最近『異世界体験』ができるゲームが発売されたらしい。
……という噂を実花は耳にした。
なんとそれは寝ている間にできるゲーム。
AIが支配している世界で、なんでもできるらしい。
つまり夢がオンラインゲームになるということ。

実花はオンラインゲームをしたことがない。
家ではオンラインが使えないのだ。
そもそも知らない人とゲームで会うのが不安である。
でも実花はそのゲームがやってみたくなった。

実花は明後日が誕生日である。
友達は誰も覚えていない誕生日である。
まだ家族にもらうプレゼントは決めていない。
明後日はパーティーの予定もない。
だからプレゼントではそのゲームをもらおうと思った。


―2日後―

今日は学校があった。
友達と遊んだわけでもなく、休憩時間を過ごした。
そして学童クラブに行って、母の迎えがきた。
そして家に着いた。

母「実花。誕生日プレゼント。」

実花「えっ！こんな高いの本当に買ってくれたの？！。」

母「当然よ。実花は来年中学生だし。」


―そして夜になった―

実花は自分の部屋にいた。
実花は『異世界体験』と書いてある箱を開けた。
中にはヘルメットとVRゴーグルがつながったようなものが入っていた。

実花「ちょっと見た目がダサいなw。」

中には説明書がたくさん入っていた。
実花は適当にそれを読んだが一つだけ気になるものがあった。

[明朝体]このゲームでの体感1日は現実の１時間になります。[/明朝体]

つまりは時の流れが違うということだ。
寝てる間なら何日も過ごせる。
しかし別の場所にはこう書いてあった。

[明朝体]このゲームは1回につき6時間しかできません。6時間プレイしたら何時間かあけないとつづきはできないようになっています。[/明朝体]

実花「1回につき六日しかできないってこと？。」
　

とりあえず実花はヘルメットみたいな機械を被って眠りについた。