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この未来話をしよう。を見ていただく前に、
先に前編の、「昔話をしよう。」を見ていただけると幸いです。
そちらを見てくださったほうがよりお話がわかりやすくなるかと思います。

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未来話をしよう。

#2

期待よ、嘘とともに。

LIAR視点

…閉店時間の30分前に来たあの人。確か…椎夏?
ちゃんと情報共有してくれる子だよね、馬鹿じゃないよね。
なんて思いながら、そのすいかか椎夏か分からない人の昔を終結させる。

ちょうど今、書き終わったところだよ。

…なんて、五鬼継くんがいれば、言えてたかもしれない。
今は自分の家。五鬼継くんもいなけりゃ、当然先生もいない。

こんな仕事ごっこして、何が楽しいんだろうか。
稀に、そう思うことがある。

こんなペテン師が、人の昔を易々と売っていいものか、と自問自答するときもある。

答えは、そう。
わかってますよ。ただそれだけ。
肯定も否定もしたくないだけだ。
自分が弱いことは仕方ないんだ。
これは嘘じゃない、言い訳だから。

こう育てた親が悪い。この言い訳を止めなかった周りが悪い。
__本当に、そうだろうか?
重たくのし上がった言い訳の数々が腕のミサンガを重くさせる。

…彼に会うころには、もう切れているのだろうか。



[水平線]

[水平線]



「ね~ねぇ~っ、あそぼ~!」


「ぇ…ふえいろいろと苦手だよ?」


「そうなの~?僕もこの世のものぜ~んぶ苦手!」


「………。」


「…じゃあお友達!僕のこと黒兎って呼んでいーよ!」


「君は何て言うの?」


「…二重、[漢字][太字]藍蒐 二重[/太字][/漢字][ふりがな]あいしゅう ふえ[/ふりがな]。」


[水平線]

[水平線]


「…おわっ…夢…」


__久しぶりに朝日を浴びて起きた気がする。
また、久しぶりに本名を聞いた気がする。
あいしゅー…ふえ。
多分昔の自分がいたら。自分の名前の漢字を書けていない私に怒ってくるだろう。


「…行きますか…」


大量の本の山から二冊を引っ張り出して、バッグに入れて鍵を持つ。
また、いつもの日常だ。

期待を机に置いて、ドアを開けた。













to be continued.

作者メッセージ

見てくれてありがとうございます~
コメントください、モチベに繋がるので…((
以上、春噛瑠偉でした~

2025/01/13 08:55

春噛瑠偉@はるあいどーめい ID:≫0pHfkGdhtrtLI
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