二次創作
光の子守り人
「そんなこと言わないで下さい!」
おらふくんの言葉を最後まで聞くより早く、元勇者の剣は私の直前まで迫っていた。一瞬の判断が私の行動をわずかに遅らせてしまった。直撃ではないだろうが、痛みを覚悟しなくてはならなかった。
「●●さんを守るんや!」
独特なおらふくんの訛り声を聞きながら、私は温かいものに包まれた。同時に視界は遮られ、辺りが真っ黒になる。
「おらふくん、大丈夫っ?!」
視界の外ではおんりーの声が聞こえ、ガシャンガシャンと騒音が響いたみたいだった。
「僕も加勢するよ!」
とドズルの声も聞こえ、私はハッとした。自分を包むものからなんとか抜け出そうとする。しかし、私を包んでいたものはすぐに離れ、視界が開けた。
「ちょっとちょっと、トドメ刺したらマズイでしょ」
冷静なぼんの声と共に、私の視界には四人の魔物たちが映った。後ろにはおらふくん。どうやら私は、おらふくんの立派な悪魔の翼に包まれていたらしいと分かる。
「まさか……私がここで降伏しろと……?」
そして四人のさらに奥には、膝をついて戦意喪失している魔王ただ一人だけがいた。見ると他の幹部たちは全員ぼんの魔法でグルグル巻きになっていて……。
「勇者くんは……?」
一人いない。私が目を離した隙にどこに行ったというのか。五人は、他の幹部たちの戦いで見逃したのだろう。もう一人いるの? どこにいるんや? 五人がキョロキョロし始めた時にそれは起きた。
ドス……ッ。
それは微かな音だけだった。だが、その一撃はあまりにも早く、残酷であるということだけが分かった。垂れ流れる体液の量が、致命的であることを知らせている。私は、声を張り上げた。
「魔王……!」
おらふくんの言葉を最後まで聞くより早く、元勇者の剣は私の直前まで迫っていた。一瞬の判断が私の行動をわずかに遅らせてしまった。直撃ではないだろうが、痛みを覚悟しなくてはならなかった。
「●●さんを守るんや!」
独特なおらふくんの訛り声を聞きながら、私は温かいものに包まれた。同時に視界は遮られ、辺りが真っ黒になる。
「おらふくん、大丈夫っ?!」
視界の外ではおんりーの声が聞こえ、ガシャンガシャンと騒音が響いたみたいだった。
「僕も加勢するよ!」
とドズルの声も聞こえ、私はハッとした。自分を包むものからなんとか抜け出そうとする。しかし、私を包んでいたものはすぐに離れ、視界が開けた。
「ちょっとちょっと、トドメ刺したらマズイでしょ」
冷静なぼんの声と共に、私の視界には四人の魔物たちが映った。後ろにはおらふくん。どうやら私は、おらふくんの立派な悪魔の翼に包まれていたらしいと分かる。
「まさか……私がここで降伏しろと……?」
そして四人のさらに奥には、膝をついて戦意喪失している魔王ただ一人だけがいた。見ると他の幹部たちは全員ぼんの魔法でグルグル巻きになっていて……。
「勇者くんは……?」
一人いない。私が目を離した隙にどこに行ったというのか。五人は、他の幹部たちの戦いで見逃したのだろう。もう一人いるの? どこにいるんや? 五人がキョロキョロし始めた時にそれは起きた。
ドス……ッ。
それは微かな音だけだった。だが、その一撃はあまりにも早く、残酷であるということだけが分かった。垂れ流れる体液の量が、致命的であることを知らせている。私は、声を張り上げた。
「魔王……!」