二次創作
ぜんぶ壊して。地獄で愛して。【hrak】
[明朝体]
緑谷𝚜𝚒𝚍𝚜
カツカツカツ、と沢山の足音が廊下に響き渡る。
緑谷「 …あの、相澤先生。奇病ってどんな病気なんですか? 」
相澤「 …奇病と言っても、いくつか種類はある 」
相澤「 まず、有名なのが花吐き病だ 」
飯田「 花吐き病…ってなんでしょうか? 」
緑谷( 飯田くんも知らないんだ… )
相澤「 片想いをこじらせて辛い思いをすると花を吐いてしまうと言われている病気だ 」
相澤「 花吐き病はまだ他人を巻き込まないからいい方なんだが… 」
緑谷「 え、それってどういう── 」
相澤「 着いたぞ 」
相澤先生が立ち止まったのは、保健室の隣にある部屋の前。
八百万「 ここ、ですか…? 」
相澤「 そうだ 」
そう言い、相澤先生はドアを3回叩く。
███「…誰だよ」
部屋の中から、僕たちに近い年齢の男の子の声が聞こえた。
相澤「 相澤消太。この前君たちと会った雄英の教師だ 」
先生がそう言うと、小さくガチャリと開く音が聞こえる。
███「 …なんの用? 」
顔を出したのは綺麗な男の子だった。
███「 ……相澤さん、ソイツらは誰? 」
男の子は相澤先生の他に僕たちがいることに気づいたのか、警戒し始める。
相澤「 俺の生徒で、今後はんなちゃんと関わってくると思う 」
███「 はんなと…? 」
相澤「 ああ。そのことについて話があるんだ。中に入ってもいいか? 」
███「 無理。はんなが大人数が苦手になってるの知ってるだろ 」
男の子は冷たく言い放つ。
███「 わざわざはんなのトラウマを引き起こそうとして、発症させたいのかよ 」
相澤先生と男の子の間に、険悪な空気が漂う。
相澤「 いや、そんなつもりはなかったんだ 」
███「 だったらどうしt 」
███「 ──お、兄ちゃん、? 」
ドアの奥から聞こえる女の子が男の子の声を遮った。
2人の話から察するに、あの子がはんなという女の子らしい。
███「 はんなッ…?! 」
男の子は慌てるように部屋に戻って行く。
はんな「 どうかしたの…、? 」
███「 いや、なんでもねぇよ。ちょっと話をしていただけだ 」
さっき聞こえた冷たい声とは真逆で、優しく語りかけるように彼は言う。
はんな「 ッ、でもっ… 」
███「 大丈夫だから。…な? 」
はんな「 ……うん、 」
███「 まだ寝ていろ。寝不足だろ? 」
はんな「 …わかった 」
███「 よし。俺はちょっと用事があるから、少し外に出るから 」
はんな「 …うん。いってらっしゃい 」
███「 あぁ、行ってくる 」
彼はそう言うと、静かにドアを閉め、相澤先生に言った。
███「 ──ここじゃない別の場所でなら話を聞いてやる 」
相澤「 …あぁ、ありがとう。それならA組の教室でどうだ?」
███「 わかった 」
一旦和解すると、僕たちは教室に戻ることになった。
[/明朝体]
緑谷𝚜𝚒𝚍𝚜
カツカツカツ、と沢山の足音が廊下に響き渡る。
緑谷「 …あの、相澤先生。奇病ってどんな病気なんですか? 」
相澤「 …奇病と言っても、いくつか種類はある 」
相澤「 まず、有名なのが花吐き病だ 」
飯田「 花吐き病…ってなんでしょうか? 」
緑谷( 飯田くんも知らないんだ… )
相澤「 片想いをこじらせて辛い思いをすると花を吐いてしまうと言われている病気だ 」
相澤「 花吐き病はまだ他人を巻き込まないからいい方なんだが… 」
緑谷「 え、それってどういう── 」
相澤「 着いたぞ 」
相澤先生が立ち止まったのは、保健室の隣にある部屋の前。
八百万「 ここ、ですか…? 」
相澤「 そうだ 」
そう言い、相澤先生はドアを3回叩く。
███「…誰だよ」
部屋の中から、僕たちに近い年齢の男の子の声が聞こえた。
相澤「 相澤消太。この前君たちと会った雄英の教師だ 」
先生がそう言うと、小さくガチャリと開く音が聞こえる。
███「 …なんの用? 」
顔を出したのは綺麗な男の子だった。
███「 ……相澤さん、ソイツらは誰? 」
男の子は相澤先生の他に僕たちがいることに気づいたのか、警戒し始める。
相澤「 俺の生徒で、今後はんなちゃんと関わってくると思う 」
███「 はんなと…? 」
相澤「 ああ。そのことについて話があるんだ。中に入ってもいいか? 」
███「 無理。はんなが大人数が苦手になってるの知ってるだろ 」
男の子は冷たく言い放つ。
███「 わざわざはんなのトラウマを引き起こそうとして、発症させたいのかよ 」
相澤先生と男の子の間に、険悪な空気が漂う。
相澤「 いや、そんなつもりはなかったんだ 」
███「 だったらどうしt 」
███「 ──お、兄ちゃん、? 」
ドアの奥から聞こえる女の子が男の子の声を遮った。
2人の話から察するに、あの子がはんなという女の子らしい。
███「 はんなッ…?! 」
男の子は慌てるように部屋に戻って行く。
はんな「 どうかしたの…、? 」
███「 いや、なんでもねぇよ。ちょっと話をしていただけだ 」
さっき聞こえた冷たい声とは真逆で、優しく語りかけるように彼は言う。
はんな「 ッ、でもっ… 」
███「 大丈夫だから。…な? 」
はんな「 ……うん、 」
███「 まだ寝ていろ。寝不足だろ? 」
はんな「 …わかった 」
███「 よし。俺はちょっと用事があるから、少し外に出るから 」
はんな「 …うん。いってらっしゃい 」
███「 あぁ、行ってくる 」
彼はそう言うと、静かにドアを閉め、相澤先生に言った。
███「 ──ここじゃない別の場所でなら話を聞いてやる 」
相澤「 …あぁ、ありがとう。それならA組の教室でどうだ?」
███「 わかった 」
一旦和解すると、僕たちは教室に戻ることになった。
[/明朝体]