二次創作
光の子守り人
魔王城にも、誰もいなかった。
しかし私は一瞬歩むのを止めてしまった。なぜならこの魔王城には、底知れぬ禍々しい魔力が辺り一帯を支配していたからだ。魔王城には一切毒の霧が入り込んでいないというのに。
これが、強者の魔力なのか。
魔力の先に魔王がいるという確信だけは分かった。私は、声を張り上げた。
「私は勇者一行の騎士、●●! 魔王、出てきなさい!」
心臓の音が張り裂けそうなくらい早い。色々な考えや不安が浮かぶ中、とうとう魔王は、姿を現したのだ。
「そう急くな。ここは我が城だぞ……」
まるで演出かのように、その声の主の背後でバリバリと雷が落ちた。
二本の大きな角に吊り上がった目、禍々しい色をしたマントを羽織った魔王が、城奥の階段上に立っていた。
「勝手に入ったことは謝るわ……私、貴方に話したいことが……」
私は、戦いに来た訳ではない。剣を鞘に収めて、私が近づこうとした時だった。
「よお、久しぶりだなぁ、●●」
しかし私は一瞬歩むのを止めてしまった。なぜならこの魔王城には、底知れぬ禍々しい魔力が辺り一帯を支配していたからだ。魔王城には一切毒の霧が入り込んでいないというのに。
これが、強者の魔力なのか。
魔力の先に魔王がいるという確信だけは分かった。私は、声を張り上げた。
「私は勇者一行の騎士、●●! 魔王、出てきなさい!」
心臓の音が張り裂けそうなくらい早い。色々な考えや不安が浮かぶ中、とうとう魔王は、姿を現したのだ。
「そう急くな。ここは我が城だぞ……」
まるで演出かのように、その声の主の背後でバリバリと雷が落ちた。
二本の大きな角に吊り上がった目、禍々しい色をしたマントを羽織った魔王が、城奥の階段上に立っていた。
「勝手に入ったことは謝るわ……私、貴方に話したいことが……」
私は、戦いに来た訳ではない。剣を鞘に収めて、私が近づこうとした時だった。
「よお、久しぶりだなぁ、●●」