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転生したら神様はいると気がついた

#1

今日から神を信じます

「はぁ。朝か。」
ベッドの棚にあるデジタル時計を見ると、日曜日の朝7時だった。
「あっ!友達と約束してたんだ!」と私は思い出して布団から勢いよく出た。
「昨日準備してあるから大丈夫。」朝食を食べて、歯磨きをし、お気に入りの服に着替える。

「奈々絵!おはよ!」と友達の[漢字]依里香[/漢字][ふりがな]えりか[/ふりがな]が元気に言う。
今日は依里香と一緒にアニメグッズを買いに行く。

「やっぱデカいね。都会の。」
私が住んでいる市にもあるけれど品揃えがとても悪い。
だから、隣の市にあるアニメグッズ専門店に来たんだ。

私はそこで6000円無くなった。
「あー。どうしよう。親に怒られる。」
「レシート捨てれば大丈夫じゃない?」
「天才!」
そう歩きながら会話(勿論周りを気にして)をしていた。
歩行者信号が赤になったので止まる。

青になった。
依里香は私より先に歩いた。
すると、信号無視した車がこちらに来た。
「え」
やばい。このままじゃ依里香が危ない。
「危ない!」
私は大きな声でで良い、依里香を押した。



「奈々絵!」
依里香の声が聞こえる。


──ごめんね。



ここは、どこ?
私は真っ白な部屋にいた。
「よう!奈々絵!」
そこに現れたのはおっさんだった。
「おっさん誰?ってかなぜ私の名前を知ってるの?」
「おっさんじゃない!神だ!」
「は?」
馬鹿じゃないの、神なんていないに決まってる、と思った。

「じゃあ、願い教えて?」
「急だな、おい。」
「まぁ、好きなアニメの世界に行きたいかな。」
「りょ!」と神はそう言い、消えた。
「ちょ、え?は?」私は困惑した。

「えっと、ここ、どこ?」
(そこはあれだ。)
「[小文字]あれって何?[/小文字]」
(斜め左上。)
斜め左上を見ると、花宮くんがいた。
──[漢字]花宮智久[/漢字][ふりがな]はなみやともひさ[/ふりがな]。
私の推しである。

ここの席は……
モブの席だ……

「[小文字]チッ。モブかよ。[/小文字]」
(でも願いは叶っただろう)
「[小文字]まぁ、いいや。そこまで言ってなかったから。しょうがないか。[/小文字]」
(優しいなー。奈々絵ちゃんは。)
「[小文字]ああー、ムカつく。なんなん?このおっさん[/小文字]」
(おっさんじゃない!神だ!)

さて、どうするか。
このままずっとモブは嫌だ。
顔はどうなんだろう、と思い、廊下の水道に行く。
「うわ!」
私は思わず声を上げてしまった。
廊下を歩いていた人達が私を見る。
私は顔が赤くなってしまった。
顔は、モブだけどかわいい。
理想の顔だ。
これが私⁈合ってる⁈と再び驚く。
(私をほめろ!)
「[小文字]神さますごーい[/小文字]」
(棒読みやめろ!)
「[小文字]神さま変更お願いします。[/小文字]」
(チッ。)
神が舌打ちすると、声は聞こえなくなった。
少し怒りすぎたかな、と思った瞬間、「これはどうですか?」と誰かが聞いてくる。
「[小文字]えっ!誰⁈[/小文字]」
(神ですよ。)
「[小文字]声は……まぁ、良いけど、顔分からん。[/小文字]」
(目を瞑って下さい。)
私は言われた通り目を瞑った。
「よろしくお願いします、奈々絵様。」
うわ、さっきよりめっちゃいい。と私は心の中で思った。
「よ、よろしくお願いします!」
「大丈夫ですよ、そんなに気にしなくて。奈々絵様は友達口調でお話ください。」
「う、うん、分かった。」
「それじゃあ。また。」
「うん、またね」と私が挨拶をすると、横から「どうしたの?ぶつぶつ言ってたけど。」と誰かが言った。
「あ、えっと……」と私が言い訳を考えていると、「バラして大丈夫ですよ。心の中にもう1人いる事。」と神さまが言った。
「私の心?身体?の中にね、もう1人いるんだよ。その人と会話してたの。」と言った。
気持ち悪いと言いそうで怖かった。そう心配していると、「へぇ。そうなんだ。奈々絵ちゃんって凄いね!」とその子は想定外の発言をした。
(その人は[漢字]浅葉沙綾[/漢字][ふりがな]あさばさあや[/ふりがな]さんって言うらしい。)と優しく神さまが紹介してくれた。
「[小文字]へぇ。[/小文字]」
あ、声を出してしまった。
「ん?」
「あ、いや、えっと、よろしくって言ってる。」と少し上手く誤魔化せた。
「そうなんだ!よろしく……えっと……名前は?」
「な、名前……?」
名前なんて考えていなかった。
私は神さまって出会った時から言ってたし。
「無いならつけていい?特徴とかはある?」
「うーん。見た目は執事、喋り方も執事っぽいな。」
それしか思い浮かばない。
「んー。[漢字]榊山海[/漢字][ふりがな]さかきやまかい[/ふりがな]とか?」
「[小文字]どう?[/小文字]」
(なんかかっこいいですね。)
「気に入ってるらしい。」
「じゃあ海ね!」
「改めてよろしく!海!」
(よろしくお願いします!)
その時、海の表情は分からなかったが、嬉しそうなのは分かった。

作者メッセージ

ごめんなさい!
次回は奈々絵の推し登場させます!

2025/01/11 22:02

貴志柚夏 ID:≫972W/z4G4BVy6
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