不遇水魔法使いの禁忌術式 オケアノスの塔
「魔獣を1人で倒せる自信があるって…おっさんそんなに強いのかよ」
「騎士団最強だと自負してるさ。あとおっさんじゃねぇ、オレはまだ34だ。さっさと支度して行くぞ」
ひと通り準備は済ませてあるので俺達3人はすぐにアイオロス砂漠、その奥の砂嵐へ向かった。
砂漠を歩いていると砂嵐に入る直前、異変が起きた。前から何かが向かってきた。よく見ると体長10mほどのミミズのような魔物が2体いる。
「サンドワームだな。丁度いい、お前らの実力を知りたいから俺に頼らないで何とかしてみろ」
ヴェルダーは手を出さないようだ。だかこの程度の魔物なら負けることはない。2体いるので俺とサーシャはそれぞれに剣と魔法をぶつけすぐに消滅させた。
「思ったよりやるな。お前らの実力は大体分かー」
ヴェルダーが喋っているとそれを遮るように突然ヴェルダーの背後の砂の中からサンドワームが出現。しかも俺達が倒したサンドワームより一回りほど大きい。
「おっさん!」
「ヴェルダーさん!」
サンドワームがヴェルダーを飲み込む寸前、ヴェルダーはそれを身軽な動きでそれを回避、さらに流れるような動きで背中のライフルのようなものを取り出しそのまま発砲、サンドワームは瞬殺された。
無駄のない完璧な動きだった。さらに驚くことは奇襲だったにも関わらず一切焦らずに冷静に対処したことだ。格が違う、それが分かるには十分だった。
「すげぇ…それとあの武器は…銃か?」
「確か数年前に開発された魔導ライフルというものだったはずです。魔力を込めると弾が生成され残弾数を気にする必要がありません。私も実物は初めて見ました」
「よく知ってるな嬢ちゃん。それと見たことないのはしょうがねぇよ、なにせ実戦レベルで扱えるのはこの国でオレぐらいだからな」
さらに驚きの情報だ。魔獣討伐にはかなり頼もしい人材だ。そしてお互いのことが少し分かるとそのまま砂嵐の中へ突入した。
砂嵐の中に入るって十分ほど経った。まだ特に異変はない。
「何もないな…サーシャ、感知魔法を使ってくれないか」
「OKです。魔獣の位置を特定しましょう。いきますよ………これは…下です!気をつけて!」
すると砂の中から全長数mほどの巨大なサソリが出現。そしてどうらや砂の下には空間がありサソリはそこから出てきたようだ。俺はサソリに巻き込まれ、地下に落下した。
[水平線]
私の目の前でハヤアキが地下へ落ちていった。そしてその原因となったのはキングスコーピオン…砂漠にいる有名な魔物だ。
「早く助けないと!」
私は地下へ飛び込もうとしたがヴェルダーにそれを止められた。
「落ち着きな嬢ちゃん。アマガサならキングスコーピオン相手でもすぐには死なんだろ。それよりも前を見ろ」
そう言われて前を見ると向かってきているのは魔物の大群だった。狼ような魔物、鳥のような魔物、虫のような魔物、他にも様々な種類の魔物が混在していて合わせて数十体はいるだろう。
「幸いにもあの大群は数が多いだけで特に強い魔物はいないみたいだな。だか後ろからはそれなりの奴が来てるぞ。あれは…スナモグラか。オレは大群を惹きつけるから嬢ちゃんはスナモグラの相手を頼んだぞ」
大群とは別の方向から私の方に向かってきたのはサンドワームと同じように砂に潜っている魔物だった。
スナモグラとはキングスコーピオンと同じく砂漠を代表する魔物だ。大群はヴェルダーが何とかしてくれるようだが私1人でスナモグラを倒せるだろうか。そんな不安が頭をよぎる。だか戦うしか選択肢はなかった。
[水平線]
俺は地下の空間に落下したが怪我はないようだ。砂がクッションの役割を果たしたからだ。だか安心することはできなかった。目の前には巨大なサソリがいる。思い返してみると俺はいつもサーシャと協力して魔物を倒していて1人で倒したことはない。俺は異世界で初めてのソロ討伐をするしかないらしい。
それぞれの場所でそれぞれの戦いが始まった。
「騎士団最強だと自負してるさ。あとおっさんじゃねぇ、オレはまだ34だ。さっさと支度して行くぞ」
ひと通り準備は済ませてあるので俺達3人はすぐにアイオロス砂漠、その奥の砂嵐へ向かった。
砂漠を歩いていると砂嵐に入る直前、異変が起きた。前から何かが向かってきた。よく見ると体長10mほどのミミズのような魔物が2体いる。
「サンドワームだな。丁度いい、お前らの実力を知りたいから俺に頼らないで何とかしてみろ」
ヴェルダーは手を出さないようだ。だかこの程度の魔物なら負けることはない。2体いるので俺とサーシャはそれぞれに剣と魔法をぶつけすぐに消滅させた。
「思ったよりやるな。お前らの実力は大体分かー」
ヴェルダーが喋っているとそれを遮るように突然ヴェルダーの背後の砂の中からサンドワームが出現。しかも俺達が倒したサンドワームより一回りほど大きい。
「おっさん!」
「ヴェルダーさん!」
サンドワームがヴェルダーを飲み込む寸前、ヴェルダーはそれを身軽な動きでそれを回避、さらに流れるような動きで背中のライフルのようなものを取り出しそのまま発砲、サンドワームは瞬殺された。
無駄のない完璧な動きだった。さらに驚くことは奇襲だったにも関わらず一切焦らずに冷静に対処したことだ。格が違う、それが分かるには十分だった。
「すげぇ…それとあの武器は…銃か?」
「確か数年前に開発された魔導ライフルというものだったはずです。魔力を込めると弾が生成され残弾数を気にする必要がありません。私も実物は初めて見ました」
「よく知ってるな嬢ちゃん。それと見たことないのはしょうがねぇよ、なにせ実戦レベルで扱えるのはこの国でオレぐらいだからな」
さらに驚きの情報だ。魔獣討伐にはかなり頼もしい人材だ。そしてお互いのことが少し分かるとそのまま砂嵐の中へ突入した。
砂嵐の中に入るって十分ほど経った。まだ特に異変はない。
「何もないな…サーシャ、感知魔法を使ってくれないか」
「OKです。魔獣の位置を特定しましょう。いきますよ………これは…下です!気をつけて!」
すると砂の中から全長数mほどの巨大なサソリが出現。そしてどうらや砂の下には空間がありサソリはそこから出てきたようだ。俺はサソリに巻き込まれ、地下に落下した。
[水平線]
私の目の前でハヤアキが地下へ落ちていった。そしてその原因となったのはキングスコーピオン…砂漠にいる有名な魔物だ。
「早く助けないと!」
私は地下へ飛び込もうとしたがヴェルダーにそれを止められた。
「落ち着きな嬢ちゃん。アマガサならキングスコーピオン相手でもすぐには死なんだろ。それよりも前を見ろ」
そう言われて前を見ると向かってきているのは魔物の大群だった。狼ような魔物、鳥のような魔物、虫のような魔物、他にも様々な種類の魔物が混在していて合わせて数十体はいるだろう。
「幸いにもあの大群は数が多いだけで特に強い魔物はいないみたいだな。だか後ろからはそれなりの奴が来てるぞ。あれは…スナモグラか。オレは大群を惹きつけるから嬢ちゃんはスナモグラの相手を頼んだぞ」
大群とは別の方向から私の方に向かってきたのはサンドワームと同じように砂に潜っている魔物だった。
スナモグラとはキングスコーピオンと同じく砂漠を代表する魔物だ。大群はヴェルダーが何とかしてくれるようだが私1人でスナモグラを倒せるだろうか。そんな不安が頭をよぎる。だか戦うしか選択肢はなかった。
[水平線]
俺は地下の空間に落下したが怪我はないようだ。砂がクッションの役割を果たしたからだ。だか安心することはできなかった。目の前には巨大なサソリがいる。思い返してみると俺はいつもサーシャと協力して魔物を倒していて1人で倒したことはない。俺は異世界で初めてのソロ討伐をするしかないらしい。
それぞれの場所でそれぞれの戦いが始まった。