不遇水魔法使いの禁忌術式 オケアノスの塔
二層に上がるとそこには一層とは全く違う景色が広がっていた。壁一面が凍っていてさらには迷路のように通路があった。
「どうなってんのこれ」
「うーん、元々はこんなはずでは無いので魔物の影響ですかね?」
ま…また魔物か。水竜の攻撃が忘れられず自然と緊張してしまう。ふと近くを見ると氷の壁に水色の花が咲いていた。不思議に思い手で触れると…
「ッッッ!!」
花に触れた右腕の指先から肩まで氷漬けになっていた。さらには片腕が動かせなくなり混乱し転倒までしてしまう。
「大丈夫ですか!?待ってください、今解凍しますから」
そう言って右腕に手を当て魔法を使った。だか右腕は特に変化がなく動かせないままだ。どうしよう…俺の腕一生このままなのか?
「魔法が弾かれますね…では原因の花を消しましょう。アクアスナイプ。」
そう静かに詠唱するとサーシャの指先から極細の水のレーザーが放たれ、花は消し飛ばされた。しかしまだ右腕に変化はない。そのことに悩んだサーシャが壁に近づきいた。壁を観察しているようだ。
「この壁…よく見ると氷を纏った根のようです。これはブリザードトレントですね。そいつを倒せば腕は元に戻りますよ!」
どうやら原因の魔物を倒せば解決するようだ。そしてこの階層はブリザードトレントの根で迷路のようになっているのか。魔物には驚かされることばかりだ。
「魔物のこと詳しいんだな。」
「魔物図鑑とかよく読んでましたからね〜。それと根は氷で覆われているので触れても平気ですか。露出している花には注意してくださいね。今度は全身氷漬けにされますよ。」
そう言われ通路の奥を見ると花がいたるところに咲いていた。ただ気をつければ大丈夫そうだ。ただ全身氷漬けなんて絶対嫌なので、細心の注意を払うことにしよう。
「そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。引き続き私の魔法で何とかしますから。」
そう言って魔法の詠唱をし、今度はさっきと違い一本の指ではなく両手全ての指から合わせて10本の水のレーザーを発射し見える範囲の花は全て消えた。
「これでOKですね。では奥にいるであろうブリザードトレントを倒しに行きましょうか。」
「やっぱり魔法はすごいな…ん?壁が…」
話していた途中、壁が蠢き通路の形が変わっていった。そして通路が開かれ、最奥に10m以上のある氷を纏った樹木、そしてなにより中心に大きな口があり、そこから不気味な鳴き声が響いた。
それがブリザードトレントとの戦いの始まりの合図だった。
「どうなってんのこれ」
「うーん、元々はこんなはずでは無いので魔物の影響ですかね?」
ま…また魔物か。水竜の攻撃が忘れられず自然と緊張してしまう。ふと近くを見ると氷の壁に水色の花が咲いていた。不思議に思い手で触れると…
「ッッッ!!」
花に触れた右腕の指先から肩まで氷漬けになっていた。さらには片腕が動かせなくなり混乱し転倒までしてしまう。
「大丈夫ですか!?待ってください、今解凍しますから」
そう言って右腕に手を当て魔法を使った。だか右腕は特に変化がなく動かせないままだ。どうしよう…俺の腕一生このままなのか?
「魔法が弾かれますね…では原因の花を消しましょう。アクアスナイプ。」
そう静かに詠唱するとサーシャの指先から極細の水のレーザーが放たれ、花は消し飛ばされた。しかしまだ右腕に変化はない。そのことに悩んだサーシャが壁に近づきいた。壁を観察しているようだ。
「この壁…よく見ると氷を纏った根のようです。これはブリザードトレントですね。そいつを倒せば腕は元に戻りますよ!」
どうやら原因の魔物を倒せば解決するようだ。そしてこの階層はブリザードトレントの根で迷路のようになっているのか。魔物には驚かされることばかりだ。
「魔物のこと詳しいんだな。」
「魔物図鑑とかよく読んでましたからね〜。それと根は氷で覆われているので触れても平気ですか。露出している花には注意してくださいね。今度は全身氷漬けにされますよ。」
そう言われ通路の奥を見ると花がいたるところに咲いていた。ただ気をつければ大丈夫そうだ。ただ全身氷漬けなんて絶対嫌なので、細心の注意を払うことにしよう。
「そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。引き続き私の魔法で何とかしますから。」
そう言って魔法の詠唱をし、今度はさっきと違い一本の指ではなく両手全ての指から合わせて10本の水のレーザーを発射し見える範囲の花は全て消えた。
「これでOKですね。では奥にいるであろうブリザードトレントを倒しに行きましょうか。」
「やっぱり魔法はすごいな…ん?壁が…」
話していた途中、壁が蠢き通路の形が変わっていった。そして通路が開かれ、最奥に10m以上のある氷を纏った樹木、そしてなにより中心に大きな口があり、そこから不気味な鳴き声が響いた。
それがブリザードトレントとの戦いの始まりの合図だった。