二次創作
光の子守り人
「それにしても、魔物が二年で大人になるなんて思わなかったよ」
ある日の昼下がり。すっかり魔王たちと仲良くなった私は、MENが丸太を削って作ってくれたテーブルに食事の準備をしていた。
「魔物というのは、思いや心で自分の姿を自在に操ったり急成長させたり出来るのですよ」
と答えたのは、食事の準備を手伝ってくれているネコおじ。ネコおじは手先が器用なので、食事の準備もだいぶ楽になった。
「じゃあ、ドズル社の彼らは、私を助けたくて急成長したってこと?」
「そうかもしれませんね」
ハハッと笑ったネコおじは、魔王幹部だった時よりうんと優しく微笑むようになっていた。ネコおじがずっと人間のフリが出来たのは、本当は心から優しい魔物だったからなんだろうな。
「けど、それだけではたった二年で急成長するのは、私でも難しいですね」とネコおじは手を止めて私を見る。「彼らに、何か特別な物を渡したりしてません? お守りとか、なんか呪文とか」
「お守り……あ!」
私はそこでまた馬鹿をやってるドズル社を振り向いた。そこではすっかりおもちゃにされている魔王が、ドズル社たちに振り回されている姿があった。
その五人のそれぞれの箇所に、花飾りが刺してあった。
「●●さん……?」
ネコおじがこちらの顔を覗き込む。私は目を伏せた。
「なんでもない。さ、ご飯の準備しましょ」
「そうですね」
人と魔物が共に暮らす未来は、まだ始まったばかりだ。
本当の本当のおしまい
ある日の昼下がり。すっかり魔王たちと仲良くなった私は、MENが丸太を削って作ってくれたテーブルに食事の準備をしていた。
「魔物というのは、思いや心で自分の姿を自在に操ったり急成長させたり出来るのですよ」
と答えたのは、食事の準備を手伝ってくれているネコおじ。ネコおじは手先が器用なので、食事の準備もだいぶ楽になった。
「じゃあ、ドズル社の彼らは、私を助けたくて急成長したってこと?」
「そうかもしれませんね」
ハハッと笑ったネコおじは、魔王幹部だった時よりうんと優しく微笑むようになっていた。ネコおじがずっと人間のフリが出来たのは、本当は心から優しい魔物だったからなんだろうな。
「けど、それだけではたった二年で急成長するのは、私でも難しいですね」とネコおじは手を止めて私を見る。「彼らに、何か特別な物を渡したりしてません? お守りとか、なんか呪文とか」
「お守り……あ!」
私はそこでまた馬鹿をやってるドズル社を振り向いた。そこではすっかりおもちゃにされている魔王が、ドズル社たちに振り回されている姿があった。
その五人のそれぞれの箇所に、花飾りが刺してあった。
「●●さん……?」
ネコおじがこちらの顔を覗き込む。私は目を伏せた。
「なんでもない。さ、ご飯の準備しましょ」
「そうですね」
人と魔物が共に暮らす未来は、まだ始まったばかりだ。
本当の本当のおしまい