二次創作
光の子守り人
私は、仲間を失ったショックからか、その心の隙間を埋めるように、記憶喪失の五人の魔物たちをすんなりと受け入れた。
なぜなら彼らは、自分のことをほとんど覚えていないのに、私と一緒に仲間たちを探してくれたから。
見た目は恐ろしいけど、優しい魔物なのかもしれない。私はそう思うことにし、魔物五人たちを連れて遺跡をあとにした。
「お仲間さん、探さなくていいんですか?」
とデビふのおらふくんは心配そうにこっちを見つめてきたが、私はなんとか割り切ることにして小さく頷きを返した。私たちは勇者一行だった。いつだって、突然仲間がいなくなる覚悟だって、していたはずなのだから。
それでも、遺跡からは離れ難い感情が私の後ろ髪を引っ張った。最初ここに来た時は、未知の冒険心と魔王に対する使命感で皆様々な思いを志していたはずだろうに、それが呆気なくもあんな状況で崩れ去るとは思いも寄らなかった。私は、本当にここから離れていいのだろうか。
「ちょっとドズルさん、聞いてくださいよ!」
「なになに、どうしたの?」
「ぼんさんが叩いて来たんすよ!」
「ちょっと、ケンカはやめて下さいよ〜」
「ふふふっ」
そんな中、豚の魔物のMENと紫髪のぼんがケンカを始め、半裸のドズルが仲裁をしに入って行った。なんか、勇者くんたちを思い出して泣けそう。私は、グッと気持ちを堪えた。
きっと、勇者くんたちは小さな魔物になったんだ。
いつしか私は、そう思い込むようになっていった。
なぜなら彼らは、自分のことをほとんど覚えていないのに、私と一緒に仲間たちを探してくれたから。
見た目は恐ろしいけど、優しい魔物なのかもしれない。私はそう思うことにし、魔物五人たちを連れて遺跡をあとにした。
「お仲間さん、探さなくていいんですか?」
とデビふのおらふくんは心配そうにこっちを見つめてきたが、私はなんとか割り切ることにして小さく頷きを返した。私たちは勇者一行だった。いつだって、突然仲間がいなくなる覚悟だって、していたはずなのだから。
それでも、遺跡からは離れ難い感情が私の後ろ髪を引っ張った。最初ここに来た時は、未知の冒険心と魔王に対する使命感で皆様々な思いを志していたはずだろうに、それが呆気なくもあんな状況で崩れ去るとは思いも寄らなかった。私は、本当にここから離れていいのだろうか。
「ちょっとドズルさん、聞いてくださいよ!」
「なになに、どうしたの?」
「ぼんさんが叩いて来たんすよ!」
「ちょっと、ケンカはやめて下さいよ〜」
「ふふふっ」
そんな中、豚の魔物のMENと紫髪のぼんがケンカを始め、半裸のドズルが仲裁をしに入って行った。なんか、勇者くんたちを思い出して泣けそう。私は、グッと気持ちを堪えた。
きっと、勇者くんたちは小さな魔物になったんだ。
いつしか私は、そう思い込むようになっていった。