二次創作
光の子守り人
「お久しぶりです、●●さん」と黄色い不死的人形、おんりーがこちらに目を合わせた。「あのあと、どうして●●さんが俺たちをあの森に置いて行ったのか、考えたんです。それで、俺たちは●●さんと初めて会った遺跡に行きました」
「●●さんは、勇者パーティって呼ばれる、魔王討伐隊の一人だったんだね」
おんりーの言葉を引き継いだドズルの赤い瞳が、私を真っ直ぐに見つめる。私は、ドズルを見つめ返したのち、密かに魔王とその幹部たちへ目を向けた。幹部たちは困惑を隠し切れない様子だったが、ただ一人、魔王だけは怒りでわなわなと震えていた。
「どういうことだ! 彼らは我が幹部だぞ!」魔王はとうとう怒鳴った。「我が幹部を誑かして自らの味方に引き入れたというのか、たかが人間如きが!!」
と魔王はまくし立てながらズカズカとこちらに近寄ってきた。あまりにもの剣幕に私は後退る。周りの魔王幹部たちも圧倒されて何も言ってこないようだ。
「何を黙っている! 答えろ、●●よ!」
とうとう魔王が私の目の前に来て真っ黒な剣を首元に向けた。私は、声を絞ろうとした。
「わ、私は……」
「魔王様の幹部って、どういうことですか?」
そこに、冷静を装うようにネコおじが質問を投げた。魔王の視線はネコおじに向けられたが、怒りの矛先は私に向いたままだ。
「かつて、我が幹部には優秀な魔物が五人いた……」
フィジカルお化け・ドズル
美しき魔法使い・ぼんじゅうる
不死的ピョン人形・おんりー
デビふくん・おらふくん
さつじん人形・おおはらMEN
「だが彼らは、かつての勇者によって封印されてしまった……憎き神殿の真下に……」と語る魔王は悲しげな表情になり、わずかに剣を下げた。「人間に散々な扱いをされた我が魔物たちが、結集して復讐をすべきなのだ! 今ならまだ許そう! お前たち、我が幹部に戻っ……」
ドゴーン……!!
突然の爆発音に、私は考えるより早く後ろへ飛び退いた。天井が崩れたのだ。
「何者だ!」
魔王は飛び退き、剣の切っ先を天井から現れた誰かに向けた。
そこには、豚のような見た目をした魔物が二本足で立ち、肩に大きなツルハシを抱えていた。
「うっす。まだなんか話し中でしたかぁ?」
そう聞きながらも煽るように笑みを浮かべる豚の魔物に、私は一瞬言葉を失った。
「……MEN?」
私の呼びかけに、あの時と同じようにMENが照れ笑いをわずかに見せた気がした。
「貴様らっ!! 誰に盾をついているのか分かっているというのか!」しかし、魔王の怒りは収まるどころではなかった。「人間は魔物の敵だ! 人間を守る魔物も我が敵だ! やってしまえ!」
「はっ」
魔王の言葉を合図に、現魔王幹部たちが動き出した。私の始末はあとにするようだ。狙いは、MENの方だ……!
「MEN、危な……」
直後、あの快活な声が飛び込んだ──。
「●●さんは、勇者パーティって呼ばれる、魔王討伐隊の一人だったんだね」
おんりーの言葉を引き継いだドズルの赤い瞳が、私を真っ直ぐに見つめる。私は、ドズルを見つめ返したのち、密かに魔王とその幹部たちへ目を向けた。幹部たちは困惑を隠し切れない様子だったが、ただ一人、魔王だけは怒りでわなわなと震えていた。
「どういうことだ! 彼らは我が幹部だぞ!」魔王はとうとう怒鳴った。「我が幹部を誑かして自らの味方に引き入れたというのか、たかが人間如きが!!」
と魔王はまくし立てながらズカズカとこちらに近寄ってきた。あまりにもの剣幕に私は後退る。周りの魔王幹部たちも圧倒されて何も言ってこないようだ。
「何を黙っている! 答えろ、●●よ!」
とうとう魔王が私の目の前に来て真っ黒な剣を首元に向けた。私は、声を絞ろうとした。
「わ、私は……」
「魔王様の幹部って、どういうことですか?」
そこに、冷静を装うようにネコおじが質問を投げた。魔王の視線はネコおじに向けられたが、怒りの矛先は私に向いたままだ。
「かつて、我が幹部には優秀な魔物が五人いた……」
フィジカルお化け・ドズル
美しき魔法使い・ぼんじゅうる
不死的ピョン人形・おんりー
デビふくん・おらふくん
さつじん人形・おおはらMEN
「だが彼らは、かつての勇者によって封印されてしまった……憎き神殿の真下に……」と語る魔王は悲しげな表情になり、わずかに剣を下げた。「人間に散々な扱いをされた我が魔物たちが、結集して復讐をすべきなのだ! 今ならまだ許そう! お前たち、我が幹部に戻っ……」
ドゴーン……!!
突然の爆発音に、私は考えるより早く後ろへ飛び退いた。天井が崩れたのだ。
「何者だ!」
魔王は飛び退き、剣の切っ先を天井から現れた誰かに向けた。
そこには、豚のような見た目をした魔物が二本足で立ち、肩に大きなツルハシを抱えていた。
「うっす。まだなんか話し中でしたかぁ?」
そう聞きながらも煽るように笑みを浮かべる豚の魔物に、私は一瞬言葉を失った。
「……MEN?」
私の呼びかけに、あの時と同じようにMENが照れ笑いをわずかに見せた気がした。
「貴様らっ!! 誰に盾をついているのか分かっているというのか!」しかし、魔王の怒りは収まるどころではなかった。「人間は魔物の敵だ! 人間を守る魔物も我が敵だ! やってしまえ!」
「はっ」
魔王の言葉を合図に、現魔王幹部たちが動き出した。私の始末はあとにするようだ。狙いは、MENの方だ……!
「MEN、危な……」
直後、あの快活な声が飛び込んだ──。