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今作は第1部「能力者たちの詩編歌」、第2部「希望に満てる知識欲」、第3部「誠と偽りの狂情曲」、第4部「真実、誠実の優等生」
の続編です。
まだそれらを見ていない人は、先にそちらをご覧いただけると話がわかりやすいと思います。
第1部→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1969&no=1
第2部→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2089&no=1
第3部→novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2280#JumpTitle
第4部→novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2733&no=1

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想い出は友情、時々希望。

#8

交渉、堪能、代償

黄夏視点

黄夏「あんたか。わたしたちをここに誘拐したのは」

王巳「誘拐だなんてひどぉい。これは[太字]交渉[/太字]よ?」

神威「交渉…?」


王巳「黄夏、あんたをうちの[漢字]組織[/漢字][ふりがな]ハニートラップス[/ふりがな]に欲しい。連れていこっかなー、と思って。」


シエル「⁉」

王巳「もちろんタダじゃない。[太字]神々の装飾品だっけ?それの在り処の情報と引き換え[/太字]よ」


レイル「…」


王巳「どう?今見つからなくって苦労してんでしょ?助けてあげるわよってことで」


レイル「…何もわかってない」

王巳「ん?何よ?」


レイル「[太字]それ、黄夏ちゃんは助からないでしょ[/太字]」

王巳「…」

レイル「[太字]この中の誰より黄夏ちゃんが[漢字]装飾品[/漢字][ふりがな]神様[/ふりがな]に拘っているのに、黄夏ちゃんは…[/太字]」


黄夏「…それ以上は黙っていてください」

レイル「…っ、でも!」


王巳「ねぇねぇそこのお姉さん。
…あんた、そこまで[太字]黄夏がカミサマにこだわる理由[/太字]、知ってるよね?」


レイル「理由…?」

黄夏「!!」

王巳「あれ?知らないんだぁ。ふーん。」

やめて…

王巳「仕方ないから姉貴が代わりに教えてあげるね」

黄夏「…やめ…」

それは、わたしの…


王巳「[太字]現実逃避[/太字]だよ」


アルト「…」

シエル「げんじつ…とうひ…?」


黄夏「…っ…」


王巳「[太字]死んだ命が!神様になむなむしたら!戻ってくるって勘違いを一生引きずってるらしいの![/太字]」



レイル「…それって…」


王巳「[太字]お馬鹿さんだよね~!友達なんて作るのが悪いんだよ!
命は帰ってこないのに!情を持っては悲しむだけなのに!ねぇ![/太字]」

目の前で幼稚に笑う女の姿に、怒りで頭が朦朧とする。

黄夏「…やめて…」


黄夏「…それ以上…」


黄夏「[大文字][太字]夏樹くんを悪く言わないで!!!![/太字][/大文字]」



レイル「…」


王巳「…」


王巳「ふっ…」


王巳「アッハハハハハ!!!」



王巳「まだそんなガキだったなんて、数年間って案外しょぼいんだねぇ!」

王巳「面白い、ちょっとだけ余裕をあげるよ!」


黄夏「余裕…?」

王巳「私は一番奥の部屋で待ってるからさ、覚悟決まったらこっち来てよ」



王巳「じゃ~ね!親愛なる妹ちゃん!」


[水平線]



シエル「…黄、夏さん…」


レイル「…話して」


黄夏「!」

レイル「全部、話して。」



レイル「[太字]大事な人を奪わないで欲しいんでしょう?[/太字]」


黄夏「…」

ソプラノ「…黄夏君」


ソプラノ「私たちは君と出会って日数が浅いさ。…それでも」


ソプラノ「今までの冒険や話から、君を信用してるから…話くらい聞けるよ。」


ソプラノ「私たちは立派な[太字]仲間[/太字]だ。」

黄夏「っ!」


アルト「…そういうことだからさ…あの人も、待ってやるって言ってたしさ…」

神威「俺たちに話してください。…俺たちも、貴女を失いたくない」

黄夏「………わかった」



黄夏「…まず……」



黄夏「わたしは「黄夏」じゃない」



黄夏「…[太字]蜂須美黄[/太字]。これがわたしの…本当の名前」

作者メッセージ

次回黄夏過去だああああああ!!!モチベ!!!

2025/02/12 00:31

おとうふ ID:≫ 31hS/PgHyuAsc
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