二次創作
光の子守り人
私たち勇者一行が主な拠点としていた街に戻ってきた私には、やることがあった。
まず、小さな魔物たちを私の狭い部屋に案内した。危険なものはないと思うけれど、何より相手は小さいとはいえ魔物。危険なところや物には近づかず、絶対家に出ては行けないと何度も言い聞かせて私は街を出た。壁や床を壊すこともしないでくれとちゃんと言って置いた。
聞き分けは良さそうなんだけど心配な気持ちのまま、私は目的地へ急いだ。きっと子どもに留守番をさせる親心もこんな感じなのだろう。
私がやって来たのは街一番の大きな教会。私たちは教会にいる聖職者によって選ばれた勇者一行であった。私たちは何かをする度に逐一教会に報告していたのだ。
教会に来ると、やはり一番大きな教会というだけあって結構な人たちが祈りを捧げたり何かしらの仕事をしていた。ただ、その一番奥にいる聖職者のネコおじだけは、私を見るなり事の深刻さを感じ取ったらしかった。
「皆の者、急用が出来たから今日のところは帰ってくれ」
話途中だったのだろう信者たち皆を外へ出し、近づいた私を何も言わないまま抱擁してくれた。私はネコおじの温かさに、とうとう大泣きしてしまった。私、こんなに辛かったんだ。
まず、小さな魔物たちを私の狭い部屋に案内した。危険なものはないと思うけれど、何より相手は小さいとはいえ魔物。危険なところや物には近づかず、絶対家に出ては行けないと何度も言い聞かせて私は街を出た。壁や床を壊すこともしないでくれとちゃんと言って置いた。
聞き分けは良さそうなんだけど心配な気持ちのまま、私は目的地へ急いだ。きっと子どもに留守番をさせる親心もこんな感じなのだろう。
私がやって来たのは街一番の大きな教会。私たちは教会にいる聖職者によって選ばれた勇者一行であった。私たちは何かをする度に逐一教会に報告していたのだ。
教会に来ると、やはり一番大きな教会というだけあって結構な人たちが祈りを捧げたり何かしらの仕事をしていた。ただ、その一番奥にいる聖職者のネコおじだけは、私を見るなり事の深刻さを感じ取ったらしかった。
「皆の者、急用が出来たから今日のところは帰ってくれ」
話途中だったのだろう信者たち皆を外へ出し、近づいた私を何も言わないまま抱擁してくれた。私はネコおじの温かさに、とうとう大泣きしてしまった。私、こんなに辛かったんだ。