未来話をしよう。
LIAR視点
…閉店時間の30分前に来たあの人。確か…椎夏?
ちゃんと情報共有してくれる子だよね、馬鹿じゃないよね。
なんて思いながら、そのすいかか椎夏か分からない人の昔を終結させる。
ちょうど今、書き終わったところだよ。
…なんて、五鬼継くんがいれば、言えてたかもしれない。
今は自分の家。五鬼継くんもいなけりゃ、当然先生もいない。
こんな仕事ごっこして、何が楽しいんだろうか。
稀に、そう思うことがある。
こんなペテン師が、人の昔を易々と売っていいものか、と自問自答するときもある。
答えは、そう。
わかってますよ。ただそれだけ。
肯定も否定もしたくないだけだ。
自分が弱いことは仕方ないんだ。
これは嘘じゃない、言い訳だから。
こう育てた親が悪い。この言い訳を止めなかった周りが悪い。
__本当に、そうだろうか?
重たくのし上がった言い訳の数々が腕のミサンガを重くさせる。
…彼に会うころには、もう切れているのだろうか。
[水平線]
[水平線]
「ね~ねぇ~っ、あそぼ~!」
「ぇ…ふえいろいろと苦手だよ?」
「そうなの~?僕もこの世のものぜ~んぶ苦手!」
「………。」
「…じゃあお友達!僕のこと黒兎って呼んでいーよ!」
「君は何て言うの?」
「…二重、[漢字][太字]藍蒐 二重[/太字][/漢字][ふりがな]あいしゅう ふえ[/ふりがな]。」
[水平線]
[水平線]
「…おわっ…夢…」
__久しぶりに朝日を浴びて起きた気がする。
また、久しぶりに本名を聞いた気がする。
あいしゅー…ふえ。
多分昔の自分がいたら。自分の名前の漢字を書けていない私に怒ってくるだろう。
「…行きますか…」
大量の本の山から二冊を引っ張り出して、バッグに入れて鍵を持つ。
また、いつもの日常だ。
期待を机に置いて、ドアを開けた。
to be continued.
…閉店時間の30分前に来たあの人。確か…椎夏?
ちゃんと情報共有してくれる子だよね、馬鹿じゃないよね。
なんて思いながら、そのすいかか椎夏か分からない人の昔を終結させる。
ちょうど今、書き終わったところだよ。
…なんて、五鬼継くんがいれば、言えてたかもしれない。
今は自分の家。五鬼継くんもいなけりゃ、当然先生もいない。
こんな仕事ごっこして、何が楽しいんだろうか。
稀に、そう思うことがある。
こんなペテン師が、人の昔を易々と売っていいものか、と自問自答するときもある。
答えは、そう。
わかってますよ。ただそれだけ。
肯定も否定もしたくないだけだ。
自分が弱いことは仕方ないんだ。
これは嘘じゃない、言い訳だから。
こう育てた親が悪い。この言い訳を止めなかった周りが悪い。
__本当に、そうだろうか?
重たくのし上がった言い訳の数々が腕のミサンガを重くさせる。
…彼に会うころには、もう切れているのだろうか。
[水平線]
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「ね~ねぇ~っ、あそぼ~!」
「ぇ…ふえいろいろと苦手だよ?」
「そうなの~?僕もこの世のものぜ~んぶ苦手!」
「………。」
「…じゃあお友達!僕のこと黒兎って呼んでいーよ!」
「君は何て言うの?」
「…二重、[漢字][太字]藍蒐 二重[/太字][/漢字][ふりがな]あいしゅう ふえ[/ふりがな]。」
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「…おわっ…夢…」
__久しぶりに朝日を浴びて起きた気がする。
また、久しぶりに本名を聞いた気がする。
あいしゅー…ふえ。
多分昔の自分がいたら。自分の名前の漢字を書けていない私に怒ってくるだろう。
「…行きますか…」
大量の本の山から二冊を引っ張り出して、バッグに入れて鍵を持つ。
また、いつもの日常だ。
期待を机に置いて、ドアを開けた。
to be continued.