想い出は友情、時々希望。
黄夏「……[太字]王巳さん[/太字]」
王巳「よく覚えてました。私は[太字][漢字]蜂須王巳[/漢字][ふりがな]はちのすおうみ[/ふりがな][/太字]。
…あんたの[太字]「一応」お姉ちゃん[/太字]のね。」
黄夏「あんたが何で、わたしの[太字]偽名[/太字]知ってるの?」
王巳「だぁって頑張って集めたんだもん!情報☆」
黄夏「…ま、なんでもいいけど…」
王巳「キミィ、今すぐ死ぬ気はない?今なら新しい毒の実験台にしてあげる!」
黄夏「あんたバカですか、あんたに殺されるぐらいなら熊に食われるほうがマシですね、100倍。」
王巳「うっわ~、嫌われてんな、私。」
王巳「私が言いたいのはただ一つ。
[太字]お母さんのあれはまだ有効[/太字]だってことだけ。
…まぁ本当は~…キミを殺せればよかったんだけど!」
黄夏「はいはい、それだけならさっさと帰ってくださーい」
王巳「じゃ~ね~☆ばいばい☆」
女性はいなくなる。
黄夏「…ハァ…まだ後引くか…めんどくさい組織だこと」
[水平線]
レイル視点
シエル「ねぇねぇお姉ちゃん!このケーキも食べていい?!」
レイル「も~…仕方ないわね」
今私たちは姉妹水入らずで喫茶店にいます。
正直、私たちにしては珍しいことかも。
私も仕事あるし、シエルも最近黄夏ちゃんのお手伝いしてるし、
それに…
そんなに仲いいわけでもなかったから。
シエル「そうだ!あのさ、こないだ沈没船に行ったでしょ?
…あれから、ペリドットの腕輪が光らなくなってさ」
レイル「へえ…どういうことかしらね。私のサファイアの指輪はまだ光ってるわよ、眩しく」
シエル「…本当の自分をさらけ出した…か」
レイル「ど、どうしたの?突然中二病になったの?」
シエル「違うよ!!ただね、なんで光らなくなったのか気になって」
シエル「…あたし、本当の自分見せたっけ?」
レイル「…うーん……というかそれで光らなくなるなら私のサファイアが光ってるのおかしいでしょ」
シエル「た、確かに…(?)、どういうことなんだろ」
レイル「あのね、シエル。…[太字]多分あんたが私のこと救ったからじゃないの?[/太字]
装飾品に認められたのよ」
シエル「そ、そっかな~!」
レイル「私も頑張らなきゃ。神様がせっかく見てくれてるんだし」
シエル「うんうん!…あ!でももう前みたいに背負い込まないでよ!?」
レイル「わかってるわよ、シエル。…ありがとうね」
こうして…シエルに他愛もないことで心から感謝できる日が来るなんてね。