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今作は第1部「能力者たちの詩編歌」、第2部「希望に満てる知識欲」、第3部「誠と偽りの狂情曲」、第4部「真実、誠実の優等生」
の続編です。
まだそれらを見ていない人は、先にそちらをご覧いただけると話がわかりやすいと思います。
第1部→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=1969&no=1
第2部→https://novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2089&no=1
第3部→novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2280#JumpTitle
第4部→novelcake.net/works/lite/?mode=view&log=2733&no=1

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想い出は友情、時々希望。

#12

クエスト・セクステット


アルト視点

ドアがギィ…と閉まる。


シエル「…」


床に冷たく置かれた地図を、ただただ見つめることしかできなかった。


アルト「………」



レイル「なんでっ…なんでよ、黄夏ちゃん…」


レイルさんがそう嘆くのもわかる。

相手が何してくるかわかったもんじゃないのに、手中に行くなんて…


神威「…[太字]行きましょう。この地図のもとへ。[/太字]」



シエル「神威先輩…」


神威「[太字]黄夏さんが託したんですから。繋ぐしかないです[/太字]」



レイル「……そうよね。」


…でも…


アルト「……」


そんなことできるか?


光を失った蛾みたいなオレらに。



アルト「…[太字]できない[/太字]」



ソプラノ「!?」

シエル「アルトさん!?」



アルト「[太字]オレだってなんでかわかんないけど、黄夏さん…
あの人がいなきゃ何も出来やしない気がするんだ[/太字]」


ソプラノ「…」



レイル「…でも、やるしかない」



レイル「[太字]私たちは黄夏ちゃんの想いを繋がなきゃいけないの[/太字]」



レイル「[太字]できないかもしれないけど…それでも、これが使命だと思うから…[/太字]」



アルト「…」



____[明朝体]ほんとありがとう。…私だけじゃ見つけられなかったわ。[/明朝体]


あの時のレイルさんとは、きっともう違うんだ。



アルト「そっか。そうだよな」



意味も拍子もなく唐突に襲った不安に違和感を持ちながら、


オレはそうとだけ言った。


[水平線]



レイル視点




レイル「…」



私たちは、あの後すぐに意識を失って、気が付いたらそれぞれの部屋にいた。



あまりに元通りの景色で、一瞬夢かと思ったが…


レイル「やっぱり通じない。」


メールも電話も、黄夏ちゃんには届かずにいる。


それに、会社にも来ない現状だった。


そんなことすべてが私に「[漢字]悪夢じゃない[/漢字][ふりがな]現実だよ[/ふりがな]」って囁く。



レイル「…そろそろ、覚悟を決めないといけないみたい」



鏡に映る自分は、ピンク色と黄色の混ざったロングヘアで、

向かって[太字]左目が母譲りのピンク色、右目が父譲りの黄色のオッドアイ[/太字]だ。



レイル「…お母さん、私頑張るから…」



クエスト・セクステットのリーダーとして。



黄夏ちゃんがいない今、私がみんなを引っ張るべきなんだ。




机のそばに置いた、新しく買った童話のタイトルを眺めて、私はそう思いなおすのだった。

作者メッセージ

っしゃ5章完結!!!!!!!!
いまだにイメソンが決まってない話する?((

2025/02/19 23:39

おとうふ ID:≫ 31hS/PgHyuAsc
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