- 閲覧前にご確認ください -

ある掲示板のネタの派生作品です。同名の作品がいくつかあります。

文字サイズ変更

不遇水魔法使いの禁忌術式 オケアノスの塔

#4

氷の迷宮

二層に上がるとそこには一層とは全く違う景色が広がっていた。壁一面が凍っていてさらには迷路のように通路があった。

「どうなってんのこれ」
「うーん、元々はこんなはずでは無いので魔物の影響ですかね?」

ま…また魔物か。水竜の攻撃が忘れられず自然と緊張してしまう。ふと近くを見ると氷の壁に水色の花が咲いていた。不思議に思い手で触れると…

「ッッッ!!」

花に触れた右腕の指先から肩まで氷漬けになっていた。さらには片腕が動かせなくなり混乱し転倒までしてしまう。

「大丈夫ですか!?待ってください、今解凍しますから」

そう言って右腕に手を当て魔法を使った。だか右腕は特に変化がなく動かせないままだ。どうしよう…俺の腕一生このままなのか?

「魔法が弾かれますね…では原因の花を消しましょう。アクアスナイプ。」

そう静かに詠唱するとサーシャの指先から極細の水のレーザーが放たれ、花は消し飛ばされた。しかしまだ右腕に変化はない。そのことに悩んだサーシャが壁に近づきいた。壁を観察しているようだ。

「この壁…よく見ると氷を纏った根のようです。これはブリザードトレントですね。そいつを倒せば腕は元に戻りますよ!」

どうやら原因の魔物を倒せば解決するようだ。そしてこの階層はブリザードトレントの根で迷路のようになっているのか。魔物には驚かされることばかりだ。

「魔物のこと詳しいんだな。」
「魔物図鑑とかよく読んでましたからね〜。それと根は氷で覆われているので触れても平気ですか。露出している花には注意してくださいね。今度は全身氷漬けにされますよ。」

そう言われ通路の奥を見ると花がいたるところに咲いていた。ただ気をつければ大丈夫そうだ。ただ全身氷漬けなんて絶対嫌なので、細心の注意を払うことにしよう。

「そんなに怖がらなくても大丈夫ですよ。引き続き私の魔法で何とかしますから。」

そう言って魔法の詠唱をし、今度はさっきと違い一本の指ではなく両手全ての指から合わせて10本の水のレーザーを発射し見える範囲の花は全て消えた。

「これでOKですね。では奥にいるであろうブリザードトレントを倒しに行きましょうか。」
「やっぱり魔法はすごいな…ん?壁が…」

話していた途中、壁が蠢き通路の形が変わっていった。そして通路が開かれ、最奥に10m以上のある氷を纏った樹木、そしてなにより中心に大きな口があり、そこから不気味な鳴き声が響いた。

それがブリザードトレントとの戦いの始まりの合図だった。


作者メッセージ

まだ速秋が全然活躍してないので二層の後編である次回は活躍させます。

2025/01/14 01:02

メイル ID:≫ip.9O8pz0hH7.
続きを執筆
小説を編集
パスワードをおぼえている場合は、ご自分で小説を削除してください。【削除方法

小説削除依頼フォーム

お名前 ※必須
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
削除の理由 ※必須

パスワードについて

ご自分で投稿した小説ですか? ※必須

この小説は、あなたが投稿した小説で間違いありませんか?

削除後に復旧はできません※必須

削除したあとに復旧はできません。クレームも受け付けません。

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL
/ 6

コメント
[0]

小説通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

※できるだけ具体的に記入してください。
特に盗作投稿については、どういった部分が元作品と類似しているかを具体的にお伝え下さい。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
小説のタイトル
小説のURL