉ!!! 逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」」」
一般人「「「「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっ!!!!???」」」」
ありがたい事にカイセーツズの皆さんがコカトリスについて解説してくれたので●●の話をしよう。
彼女は前世で覚えた知識と母、アヤメから教えてもらった魔法でこの邪悪な魔物と戦う………
訳も無く、上空に逃亡していた。
杖を買いに来たのにめっちゃどうにかなっちゃってるじゃーん。と思いながらも乗っている箒は着実にコカトリスから離れていっている。
人を助けないのかって?
そうそう普通の夢小説なら凶悪な魔法生物に立ち向かって、勝って、周りから褒め称えらるのが定石。
しかし、●●はそんなの関係ねぇと必死でコカトリスから逃げる。
***
体感的には1時間ぐらい飛んでる気がするが、(母が用意してくれた荷物の中にあった。)腕時計はまだ30分も経ってない。
●●は驚いた。なぜって●●は死ぬほど箒が苦手だったからだ。
今まで母が箒で飛ぶ訓練を何回かしてくれたが、地面に足が付かないという恐怖が勝ってしまい、安定して飛ぶ事が出来ても早く飛ぶ事ができなかった。
しかし、あのコカトリスとかいう魔法生物から逃げる為に必死で箒を飛ばしてたいたら今までで一番早く飛べた。
やはり恐怖が人間を強くするのだと、改めて感じる●●であった。
このボタンは廃止予定です