二次創作
光の子守り人
それは、遺跡の最奥に来た時だった。
ここまでなんの仕掛けに遭うことも、ましてや魔物にすら襲われなかった私たちは、簡単に最奥まで来られたのだ。
だが、あるのは奇妙な壁画とキレイに積み上げられた石レンガだけ。他にこれといったものがなかった。
「ここが本当に、魔王の復活に関係があるのか……?」
と勇者くんが首を傾げると、仲間の一人が「そう簡単に見つかるように手掛かりはないだろう」と言い、私たちは入念に遺跡内を探索していたのだ。
そんな直後だった。
ゴゴゴ、と何かが動く音がし、仲間たちが素早く集結する。勇者一行は皆優秀な戦士たちだから、さすがという動き。私も遅れないようにと駆けつけた時にそれは起きた。
ドドォーン……!
突然天井が崩れ、視界は砂煙に遮られる。私はみんなが怪我をしたのではと魔法の杖を振りかざしたが反応はない。まさか、まさか……そんな思考が過ぎるが今は何も考えないようにとずっと杖を振り続けたがやはり何も起こらないまま、砂煙が晴れたあとの残酷な光景を目の当たりにすることとなる。
仲間は、誰一人いなかった。いいや、正確に言うと、仲間がどこにも見当たらない。
瓦礫しか見当たらないのだ。私はすぐに飛びついて瓦礫を掻き分けた。仲間がまさか瓦礫の下にいるなんて思いたくないまま。瓦礫を動かす魔法なんて習得していないから、素手で動かし続けて。
「勇者くん! みんな……!」
私は必死に呼び掛けた。大好きで、信頼していた当たり前の存在が、まさかこんな形で突然別れることになるとは思わなかった。私は瓦礫を掻き分け続けた。爪の間から血が滲み出しても……。
ここまでなんの仕掛けに遭うことも、ましてや魔物にすら襲われなかった私たちは、簡単に最奥まで来られたのだ。
だが、あるのは奇妙な壁画とキレイに積み上げられた石レンガだけ。他にこれといったものがなかった。
「ここが本当に、魔王の復活に関係があるのか……?」
と勇者くんが首を傾げると、仲間の一人が「そう簡単に見つかるように手掛かりはないだろう」と言い、私たちは入念に遺跡内を探索していたのだ。
そんな直後だった。
ゴゴゴ、と何かが動く音がし、仲間たちが素早く集結する。勇者一行は皆優秀な戦士たちだから、さすがという動き。私も遅れないようにと駆けつけた時にそれは起きた。
ドドォーン……!
突然天井が崩れ、視界は砂煙に遮られる。私はみんなが怪我をしたのではと魔法の杖を振りかざしたが反応はない。まさか、まさか……そんな思考が過ぎるが今は何も考えないようにとずっと杖を振り続けたがやはり何も起こらないまま、砂煙が晴れたあとの残酷な光景を目の当たりにすることとなる。
仲間は、誰一人いなかった。いいや、正確に言うと、仲間がどこにも見当たらない。
瓦礫しか見当たらないのだ。私はすぐに飛びついて瓦礫を掻き分けた。仲間がまさか瓦礫の下にいるなんて思いたくないまま。瓦礫を動かす魔法なんて習得していないから、素手で動かし続けて。
「勇者くん! みんな……!」
私は必死に呼び掛けた。大好きで、信頼していた当たり前の存在が、まさかこんな形で突然別れることになるとは思わなかった。私は瓦礫を掻き分け続けた。爪の間から血が滲み出しても……。