二次創作
# 最愛の君へ銃口を .
ザザッと響く雑音の中から、聞き慣れた彼の声が聞こえる。
「あーあー...聞こえとる?」
猫宮 [漢字]威風[/漢字][ふりがな]いふ[/ふりがな]。
私のバディであり、付き合って5年になった恋人でもある。
無線機を操作して、〈通話〉を押した。
「... うん、聞こえてるよ。」
周囲に漏れないように、出来る限り声を小さくして答える。
無線機から 良かった、と安堵した彼の声が聞こえる。
「...●●が捜査任務ぐらいでしくじる訳ないもんな。w」
乾いた声で、彼が笑う。
「...当たり前でしょ w 」
私も、彼と同じく乾いた笑いを漏らす。
「...じゃあ、また明日」
「ああ、気をつけてな。」
普段と変わらない挨拶。
静まった無線機を腰に掛けて、
[漢字]負傷した[/漢字][ふりがな]・・・・[/ふりがな]手を押さえながら
ゆっくりと帰路に着く。
月明かりが私を照らす。