不遇水魔法使いの禁忌術式 オケアノスの塔
サーシャによるとこの国はミソロジー王国と言い、一つの大きな大陸丸ごとが国らしい。ちなみにオケアノスの塔は大陸の南、王都は大陸の中央にある。そして現在俺達は大陸の西の果てにあるアイオロス砂漠に追放されている。
ただ追放と言ってもいきなり砂漠へ放り出されるのではなく、アイオロス砂漠にあるウェンティという街に送られた。そして今は魔獣討伐の監視役の合流を街の役所のような場所で待っている。
「監視役ってどんな人なんでしょうね?変な人じゃないといいですが」
サーシャも十分変な人だというツッコミは心の中にしまっておくことにした。すると突然声をかけられた。
「お前らがオケアノスの塔を破壊して、魔獣を倒したとか言ってる二人組か?」
そう話しかけてきたのは藍色の髪でヒゲを生やした男だった。年齢は3、40代くらいだろうか。いわゆるイケおじのような見た目だった。それと背中にライフルのようなものを背負っている。
「あなたが監視役ですか?」
「ああ、オレがお前らの監視役だ。自己紹介をしようか。オレは王都から派遣された王国騎士団所属のヴェルダー・モシンナガンだ。よろしくな」
「俺は雨傘速秋。一応、剣術が得意だ」
「私はサーシャ・アクエリオス、水魔法使いです」
「水魔法使いの嬢ちゃんと魔剣使いのアマガサ…ね」
「「!!」」
俺達は都市長などの誰にもデュランハルのことを話していない。なのにこの男はまだ鞘に入っているデュランハルを魔剣だと見抜いた。どうやら只者ではないらしい。俺達が驚いたのをスルーしヴェルダーは話を続けた。
「オレ達がやることを説明するぞ。まず窓の外のあれが見えるか?」
窓を見てみると街の外のかなり遠くにだが何かが広がっている。
「あれは砂嵐だ。ただの砂嵐ならいいんだが記録されているだけでも十年以上ずっと残っている。さらに砂嵐の中には魔物もウヨウヨいる。王国は魔獣がいると見ているが実際に確認はされていない。オレ達の仕事は魔獣を討伐し砂嵐を止めることだ」
クラーケンも雨雲を作っていたし魔獣は天候操作がデフォルトなのだろうか。
「言っとくがオレは魔獣を一人で倒せる自信がある。この任務は早く終わらせたいし自分のペースで行くつもりだ。置いていかれるなよ?」
そうして癖者な監視役とのアイオロス砂漠の攻略が始まった。
ただ追放と言ってもいきなり砂漠へ放り出されるのではなく、アイオロス砂漠にあるウェンティという街に送られた。そして今は魔獣討伐の監視役の合流を街の役所のような場所で待っている。
「監視役ってどんな人なんでしょうね?変な人じゃないといいですが」
サーシャも十分変な人だというツッコミは心の中にしまっておくことにした。すると突然声をかけられた。
「お前らがオケアノスの塔を破壊して、魔獣を倒したとか言ってる二人組か?」
そう話しかけてきたのは藍色の髪でヒゲを生やした男だった。年齢は3、40代くらいだろうか。いわゆるイケおじのような見た目だった。それと背中にライフルのようなものを背負っている。
「あなたが監視役ですか?」
「ああ、オレがお前らの監視役だ。自己紹介をしようか。オレは王都から派遣された王国騎士団所属のヴェルダー・モシンナガンだ。よろしくな」
「俺は雨傘速秋。一応、剣術が得意だ」
「私はサーシャ・アクエリオス、水魔法使いです」
「水魔法使いの嬢ちゃんと魔剣使いのアマガサ…ね」
「「!!」」
俺達は都市長などの誰にもデュランハルのことを話していない。なのにこの男はまだ鞘に入っているデュランハルを魔剣だと見抜いた。どうやら只者ではないらしい。俺達が驚いたのをスルーしヴェルダーは話を続けた。
「オレ達がやることを説明するぞ。まず窓の外のあれが見えるか?」
窓を見てみると街の外のかなり遠くにだが何かが広がっている。
「あれは砂嵐だ。ただの砂嵐ならいいんだが記録されているだけでも十年以上ずっと残っている。さらに砂嵐の中には魔物もウヨウヨいる。王国は魔獣がいると見ているが実際に確認はされていない。オレ達の仕事は魔獣を討伐し砂嵐を止めることだ」
クラーケンも雨雲を作っていたし魔獣は天候操作がデフォルトなのだろうか。
「言っとくがオレは魔獣を一人で倒せる自信がある。この任務は早く終わらせたいし自分のペースで行くつもりだ。置いていかれるなよ?」
そうして癖者な監視役とのアイオロス砂漠の攻略が始まった。